物理チャンネル名規則

  • cDAQ1Mod1は、USBまたはスタンドアロンCompactDAQシャーシに取り付けられているCシリーズデバイスのデフォルトデバイス名 (cDAQ1はデフォルトシャーシデバイス名で、Mod1はスロット番号)。
  • TS1Mod1は、スタンドアロンTestScaleシャーシに取り付けられているTestScaleモジュールのデフォルトデバイス名 (TS1はデフォルトシャーシデバイス名で、Mod1はスロット番号)。

ネットワークCompactDAQシャーシに接続されているCシリーズデバイス(NI cDAQ-9188など)のデフォルトシャーシデバイス名はシャーシのホスト名です。これらの名前はMAXで変更できます。サポートされているCompactRIO[1]1 cRIO-9040、9041、9042、9043、9045、9046、9047、9048、9049、9053、9054、9055、9056、9057、9058またはCompactRIO Single-Board[2]2 sbRIO-9603、9608、9609、9628、9629、9638コントローラに接続されたCシリーズデバイスでは、Mod1がデフォルトのデバイス名になります。

アナログ入力

以下の表は、CシリーズデバイスおよびTestScaleモジュールのアナログ入力物理チャンネル数と名前付けを示します。

デバイス チャンネル数 名前付け
NI 9218、NI 9250、NI 9251 2 cDAQ1Mod1/ai0cDAQ1Mod1/ai1
NI 9225、NI 9230、NI 9232、NI 9246、NI 9247 3 cDAQ1Mod1/ai0cDAQ1Mod1/ai2
NI 9210/NI 9211/NI 9215/NI 9217/NI 9219/NI 9222/NI 9223/NI 9227/NI 9229/NI 9234/NI 9237/NI 9238/NI 9239/NI 9775 4 cDAQ1Mod1/ai0cDAQ1Mod1/ai3
NI 9242、NI 9244 4 cDAQ1Mod1/ai0cDAQ1Mod1/ai2cDAQ1Mod1/neutral
NI 9201、NI 9203、NI 9212、NI 9216、NI 9221、NI 9226、NI 9224、NI 9228、NI 9231、NI 9235、NI 9236、NI 9252、NI 9253 8 cDAQ1Mod1/ai0cDAQ1Mod1/ai7
NI 9202、NI 9204、NI 9207、NI 9208、NI 9209、NI 9213、NI 9214、NI 9220、NI 9320 16 cDAQ1Mod1/ai0cDAQ1Mod1/ai15
NI 9205、NI 9206 32 cDAQ1Mod1/ai0cDAQ1Mod1/ai31
TS-15100 32 TS1Mod1/ai0TS1Mod1/ai31

NI 9204では、チャンネル0~7を差動ペアの正のチャンネルとして構成できます。NI 9205およびNI 9206では、チャンネル0~7と16~23を、差動ペアの正のチャンネルとして構成できます。差動ペアの正のチャンネルがN の場合、対になる負の入力はチャンネルN + 8となります。たとえば、チャンネル1を差動モードで構成できます。この構成では、チャンネル1は正の入力として機能します。チャンネル9は負の入力として機能します。差動チャンネルを作成する際は、正のチャンネルの物理チャンネル名のみを使用します。

1つのNI-DAQmxタスク内で、複数のアナログ入力Cシリーズデバイスに存在するチャンネルを構成することができます。

  • cDAQ-91xxまたはTestScaleシャーシでは、シャーシあたり一度に3つまでのアナログ入力タスクを実行できます。[3]3 cDAQ-9132、9133、9134、9135、9136、9137、9174、9178、9179、9184、9185、9188、9188XT、9189[4]4 TS-15000、TS-15010
  • CompactRIOコントローラまたはCompactRIO Single-Boardコントローラでは、最大8つのアナログ入力タスクを同時に実行できます。
  • Cシリーズデルタシグマデバイスは、同時に最大2つのアナログ入力タスクをサポートします。この制限は、cDAQ-91xx[5]5 cDAQ-9132、9133、9134、9135、9136、9137、9174、9178、9179、9184、9185、9188、9188XT、9189またはTestScale[6]6 TS-15000、TS-15010シャーシのシャーシごとに適用されます。
  • CompactRIOコントローラまたはCompactRIO Single-Boardコントローラでは、Cシリーズデルタシグマデバイスを使用して最大8つのアナログ入力タスクを同時に実行できます。

歪み測定およびホイートストーンブリッジ測定

NI 9235、NI 9236、NI 9237は、AI歪みゲージ、AIフォースブリッジ、AI圧力ブリッジ、AIトルクブリッジ、AIブリッジ (V/V) とAI励起付きカスタム電圧のチャンネルタイプのみをサポートします。

