FD-11637 仕様
- 更新日2025-11-05
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FD-11637 仕様
FD-11637 仕様
以下に記載されている仕様は、FD-11637に適用されます。
リビジョン履歴
| バージョン | 変更日 | 説明 |
|---|---|---|
| 377309B-01 | 2025年6月 | ピン配列の追加。 |
| 377309A-0112 | 2018年3月 | 初期リリース。 |
その他の情報をお探しの場合
操作手順など、製品の仕様に記載されていない情報については、関連情報を参照してください。
条件
仕様値は標準値で、特に注釈がない限り、-40℃~+85℃で有効です。
FD-11637 フロントパネル
フロントパネルを使用して、FD-11637上のコネクタ、LED、および取り付け穴を確認します。
- 電源INコネクタ
- 電源LED
- イーサネットポート0およびLED
- BANK 1入力コネクタ0〜3およびLED
- BANK 2入力コネクタ0〜3およびLED
- 取り付け穴
- 電源OUTコネクタ
- STATUS LED
- イーサネットポート1およびLED
- SYNCロゴ
電源コネクタのピン配列
以下の図は、電源INコネクタのピン配列を示しています。
| ピン番号 | ワイヤカラー* | 信号 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 1 | 茶 | V | 正電圧ライン |
| 2 | 白 | Aux2 | 非FieldDAQデバイスに電力を供給するオプションライン |
| 3 | 青 | C | コモン。負電圧ライン |
| 4 | 黒 | Aux1 | 非FieldDAQデバイスに電力を供給するオプションライン |
| 5 | グレー |
|
シャーシグランド。この端子は内部でC端子に接続されています。 |
| *ワイヤカラーは、NIから販売されているM125F電源ケーブルの色です。他社製のケーブルワイヤの色は異なる場合があります。 | |||
イーサネットポート
FD-11637には、2つの8ピンXコードM12イーサネットポート (0と1) があります。
シールド付きイーサネットストレートケーブルまたはイーサネットクロスケーブルをいずれかのイーサネットポートと使用して、デバイスをコンピュータホスト、NI Linux Real-Timeコントローラ、別のFieldDAQデバイス、または同じサブネット上のネットワーク接続に接続できます。さまざまなトポロジでこれらのポートを使用する方法については、「トポロジオプション」を参照してください。
| ピン番号 | ワイヤカラー | ギガビットイーサネット信号 | 高速イーサネット信号 |
|---|---|---|---|
| 1 | オレンジ/白 | BI_DA+ | TX+ |
| 2 | オレンジ | BI_DA- | TX- |
| 3 | 緑/白 | BI_DB+ | RX+ |
| 4 | 緑 | BI_DB- | RX- |
| 5 | 茶/白 | BI_DD+ | 接続なし |
| 6 | 茶 | BI_DD- | 接続なし |
| 7 | 青/白 | BI_DC+ | 接続なし |
| 8 | 青 | BI_DC- | 接続なし |
イーサネットポートを使用して、FieldDAQデバイスを出荷時のデフォルト設定にリセットすることができます。詳細については、「FieldDAQを出荷時のデフォルト設定にリセットする」参照してください。
使用していないときはイーサネットポートをキャップで塞ぎます。
歪み/ブリッジコネクタ
FD-11637には、8個の8ピンAコードM12コネクタが装備されています。
以下の図は、歪み/ブリッジ入力コネクタのピン配列を示しています。FD-11637は、8クォータブリッジ、ハーフブリッジまたはフルブリッジの接続を提供します。
| ピン番号 | ワイヤカラー* | 信号 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 1 | 白 | EX+ | 正極センサ励起 |
| 2 | 茶 | T+ | TEDSデータ |
| 3 | 緑 | T- | TEDSリターン |
| 4 | 黄 | AI- | 負極アナログ入力信号 |
| 5 | グレー | RS+ | 正極リモートセンス |
| 6 | ピンク | AI+ | 正極アナログ入力信号 |
| 7 | 青 | RS- | 負極リモートセンス |
| 8 | 赤 | EX- | 負極センサ励起 |
| *ワイヤカラーは、NIから販売されているSHM128M I/Oケーブルの色です。他社製のケーブルワイヤの色は異なる場合があります。 | |||
入力特性
| チャンネル数 | 8アナログ入力チャンネル |
| 絶縁 | チャンネルとシャーシ間のガルバニック絶縁 |
| 入力レンジ | ±38 mV/V |
| ハーフおよびフル | 内部 |
| クォータ | 内部、120 Ωおよび350 MΩ |
