物理チャンネル名で、Dev1はMシリーズデバイスのデフォルトデバイス名です。これらの名前はMAXで変更できます。

アナログ入力

Mシリーズのデバイスでは、デバイスのタイプに応じて16~32個のアナログ入力チャンネルを使用できます。16チャンネルMシリーズデバイスにはDev1/ai0Dev1/ai15、32チャンネルデバイスにはDev1/ai0Dev1/ai31の物理チャンネルがあります。最初の8個のチャンネルは、差動ペアの正のチャンネルとして構成できます。差動ペアの正のチャンネルがN の場合、対になる負の入力はチャンネルN + 8となります。たとえば、チャンネル1を差動モードで構成する場合、正の入力はチャンネル1、負の入力はチャンネル9です。16個を超えるAIチャンネルを持つデバイスでは、16~23、32~39、48~55、64~71も差動ペアの正のチャンネルです。

差動チャンネルを作成する際は、正のチャンネルの物理チャンネル名のみを使用します。

アナログ出力

2つのアナログ出力をサポートするMシリーズデバイスには、Dev1/ao0Dev1/ao1という名前のアナログ出力の物理チャンネルがあります。

4つのアナログ出力をサポートするMシリーズデバイスには、Dev1/ao0Dev1/ao1Dev1/ao2Dev1/ao3という名前のアナログ出力の物理チャンネルがあります。

デジタル入出力

ほとんどのバス電源駆動のMシリーズデバイスには、Port 0とPort 1の2つのポートがあります。8つのPFIラインをもつデバイスでは、Port 0にはDev1/port0/line0Dev1/port0/line3の4つのデジタル入力ラインがあり、Port 1にはDev1/port1/line0Dev1/port1/line3の4つのデジタル出力ラインがあります。NI 6218など、16のPFIラインをもつデバイスについては、Port 0にはDev1/port0/line0Dev1/port0/line7の8つのデジタル入力ライン、Port 1にはDev1/port1/line0Dev1/port1/line7の8つのデジタル出力ラインがあります。Port 0は、スタティックデジタル入力ラインまたは入力PFIラインとして使用できます。Port 1は、スタティックデジタル出力ラインまたは出力PFIラインとして使用できます。任意のPFIライン0~15がデジタルI/O信号として使用される場合は、以下の表に示す物理チャンネル名が使用されます。

PFI信号 物理チャンネル名
PFI 0 Dev1/port0/line0
PFI 1 Dev1/port0/line1
PFI 2 Dev1/port0/line2
PFI 3 Dev1/port0/line3
PFI 4 Dev1/port1/line0
PFI 5 Dev1/port1/line1
PFI 6 Dev1/port1/line2
PFI 7 Dev1/port1/line3
PFI 8 Dev1/port0/line4
PFI 9 Dev1/port0/line5
PFI 10 Dev1/port0/line6
PFI 11 Dev1/port0/line7
PFI 12 Dev1/port1/line4
PFI 13 Dev1/port1/line5
PFI 14 Dev1/port1/line6
PFI 15 Dev1/port1/line7

物理チャンネルDev1/port0は、すべての4つまたは8つのライン (Dev1/port1/line0:3またはDev1/port1/line0:7) を一度に参照します。物理チャンネルDev1/port1は、4つまたは8つすべてのライン (Dev1/port1/line0:3またはDev1/port1/line0:7) をまとめて参照します。

NI 6212とNI 6216デバイスには、Dev1/port0/line0Dev1/port0/line15という名前の16本のデジタル入出力ラインがあります。これらのラインは1つのポートに属し、Dev1/port0という物理チャンネル名は16ラインすべてを参照します。Port 0はスタティックなデジタルI/O操作だけを実行します。

NI 6212およびNI 6には、port 1とport 2という2つのポートがあります。Port 1には、Dev1/port1/line0Dev1/port1/line7の8つのデジタルI/Oラインがあります。Port 2には、Dev1/port2/line0Dev1/port2/line7の8つのデジタルI/Oラインがあります。Port 1と2は、スタティックデジタルI/OラインまたはPFIラインPFI 0..15として使用できます。任意のPFIライン0~15がデジタルI/O信号として使用される場合は、以下の表に示す物理チャンネル名が使用されます。

PFI信号 物理チャンネル名
PFI 0 Dev1/port1/line0
PFI 1 Dev1/port1/line1
PFI 2 Dev1/port1/line2
PFI 3 Dev1/port1/line3
PFI 4 Dev1/port1/line4
PFI 5 Dev1/port1/line5
PFI 6 Dev1/port1/line6
PFI 7 Dev1/port1/line7
PFI 8 Dev1/port2/line0
PFI 9 Dev1/port2/line1
PFI 10 Dev1/port2/line2
PFI 11 Dev1/port2/line3
PFI 12 Dev1/port2/line4
PFI 13 Dev1/port2/line5
PFI 14 Dev1/port2/line6
PFI 15 Dev1/port2/line7

物理チャンネルDev1/port1は、8つのライン (Dev1/port1/line0:7) すべてを一度に参照します。物理チャンネルDev1/port2は、すべての8つのライン (Dev1/port2/line0:7) を一度に参照します。

カウンタ入出力

すべてのMシリーズデバイスには、Dev1/ctr0とDev1/ctr1という物理チャンネル名で表される2つのカウンタ/タイマがあります。他のI/Oタイプとは異なり、これらの物理チャンネル名はI/Oコネクタ上の端子ではなく、デバイス内の回路を意味します。各カウンタには、4つの主要端子が関連付けられています。これらの端子は、SOURCE、GATE、AUX、OUTとして使用されます。NI-DAQmxには、これらの端子のデフォルト値があります。カウンタ入力タスクについては、信号がSOURCE、AUX、GATE関数のいずれを提供するかを把握した上で信号をデフォルト端子に接続する場合、入力端子属性/プロパティを設定する必要はありません。

16PFIラインデバイス (NI 6218)

カウンタ SOURCEデフォルト GATEデフォルト AUXデフォルト OUTデフォルト
Dev1/ctr0 PFI 0 PFI 1 PFI 9 PFI 4
Dev1/ctr1 PFI 3 PFI 2 PFI 10 PFI 5

16PFIラインデバイス (NI 6212/6216)

カウンタ SOURCEデフォルト GATEデフォルト AUXデフォルト OUTデフォルト
Dev1/ctr0 PFI 8 PFI 9 PFI 10 PFI 12
Dev1/ctr1 PFI 3 PFI 4 PFI 11 PFI 13

8PFIラインデバイス (NI 6210/6211/6215など)

カウンタ SOURCEデフォルト GATEデフォルト AUXデフォルト OUTデフォルト
Dev1/ctr0 PFI 0 PFI 1 PFI 0 PFI 4
Dev1/ctr1 PFI 3 PFI 2 PFI 3 PFI 5