AI励起付きカスタム電圧チャンネルを持つNI 9218、NI 9219、NI 9235、NI 9236、NI 9237を使用する場合、AI.励起.スケール時使用属性/プロパティをTRUEに設定します。この属性/プロパティの設定により、チャンネルからレシオメトリックデータ (Vin/Vex) が返されます。NI 9219、NI 9235、NI 9236、NI 9237モジュールはハードウェアでこの計算を実行します。

NI 9219では、AI.励起.値属性/プロパティを、AI歪みゲージとAI励起付きカスタム電圧チャンネルタイプに対しては2.5 V、抵抗とRTD測定に対しては500 µAに設定する必要があります。NI 9219の実際の励起電圧出力または励起電流出力は、センサ抵抗や測定される負荷に応じて変化します。

NI 9218では、NI-DAQmxでAI.Excit.Val属性/プロパティを、AI歪みゲージおよびAI励起付きカスタム電圧 (ブリッジモード) には3.3 Vまたは2 Vに、パワーセンサ用のAI励起付きカスタム電圧 (非ブリッジモード) には12 Vに設定し、IEPEを2 mAに設定する必要があります。

NI 9218、NI 9219、NI 9235、NI 9236、NI 9237デバイスは、電圧ではなく電圧比を返します。したがって、AI.ブリッジ.初期ブリッジ比属性/プロパティを使用して初期電圧比を指定するか、またはAI.ブリッジ.初期ブリッジ電圧属性/プロパティをデバイスから返される比率Vin/VexにVexを乗算した値に設定します。

NI 9219には、AI歪みゲージのゲージクォータブリッジIチャンネルとAI励起付きカスタム電圧のクォータブリッジチャンネル (AI歪みゲージのゲージクォータブリッジIIチャンネルは除く) に影響するクォータブリッジ構成回路がありません。NI 9219は、これらのチャンネルではアクティブなゲージ検出部で2線抵抗測定を行います。その抵抗測定値を、NI-DAQmxがソフトウェアスケーリングによってブリッジ比に変換します。これらのチャンネルでは、未スケールデータは、AI.デバイススケール係数属性/プロパティで指定された多項式係数によって、V/VではなくΩに変換されます。同様に、AI.範囲.上限/AI.範囲.下限属性/プロパティは、V/VではなくΩ単位で指定する必要があります。

NI 9219がクォータブリッジモードのときは、AI.ブリッジ.標準抵抗属性/プロパティによってチャンネルで120Ω範囲と350Ω範囲のどちらを使用するかを指定する必要があります。

NI 9218には、内部フルブリッジが搭載されています。しかし、適切なアクセサリを使用するとクォータブリッジおよびハーフブリッジの測定をサポートすることができます。

NI 9218パワーセンサ測定

NI 9218では、パワーセンサ測定がサポートされています。電圧パワーセンサ測定では、「DAQmxチャンネルを作成」関数/VI (測定タイプ = AI励起付きカスタム電圧) を、ブリッジ構成を「ブリッジなし」にして使用するか、「DAQmxチャンネルを作成」関数/VI (測定タイプ = 電圧) をAI.Excit.Val属性/プロパティとともに使用することができます。電流パワーセンサ測定では、「DAQmxチャンネルを作成」関数/VI (測定タイプ = 電流) をAI.Excit.Val属性/プロパティとともに使用する必要があります。

アナログ出力

以下の表は、Cシリーズデバイスのアナログ出力物理チャンネル数と名前付けを示します。

デバイス チャンネル数 名前付け
NI 9260 2 cDAQ1Mod1/ao0cDAQ1Mod1/ao1
NI 9263、NI 9265 4 cDAQ1Mod1/ao0cDAQ1Mod1/ao3
TS-15110 4 TS1Mod1/ao0TS1Mod1/ao3
NI 9262 6 cDAQ1Mod1/ao0cDAQ1Mod1/ao5
NI 9266 8 cDAQ1Mod1/ao0cDAQ1Mod1/ao7
NI 9264 16 cDAQ1Mod1/ao0cDAQ1Mod1/ao15

同じアナログ出力タスクで、複数のアナログ出力Cシリーズデバイスからチャンネルを使用できます。一部のcDAQ-91xx[7]7 cDAQ-9132、9133、9134、9135、9136、9137、9174、9178、9179、9184、9185、9188、9188XT、9189 またはTestScale[8]8 TS-15000、TS-15010 では、ハードウェアタイミングでオンボードメモリだけを使用するタスクでは1タスクにつき16チャンネルまでしか使用できませんが、ソフトウェアタイミングでオンボードメモリ以外も使用するタスクではデバイス数に応じた数のチャンネルを使用できます。各CompactDAQシャーシでは1度に1つのハードウェアタイミングのアナログ出力タスクのみを実行できます。CompactRIOコントローラまたはCompactRIO Single-boardコントローラを使用すると、一度に最大8個のハードウェアタイミングアナログ出力タスクを実行できます。