| ADC分解能 | 24ビット |
| ADCタイプ | デルタシグマ (アナログプレフィルタ付き) |
| サンプルモード | 同時 |
| TEDSサポート | IEEE 1451.4 TEDS Class 2 |
| 周波数 | 13.1072 MHz, 12.8 MHz, 12.288 MHz, 10.24 MHz |
| 確度 | ±30 ppm (最大) |
タイムベースベースクロックは、ネットワーク同期機能を使用して他のFieldDAQデバイスと同期することができます。
| 最小 | 500 S/s |
| 最大 | 102.4 kS/s |
| サンプルデータレート (fs) | 各タイムベースでサポートされているサンプルデータレートについては、以下の表を参照。 |
| 13.1072 MHz | 12.8 MHz (デフォルト) | 12.288 MHz | 10.24 MHz |
|---|---|---|---|
| 102.4 | 100.0 | 96.0 | 80.0 |
| 51.2 | 50.0 | 48.0 | 40.0 |
| 34.133 | 33.333 | 32.0 | 26.667 |
| 25.6 | 25.0 | 24.0 | 20.0* |
| 20.48 | 20.0 | 19.2 | 16.0 |
| 17.067 | 16.667 | 16.0* | 13.333 |
| 12.8 | 12.5 | 12.0 | 10.0* |
| 10.24 | 10.0 | 9.6 | 8.0 |
| 8.533 | 8.333 | 8.0* | 6.667 |
| 6.4 | 6.25 | 6.0 | 5.0* |
| 5.12 | 5.0 | 4.8 | 4.0 |
| 4.267 | 4.167 | 4.0* | 3.333 |
| 3.2 | 3.125 | 3.0 | 2.5* |
| 2.56 | 2.5 | 2.4 | 2.0 |
| 2.133 | 2.083 | 2.0* | 1.667 |
| 1.6 | 1.563 | 1.5 | 1.25* |
| 1.28 | 1.25 | 1.2 | 1.0 |
| 1.067 | 1.042 | 1.0* | 0.833 |
| 0.8 | 0.781 | 0.75 | 0.625 |
| 0.64 | 0.625 | 0.6 | 0.5 |
2つの異なるタイムベースを使用して取得できるサンプルレートでは、最低ノイズ (最高分解能) オプションにアスタリスク (*) が付いています。
| サンプルデータレート | タイムベース | 励起 | ||
|---|---|---|---|---|
| 10 V | 5 V | 3 V | ||
| 102.4 kS/s | 13.1072 MHz | 0.4 µV/V RMS | 0.8 µV/V RMS | 1.3 µV/V RMS |
| 10 kS/s | 10.24 MHz | 0.12 µV/V RMS | 0.25µV/V RMS | 0.4 µV/V RMS |
| 1 kS/s | 12.288 MHz | 0.04 µV/V RMS | 0.08 µV/V RMS | 0.14 µV/V RMS |
| 温度 | フルブリッジまたはハーフブリッジモード[1]1 外部リード線の抵抗によるゲイン誤差を除去するためにリモートセンスを使用した場合の計算値。 | クォータブリッジモード[2]2 外部リード線の抵抗によるゲイン誤差をシャントキャリブレーションで除去した後の計算値。これらの仕様には、構成およびシャントキャリブレーション抵抗の許容による誤差が含まれます。 | |
|---|---|---|---|
| 350 Ω | 120 Ω | ||
| 5℃~40℃ (標準) | ±0.05% | ±0.15% | ±0.3% |
| 5℃~40℃ (最大) | ±0.15% | ±0.4% | ±0.8% |
| -40℃~85℃ (最大) | ±0.20% | ±0.5% | ±1.0% |
| 温度 | 励起 | ||
|---|---|---|---|
| 10 V | 5 V | 3 V | |
| 5℃~40℃ (標準) | ±1.5 µV/V | ±2 µV/V | ±3 µV/V |
| 5℃~40℃ (最大) | ±6 µV/V | ±8 µV/V | ±12 µV/V |
| -40℃~85℃ (最大) | ±10 µV/V | ±13 µV/V | ±20 µV/V |
ハーフブリッジとクォータブリッジのセンサおよび歪みゲージは、オフセットヌルによってオフセット誤差を除去し、リード線抵抗とセンサのインピーダンスの許容差によるオフセット影響を除去します。
| フルブリッジおよびハーフブリッジモード | ±5 ppm/℃ |
| 350 Ωクォータブリッジモード | ±15 ppm/℃ |
| 120 Ωクォータブリッジモード | ±40 ppm/℃ |
| 10 V励起 | ±0.02 µV/V/℃ |
| 5 V励起 | ±0.04 µV/V/℃ |
| 3 V励起 | ±0.06 µV/V/℃ |
