整数入力を指定された固定小数点タイプにスケールします。この関数では、入力の最下位ビットが出力の最下位ビットとなるように、構成可能なオーバーフロー処理を含む入力の算術シフトが行われます。


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入力/出力

  • cunkn.png 固定小数点タイプ

    固定小数点タイプは、整数データの変換先となる固定小数点データタイプです。固定小数点データタイプの構成は、プロパティダイアログボックスの データタイプページで行います。LabVIEWは、固定小数点タイプに配線する定数または制御器のデータのすべてを無視します。この入力に何も配線しないで、プロパティダイアログボックスの出力構成ページで出力データタイプを構成することもできます。

  • ci32.png 整数

    整数は、スケールするデータです。整数にはあらゆる整数データタイプを使用できます。

  • iunkn.png 固定小数点

    固定小数点は、指定された固定小数点データタイプにスケールされた入力データです。

  • 整数のワード長が固定小数点タイプのワード長よりも大きいか小さい場合、整数はまず固定小数点タイプの整数ワード長に変換され、その後指定された固定小数点タイプにキャストされます。整数の最下位ビットは、固定小数点の最下位ビットとなるため、丸め込みは必要ありません。

    この関数のデフォルト動作を無効にするには、関数を右クリックしてショートカットメニューからプロパティを選択し、プロパティダイアログボックスの出力構成ページを表示します。このダイアログボックスで、この関数の出力設定を構成します。

    メモ 「整数から固定小数点にキャスト」関数は、「変換」関数、「型変換」関数、「2の累乗でスケール」関数の要素を組み合わせたものです。「整数から固定小数点にキャスト」関数は、型変換のようにビットを解釈する操作を実行しますが、整数と固定小数点のアルゴリズムを組み合わせた際に一般的に発生する数値のオーバーフローと符号拡張の問題も処理します。

    FPGAモジュールの詳細

    以下の説明は、このオブジェクトをFPGA VIで使用する場合に適用されます。

    メモ 以下の詳細は、LabVIEW FPGAモジュールのバージョンごとに変更される場合があります。

    固定小数点関数は配列入力をサポートしません。ただし、以下の条件を満たしている場合、配列データをこれらの関数に要素ごとに渡すことが可能です。

    • シングルサイクルタイミングループ内のForループの中に関数を配置する
    • Forループトンネルで自動指標付けを有効にする
    • 関数をサポートされている他の関数と使用する
    • シフトレジスタまたはフィードバックノードを含まない

    サンプルプログラム

    LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\Numerics\Fixed-Point Cast.vi