このチュートリアルでは、Real-Timeモジュールを使用して基本的なリアルタイムアプリケーションを作成する方法について説明します。学習するリアルタイムアプリケーションは、2つのVIで構成されます。1つはRTターゲットで実行され、もう1つはホストコンピュータで実行されます。RTターゲット上のVIは、RTターゲットからデータを生成し、このデータをホストコンピュータ上のVIにストリームします。ホストコンピュータのVIはデータを読み取り、波形グラフに表示します。

このチュートリアルでは、包括的な学習を提供するために、ブランクVIから始めます。動作中のアプリケーションを変更して学習する場合は、いくつかのテンプレートとサンプルプロジェクトが用意されています。これらのテンプレートにアクセスするには、LabVIEWスタートアップウィンドウからプロジェクトを作成を選択し、プロジェクトを作成ダイアログボックスを表示します。

始める前に

ネットワーク上でRTターゲットを検出できること、およびRTターゲットにソフトウェアがインストールされていることを確認します。RTターゲットの検出とソフトウェアのインストールの詳細については、『Measurement & Automation Explorerヘルプ』のリモートシステムに関するトピックを参照してください。『Measurement & Automation Explorerヘルプ』を開くには、NI MAXのヘルプ→MAXヘルプを選択してください。

チュートリアルの内容

パート1: RTターゲット上でデータを生成する RTターゲット上でデータを生成する生産者ループを作成する方法を学習します。

パート2: RTターゲット上でデータを処理する RTターゲット上でデータを処理する消費者ループを作成する方法と、生産者ループから消費者ループへ確定的にデータを転送する方法について学習します。

パート3: 複数のループを同時に停止する ネットワーク共有シェア変数を使用して、生産者ループと消費者ループを同時に停止する手段を作成します。

パート4: ユーザインタフェースを作成する ホストコンピュータ上で基本的なユーザインタフェースを作成し、このUIでRTターゲット上で実行されているループを停止する方法を学習します。

パート5: RTデータをホストコンピュータに送信する ネットワークストリームを使用して、RTターゲットからホストコンピュータにデータを送信する方法について学習します。

パート6: ユーザインタフェースにRTデータを表示する ネットワークストリームを使用してホストコンピュータでRTターゲットデータを受け取り、このデータをユーザインタフェースに表示する方法について学習します。