| 1 kΩ (2個) | ±1 µV/V/℃ |
| 350 Ω (2個) | ±2.5 µV/V/℃ |
| 120 Ω (2個) | ±7 µV/V/℃ |
| 350 Ω | ±1 µV/V/℃ |
| 120 Ω | ±2 µV/V/℃ |
| 入力遅延 | 36 /ƒs + 3.7 μs |
| 入力遅延許容値 | ±0.5 μs |
| パスバンド周波数 | DC~0.4 · ƒs |
| 0 kHz~10 kHz | ±0.04 dB、±10 ns |
| 0 kHz~20 kHz | ±0.08 dB、±30 ns |
| 0 kHz~40 kHz | ±0.30 dB、±100 ns |
| 周波数 | 0.50 · ƒs、またはそれ以上 |
| 除去 | 100 dB |
| エイリアスフリー帯域幅 | 0.50 · ƒs |
| コモンモード電圧、すべての信号/アース間 | ±60 V DC、動作電圧および障害電圧の制限については、「安全電圧」を参照してください。 |
| フルブリッジモードコモンモード電圧レンジ、EX-を基準 | 両方の入力は励起電圧の40%~60%の間である必要があります。 |
| スプリアスフリーダイナミックレンジ (SFDR) | 130 dB |
| 全高調波歪み (THD)、最大8 kHzおよび±5 mV/V | -90 dB |
| ƒ in = 1 kHz | -120 dB |
| ƒ in = 10 kHz | -100 dB |
| 10 V励起 | ≥225 Ω |
| 5 Vまたは3 V励起 | ≥108 Ω |
| 最小 | 1.20 kΩ |
| 標準 | 1.75 kΩ |
| 最大 | 2.60 kΩ |
| 350 Ω | 49.90 kΩ |
| 120 Ω | 49.66 kΩ |
時間ベーストリガ
| タイプ | 開始トリガ、同期パルス |
タイミングと同期
| プロトコル | IEEE 802.1AS (1000 Base-TX (全二重) でのネットワーク同期用) |
| ネットワーク同期確度[4]4 I/O同期はシステムによって異なります。デバイスはライントポロジで接続されていると想定されています。 | <1 μs |
| 最適構成でのネットワーク同期確度[5]5 I/O同期はシステムによって異なります。1ホップを含むシステムが想定されています。 | <100 ns |
ネットワーク同期の確度に関する詳細については、『NI-DAQmx-Based TSN 同期精度の説明』を参照してください。高確度同期の詳細については、『NI-DAQmxベースのTSNデバイスで高確度測定を行う方法』を参照してください。
ネットワークインタフェース
| ネットワークプロトコル | TCP/IP、UDP |
| ネットワークポート使用 | HTTP:80 (構成のみ)、TCP:3580; UDP:5353 (構成のみ)、TCP:5353 (構成のみ)、TCP:31415; UDP:7865 (構成のみ)、UDP:8473 (構成のみ) |
| ネットワークIP構成 | DHCP + リンクローカル、DHCP、スタティック、リンクローカル |
| デフォルトのMTUサイズ | 1,500バイト |
イーサネット
| ポート数 | 2個の8ピンXコードM12ポート、内部スイッチ[6]6 これにより、ライントポロジまたはネットワーク冗長が可能になります。 |
| ネットワークインタフェース | 1000 Base-TX (全二重)、1000 Base-TX (半二重)、100 Base-TX (全二重)、100 Base-TX (半二重)、10 Base-T (全二重)、10 Base-T (半二重) |
| 通信レート | 10/100/1,000 Mbps、自動選択 |
| 最大ケーブル距離 | 1セグメントにつき100 m |
| 1ラインあたりの最大ホップ[7]7 デフォルトのソフトウェア構成時。 | 15 |
信頼性の高いイーサネットベースのシステムの構築については、「TSNイーサネットベースの分散型測定システムの設計」を参照してください。
所要電力
| Vin | 9 V DC~30 V DC |
| Vaux | 0 V DC~30 V DC |
| 公称 | 9 W |
| 最大 | 15 W |
| 電源入力コネクタ | 5ピンLコードオスM12コネクタ |
| 電源出力コネクタ | 5ピンLコードメスM12コネクタ |
電流制限
| Vin | 10 A (最大) |
| Vaux | 10 A (最大合計、V inと合わせた値) |
| 推奨される外部過電流保護 | 16 A、スローブローヒューズ |
物理特性
| 外形寸法 | 198.5 mm × 77.4 mm × 47.1 mm (7.8 in. × 3.0 in. × 1.9 in.) |
| 重量 | 1.2 kg (2 lb 10 oz) |
| 数値 | 8 |
| タイプ | 8ピン AコードM12コネクタ |
| M12コネクタのトルク(電源、イーサネット、入力接続) | 0.6 N · m (5.31 lb · in.) |
キャリブレーション
