複数ループ制御

ほとんどのPID VIは、複数制御ループアプリケーションで使用される多態性VIです。たとえば、「PID」VIと入出力用にDAQ関数を使用して複数ループのPID制御アプリケーションを作成することができます。DAQアナログ入力関数は、複数チャンネル用に構成したときには、データの配列を返します。この配列を「PID」VIのプロセス変数入力に直接配線できます。「PID」VIの多態性タイプはDBLからDBL配列に自動的に切り替わり、プロセス変数配列内の値の数に対応する出力値の配列を計算して返します。多態性VIのタイプは、VIのアイコンを右クリックして、ショートカットメニューからタイプを選択を選択することで、手動で切り替えることもできます。

多態性タイプがDBL配列になると、他の入力も自動的に配列入力に変更されます。たとえば、「PID」VIの入力である設定値、PIDゲイン、出力範囲は、すべて配列入力になります。これらの各入力の配列の長さは、1からプロセス変数入力の配列の長さでの値をもつことができます。これらの入力のいずれかの配列の長さがプロセス変数入力の配列の長さよりも短い場合、「PID」VIは、配列の最後の値を他の計算用に使用します。たとえば、PIDゲイン配列に1セットのPIDゲインだけを指定した場合、「PID」VIは、これらのゲインを使用して各プロセス変数入力値に対応する各出力値を計算します。この他の多態性のPID/ファジー論理VIも、これと同様に動作します。