NI 9262、NI 9263、NI 9264、NI 9265、NI 9266、TS-15110を使用する場合、1度に1つのタイミングタイプのみを実行できます。各チャンネルに対して、1つのデバイス上で実行される1つのソフトウェアタイミングタスクまたは1つのソフトウェアタイミングタスクを設定できますが、そのデバイス上でそれらのタイミングを組み合わせることはできません。たとえば、NI 9265ではソフトウェアタイミングタスクを同時に4つまで実行できますが、1つのハードウェアタイミングタスクと1つのソフトウェアタイミングタスクを同時に実行するとエラーが発生します。

NI 9260を使用した場合、現在使用しているチャンネルとは別のチャンネルを使用するタスクを開始した場合、使用されていないチャンネルは、校正済みの0 v値に戻ります。

デジタル入出力

以下の表は、Cシリーズデバイスのデジタル入出力ラインの番号、タイプ、名前付けを示します。

デバイス ライン タイプ 名前付け
NI 9344 4 デジタル入力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line3
4 デジタル出力 cDAQ1Mod1/port1/line0cDAQ1Mod1/port1/line3
NI 9402、NI 9435、NI 9481、9482 4 デジタル入力/出力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line3
NI 9411 6 デジタル入力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line5
NI 9401、NI 9421、NI 9422、NI 9423、NI 9472、NI 9474、NI 9475、NI 9485 8 デジタル入力/出力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line7
TS-15050 DIO P0 8 デジタル入力/出力 TS1Mod1/port0/line0TS1Mod1/port0/line7
NI 9436、NI 9437 8 デジタル入力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line7
NI 9375 16 デジタル入力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line15
16 デジタル出力 cDAQ1Mod1/port1/line0 to cDAQ1Mod1/port1/line15
NI 9478 16 デジタル出力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line15
NI 9403、NI 9425、NI 9426、NI 9476、NI 9477 32 デジタル入力/出力 cDAQ1Mod1/port0/line0cDAQ1Mod1/port0/line31
TS-15120、TS-15130 32 デジタル入力/出力 TS1Mod1/port0/line0TS1Mod1/port0/line31
メモ デジタルI/Oモジュールの機能は、測定または生成するデジタル信号の種類と、モジュールが設置されているシャーシの種類に応じて異なります。詳細については「CシリーズのデジタルI/Oに関する注意事項」を参照してください。

シャーシカウンタ入出力

CompactDAQシャーシ、CompactDAQコントローラ、CompactRIOコントローラ、およびCompactRIO Single-Boardコントローラには、4つのカウンタがあります。カウンタ/タイマは、任意のスロットのCシリーズデバイスとともに使用できます。CompactRIO Single-Boardコントローラは、RMCコネクタを介したCシリーズデバイスアクセスに加えて、オンボードI/Oコネクタを備えています。CompactRIO Single-BoardコントローラのオンボードI/Oコネクタの詳細およびカウンタ端子のデフォルト設定については、「CompactRIO Single-Boardコントローラの物理チャンネル」を参照してください。

これらのシャーシには、cDAQ1Modx/freqoutという4ビット周波数出力発生器があります (x はモジュールが取り付けられているスロット)。

各カウンタには、関連する4つの主な端子があります。これらの端子は、SOURCE、GATE、AUX、OUTとして使用されます。NI-DAQmxには、これらの端子のデフォルト値があります。カウンタ入力タスクについては、信号がSOURCE、AUX、GATE関数のいずれを提供するかを把握した上で信号をデフォルト値に接続する場合、入力端子属性/プロパティを設定する必要はありません。

カウンタ/タイマは、並列デジタルI/Oモジュールでのみサポートされます。詳細については「CシリーズのデジタルI/Oに関する注意事項」を参照してください。

以下の表は、8チャンネルDIO/DI/DO Cシリーズデバイスのカウンタ端子のデフォルト値を示します。

PFI信号 物理チャンネル名
PFI 0 ctr0 src/ctr2 aux
PFI 1 ctr0 gate/ctr2 out
PFI 2 ctr0 aux/ctr2 gate/freqout
PFI 3 ctr0 out/ctr2 src
PFI 4 ctr1 src/ctr3 aux
PFI 5 ctr1 gate/ctr3 out
PFI 6 ctr1 aux/ctr3 gate
PFI 7 ctr1 out/ctr3 src

