遷移計測 Nチャンネル
- 更新日2025-07-30
- 13分で読める
単一の波形または波形の配列の入力信号を受信して、各波形の選択した正または負の遷移の遷移時間 (立ち上がりまたは立ち下がり時間)、スルーレート、アンダーシュート、およびオーバーシュートを測定します。信号入力入力にデータを配線して自動的に多態性インスタンスを決定するか、インスタンスを手動で選択します。

入力/出力
エッジ番号(1)
—
エッジ番号は測定する過渡状態を指定します。 選択された立ち上がり極性でエッジ番号がnの場合、VIは入力波形で検出するn番目の立ち上がり過渡状態を測定することを示します。
信号入力
—
信号入力は、測定する波形の配列です。波形には、極性で指定した方向に、必ずエッジ番号の過渡状態を含める必要があります。 立ち上がり時間は、信号が立ち上がる際、低基準レベルを通過してから高基準レベルに達するまでの時間です。立ち下がり時間は、信号が立ち下がる際、高基準レベルを通過してから低基準レベルに達するまでの時間です。
極性(立ち上がり)
—
極性は、測定する時間の方向を立ち上がり (デフォルト) または立ち下がりに指定します。
基準レベル
—
基準レベルは、遷移時間を決めるのに必要な高基準レベルおよび低基準レベルを指定します。中間基準レベルは立ち上がり(立ち下がり)時間測定には使用されません。 基準レベルにより、測定する波形の時間上の位置を識別できます。
エラー入力 (エラーなし)
—
エラー入力は、このノードを実行する前に発生したエラーの状態を示します。この入力は、標準エラー入力として機能します。
%レベル設定
—
%レベル設定は、LabVIEWが波形のHIGH状態レベルおよびLOW状態レベルを決定するのに使用するメソッドを指定します。 パーセントの基準単位を選択する場合、%レベル設定により基準レベルが決定します。そうでない場合、LabVIEWはこの入力を無視します。
スロープ
—
スロープは、入力信号での各波形のスルーレートを含む配列です。スルーレートは高基準レベルと低基準レベル間の遷移領域で信号の変更レートを測定します。 勾配は以下の式で求められます。
遷移時間
—
遷移時間は、立ち上がり極性について、各波形が低基準レベルを通過してから高基準レベルを通過するまでの秒単位で表された時間の配列です。 測定は、波形の左側のエッジから開始され、最初の高基準レベルとの交差前のすべての低基準レベルとの交差を検出します。この計算には、最後の低基準レベルの交点が使用されます。以下の例に示すように、立ち上がり極性の過渡持続時間は立ち上がり時間、立ち下がり極性の過渡持続時間は立ち下がり時間として知られます。
遷移前
—
遷移前は信号入力の各波形に対してアンダーシュートとオーバーシュートを含みます。 遷移前出力の詳細については、詳細のセクションを参照してください。
遷移後
—
遷移後は信号入力の各波形に対してアンダーシュートとオーバーシュートを含みます。 遷移後出力の詳細については、詳細のセクションを参照してください。
エラー出力
—
エラー出力には、エラー情報が含まれます。この出力は、標準エラー出力として機能します。
測定情報
—
測定情報は、各入力波形の測定情報を含むクラスタの配列です。
|
遷移前
LabVIEWは、遷移前: アンダーシュートとオーバーシュートを計算するために、エッジ番号と極性で指定された遷移の開始位置の直前の遷移前の誤差領域での極小値と極大値を検出します。遷移直前の誤差領域は、3 x (終了時間 - 開始時間)と(現在の遷移開始時間 - 直前の遷移の終了時間) / 2の最小値で定義されます。入力波形の最初の遷移測定では、間隔は3 x (終了時間 - 開始時間)と(開始時間 - 波形の開始時間)の最小値で定義されます。
極性が立ち下がりの場合、遷移前アンダーシュートは以下のとおり計算されます。

極性が立ち上がりの場合、遷移前アンダーシュートは以下のとおり計算されます。

極性が立ち下がりの場合、遷移前オーバーシュートは以下のとおり計算されます。

極性が立ち上がりの場合、遷移前オーバーシュートは以下のとおり計算されます。

遷移後
LabVIEWは、遷移後: アンダーシュートとオーバーシュートを計算するために、エッジ番号と極性で指定された遷移の終了位置の直後の遷移後の誤差領域での極小値と極大値を検出します。遷移直後の誤差領域は、3 x (終了時間 - 開始時間)と(次の遷移開始時間 - 現在の遷移の終了時間) / 2の最小値で定義されます。入力波形の最後の遷移測定では、間隔は3 x (終了時間 - 開始時間)と(波形の終了時間 - 終了時間)の最小値で定義されます。
極性が立ち下がりの場合、遷移後アンダーシュートは以下のとおり計算されます。

極性が立ち上がりの場合、遷移後アンダーシュートは以下のとおり計算されます。

極性が立ち下がりの場合、遷移後オーバーシュートは以下のとおり計算されます。

極性が立ち上がりの場合、遷移後オーバーシュートは以下のとおり計算されます。

図による例
以下の図は、負の信号遷移におけるアンダーシュートとオーバーシュートを示しています。

以下の図は、正の信号遷移におけるアンダーシュートとオーバーシュートを示しています。

サンプルプログラム
LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。
- labview\examples\Signal Processing\Waveform Measurements\Pulse and Transition Measurements.vi
- labview\examples\Signal Processing\Waveform Measurements\N channel Pulse and Transition Measurements.vi
エッジ番号(1)
—
信号入力
—
極性(立ち上がり)
—
基準レベル
—
高基準レベル
—
エラー入力 (エラーなし)
—
メソッド
—
スロープ
—


遷移前
—
アンダーシュート(%)
—
エラー出力
—
測定情報
—
基準レベル
—
基準単位
—