PIDオートチューニング
- 更新日2025-07-30
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基本的なPIDアルゴリズムの他にオートチューニングウィザードが含まれています。基本的なPIDアルゴリズムを実装しているPID VIではなく、このVIを使用できます。オートチューニングパラメータを設定し、オートチューニングウィザードを起動し、PIDゲインを更新するには、このVIの追加入力および出力を使用します。

入力/出力
オートチューニングパラメータ
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オートチューニングパラメータは、オートチューニングプロセスで使用されるさまざまなパラメータを指定します。これらの値は、オートチューニングウィザードで手動で選択できます。
出力レンジ
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出力範囲は、制御出力を強制する範囲を指定します。デフォルトの範囲は –100~100であり、これはフルスケールのパーセントとして指定された値に対応します。 この範囲は、制御システムに合わせて変更できます。たとえば、パーセントからパーセントではなく、工学単位から工学単位に関連付けることができます。このVIは、指定された最小値または最大値でコントローラ出力が飽和したときに、積分器アンチワインドアップを実装します。
目標値
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目標値は、制御されているプロセス変数の目標値を指定します。
プロセス変数
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プロセス変数には、制御されているプロセス変数の測定値を指定します。この値は、フィードバック制御ループのフィードバック値と同じです。
PIDゲイン
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PIDゲインは、コントローラの比例ゲイン、積分時間、および微分時間パラメータを指定します。
dt (s)
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dt (s) には、このVIが呼び出されるループサイクル時間または間隔を秒数で指定します。dt (s) がゼロ以下の場合、このVIは、分解能1 msの内蔵タイマーを使用して、前回呼び出し以降の時間を計算します。dt (s) が1 ms未満である必要がある場合は、値を明示的に指定してください。デフォルトは -1 です。
再初期化? (F)
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再初期化?には、統合されたエラーなど、コントローラの内部パラメータを再初期化するかどうかを指定します。アプリケーション全体を再起動せずに、制御ループを停止して再開することが必要な場合は、再初期化?をTRUEに設定します。デフォルトはFALSEです。
オートチューニング? (F)
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オートチューニング?がTRUEの場合、オートチューニング手順が開始され、オートチューニングウィザードが起動されます。この入力には、ラッチ機械的動作をする、デフォルト値がFALSEのブール制御器を配線してください。
出力
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出力は、制御するプロセスに適用するPIDアルゴリズムの制御出力を返します。このVIが無効な入力を受け取った場合、出力はNaNを返します。
チューニング完了?
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チューニング完了?は、オートチューニングプロセスが完了したことを示します。この出力を使用してPIDゲインを更新するタイミングを決定できます。
PIDゲイン出力
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PIDゲイン出力は、オートチューニングプロセスの完了時に、更新されたPIDゲインパラメータを返します。通常の出力値は、PIDゲイン入力の値と同じです。
dt出力 (s)
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dt出力 (s)は、実際の時間間隔 (秒) を返します。dt出力 (s)は、dt (s)の値、または計算された間隔 (dt (s)を「–1」に設定した場合) を返します。 |
サンプルプログラム
LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。
- labview\examples\control\PID\General Auto PID Simulator.vi
オートチューニングパラメータ
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コントローラタイプ
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リレーサイクル
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リレー振幅
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再初期化? (F)
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出力
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チューニング完了?
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PIDゲイン出力
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