| キャリブレーション間隔 | 1年 |
環境
これらの仕様を満たす詳細については、『 FD-11637 ユーザマニュアル 』を参照してください。
動作温度 | -40℃~85℃ |
保管温度 | -40 °C~100 °C |
保護構造 | IP65/IP67 |
動作時の相対湿度 | 最大100%の相対湿度 (結露あり、または結露なし) |
汚染度 | 4 |
最大使用高度 | 5,000 m |
耐衝撃/振動
以下の仕様を満たすには、システムをパネルに取り付ける必要があります。
| ランダム | 10 g RMS、5 Hz~2,000 Hz |
| 正弦 | 10 g、5 Hz~2,000 Hz |
| 動作時衝撃 | 100 g、11 ms半正弦、6方向に3衝撃、合計18 |
| 40 g、6 ms半正弦、6方向に4,000衝撃、合計24,000 |
環境基準
この製品は、電気装置に関する以下の環境基準の必要条件を満たしています。
- IEC 60068-2 -1 低温 (耐寒性)
- IEC 60068-2-2 高温 (耐熱性)
- IEC 60068-2-6 正弦波振動
- IEC 60068-2-27 衝撃
- IEC 60068-2-30 温湿度 (サイクル: 12時間 + 12時間)
- IEC 60068-2-64 広帯域ランダム振動
安全電圧
FD-11637は、乾燥場所または湿潤場所での使用に適合しています。FD-11637には危険電圧を接続しないでください。「危険電圧」は、乾燥場所では30 V RMS、42.4 V (最大)、または60 V DCを超える電圧、湿潤場所では22.6 V (最大) または35 V DCを超える電圧です。
定格電圧
必ず以下の制限内の電圧のみを接続してください。
| 任意の2つのピン間 | 60 V DC (乾燥場所)、 35 V DC (湿潤場所) |
一時過電圧保護
この製品は、以下に示す比較的長い時間の電源周波数過電圧に耐えるように設計されています。これらのレベルを超える電圧により、デバイスが永久的に破損するおそれがあります。
| コネクタのあらゆる2ピン間 | ±30 V DC |
絶縁電圧
| 動作電圧 | 60 V DC (乾燥場所)、35 V DC (湿潤場所)、電源以外 |
| 耐電圧 | 1,000 V RMS、5秒の耐圧試験で検証済み |
| 動作電圧 | 60 V DC (乾燥場所)、35 V DC (湿潤場所)、電源以外 |
| 耐電圧 | 1,000 V RMS、5秒の耐圧試験で検証済み |
これらのテスト回路および測定回路は、MAINSと呼ばれる電力系統システムに直接接続されている回路上での測定用には定格されていません。
MAINSは、装置に電力を供給する、危険電圧で活電状態の電力系統システムです。この製品は、特別に保護された2次回路からの電圧の測定用に定格されています。この電圧の測定には、信号レベル、特殊装置、エネルギーが制限された装置部品、安定化低電圧源から電力を供給される回路、および電子機器が含まれます。
安全適合標準
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の安全規格要件を満たすように設計されています。
- IEC 61010-1、EN 61010-1
- UL 61010-1、CSA C22.2 No. 61010-1
電磁両立性規格
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下のEMC規格の必要条件を満たしています。
- EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class Aエミッション、工業イミュニティ
- EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション
- AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション
- ICES-001: Class Aエミッション
製品認証および宣言
この製品のその他の適合規格については、この製品の適合宣言 (DoC) を参照してください。NI製品の製品認証およびDoCを入手するには、ni.com/product-certificationsにアクセスして、型番または製品ラインで検索し、該当するリンクをクリックしてください。
1 外部リード線の抵抗によるゲイン誤差を除去するためにリモートセンスを使用した場合の計算値。
2 外部リード線の抵抗によるゲイン誤差をシャントキャリブレーションで除去した後の計算値。これらの仕様には、構成およびシャントキャリブレーション抵抗の許容による誤差が含まれます。
3 10 V励起はクォータブリッジモードには対応していません。
4 I/O同期はシステムによって異なります。デバイスはライントポロジで接続されていると想定されています。
5 I/O同期はシステムによって異なります。1ホップを含むシステムが想定されています。
6 これにより、ライントポロジまたはネットワーク冗長が可能になります。
7 デフォルトのソフトウェア構成時。