以下の表は、6チャンネルDIO/DI/DO Cシリーズデバイスのカウンタ端子のデフォルト値を示します。

PFI信号 物理チャンネル名
PFI 0 ctr0 src/ctr2 gate
PFI 1 ctr0 gate/ctr2 aux/ctr2 out/freqout
PFI 2 ctr0 aux/ctr0 out/ctr2 src
PFI 3 ctr1 src/ctr3 gate
PFI 4 ctr1 gate/ctr3 aux/ctr3 out
PFI 5 ctr1 aux/ctr1 out/ctr3 src

以下の表は、4チャンネルDIO/DI/DO Cシリーズデバイスのカウンタ端子のデフォルト値を示します。

PFI信号 物理チャンネル名
PFI 0 ctr0 src/ctr0 out/ctr2 aux/ctr3 gate
PFI 1 ctr0 gate/ctr1 aux/ctr2 src/ctr2 out/freqout
PFI 2 ctr0 aux/ctr1 gate/ctr3 src/ctr3 out
PFI 3 ctr1 src/ctr1 out/ctr2 gate/ctr3 aux

モジュールカウンタ入出力

以下の表は、Cシリーズカウンタモジュールのカウンタ入力ラインの番号、タイプ、名前付けを示します。

デバイス カウンタ タイプ 名前
NI 9361 8 カウンタ入力 cDAQ1Mod1/ctr0cDAQ1Mod1/ctr7

PFI0からPFI7までの8つのPFIラインがあります。各カウンタは、どの入力PFIラインを使用しても測定可能です。2つのカウンタの入力構成が同じであれば、測定の入力に2つのカウンタで同じPFIラインを使用できます。

以下の表は、Cシリーズカウンタモジュールのエッジカウント測定の端子デフォルトを示します。

カウンタ 入力端子 リセット 方向
ctr0 PFI0 PFI4 PFI7
ctr1 PFI1 PFI5 PFI6
ctr2 PFI2 PFI6 PFI5
ctr3 PFI3 PFI7 PFI4
ctr4 PFI4 PFI0 PFI3
ctr5 PFI5 PFI1 PFI2
ctr6 PFI6 PFI2 PFI1
ctr7 PFI7 PFI3 PFI0

以下の表は、Cシリーズカウンタモジュールの位置測定の端子デフォルトを示します。

カウンタ A B Z
ctr0 PFI0 PFI4 PFI7
ctr1 PFI1 PFI5 PFI6
ctr2 PFI2 PFI6 PFI5
ctr3 PFI3 PFI7 PFI4
ctr4 PFI4 PFI0 PFI3
ctr5 PFI5 PFI1 PFI2
ctr6 PFI6 PFI2 PFI1
ctr7 PFI7 PFI3 PFI0

以下の表は、速度測定サポートするCシリーズカウンタモジュールの速度測定の端子デフォルトを示します。

カウンタ A B
ctr0 PFI0 PFI4
ctr1 PFI1 PFI5
ctr2 PFI2 PFI6
ctr3 PFI3 PFI7
ctr4 PFI4 PFI0
ctr5 PFI5 PFI1
ctr6 PFI6 PFI2
ctr7 PFI7 PFI3

以下の表は、Cシリーズカウンタモジュールの周波数、周期、デューティサイクル、パルス幅測定の端子デフォルトを示します。

カウンタ 入力端子
ctr0 PFI0
ctr1 PFI1
ctr2 PFI2
ctr3 PFI3
ctr4 PFI4
ctr5 PFI5
ctr6 PFI6
ctr7 PFI7

PFIラインの接続は端子構成プロパティに基づいている必要があります。PFI +とPFI-は異なるモードで接続する必要があり、PFI +とCOMはRSE用に接続する必要があります。すべてのカウンタ入力端子のデフォル構成は、RSEです。

1 cRIO-9040、9041、9042、9043、9045、9046、9047、9048、9049、9053、9054、9055、9056、9057、9058

2 sbRIO-9603、9608、9609、9628、9629、9638

3 cDAQ-9132、9133、9134、9135、9136、9137、9174、9178、9179、9184、9185、9188、9188XT、9189

4 TS-15000、TS-15010

5 cDAQ-9132、9133、9134、9135、9136、9137、9174、9178、9179、9184、9185、9188、9188XT、9189

6 TS-15000、TS-15010

7 cDAQ-9132、9133、9134、9135、9136、9137、9174、9178、9179、9184、9185、9188、9188XT、9189

8 TS-15000、TS-15010