オートチューニングウィザードを使用してオートチューニングを実装する

オートチューニングウィザードを使用してコントローラのパフォーマンスを向上させるには、まず制御アプリケーションを作成して、システムを安定して制御できるPIDパラメータを確定する必要があります。制御アプリケーションは、「PID」VI、「PIDゲインスケジューリング」VI、「PIDオートチューニング」VIのいずれかを使用して作成できます。「PIDオートチューニング」VIの入出力は他のPID VIと一貫しているので、多くのPID VIをこのVIに置き換えることができます。

メモ  「PIDオートチューニング」VIは、「PID上級」VIや、「PID上級オートチューニング」または「PIDオンラインオートチューニング」といった、より高度なオートチューニングVIを置き換えることはできません。これらのVIは、「PIDオートチューニング」VIがサポートしない高度な機能を提供します。

オートチューニング特有の入力

「PIDオートチューニング」VIには、以下のようなオートチューニング手順に特有の入出力があります。

• オートチューニングパラメータ―「PIDオートチューニング」VIがオートチューニング処理で使用するパラメータのクラスタ。オートチューニングウィザードを使用することで、これらのパラメータをすべて手動で指定できるので、入力への配線は省略可能です。
• オートチューニング?―オートチューニングウィザードを起動して、オートチューニングを開始するかどうかを指定します。ユーザがボタンを押せばオートチューニングウィザードが開くようにするには、この入力にボタンなどのブール制御器を配線します。オートチューニングウィザードは、ユーザーをガイドしながらオートチューニングプロセスを完了します。

  メモ  ユーザがボタンを押すだびにオートチューニングウィザードが開かないように、ブール制御器の機械的動作を放されたらラッチに設定します。

オートチューニング特有の出力

以下の出力は、オートチューニング手順に特有です。

• チューニング完了?―オートチューニングプロセスが完了したことを示します。この出力を使用して、PIDゲイン値を更新するタイミングを決定することができます。
• PIDゲイン出力―チューニングされたPIDゲインを返します。オートチューニングが完了する前は、PIDゲイン出力はPIDゲイン入力と同じ値を返します。PIDゲイン出力は、オートチューニングが完了し、チューニング完了?がTRUEを返したときのにみ更新されます。