FD-11634 仕様

FD-11634 仕様

以下に記載されている仕様は、FD-11634に適用されます。

リビジョン履歴

バージョン 変更日 説明
377651C-01 2025年6月 ピン配列を追加しました。
377651B-0112 2019年6月 バターワースフィルタの表とグラフを更新しました。
377651A-0112 2019年2月 初期リリース。

その他の情報をお探しの場合

操作手順など、製品の仕様に記載されていない情報については、「関連情報」を参照してください。

条件

仕様値は標準値で、特に注釈がない限り、-40℃85 °Cで有効です。

FD-11634 フロントパネル

フロントパネルを使用して、FD-11634上のコネクタ、LED、取り付け穴を確認します。

図 1. FD-11634 フロントパネル


  1. 電源INコネクタ
  2. 電源LED
  3. イーサネットポート0およびLED
  4. BANK 1入力コネクタ0〜3およびLED
  5. BANK 2入力コネクタ0〜3およびLED
  6. 取り付け穴
  7. 電源OUTコネクタ
  8. STATUS LED
  9. イーサネットポート1およびLED
  10. SYNCロゴ

FD-11634信号入力コネクタのピン配列

FD-11634には、8つの5ピンAコードM12コネクタ (BANK 1コネクタ0〜3、BANK 2コネクタ0〜3) が装備されています。以下の図は、信号入力コネクタのピン配列を示しています。

図 2. FD-11634 ピン配列


表 1. 信号の説明
ピン番号 ワイヤカラー* 信号 説明
1 NC 接続なし。この端子に信号を接続しないでください。
2 AI- 負のアナログ入力信号およびTEDSリターン。
3 NC 接続なし。この端子に信号を接続しないでください。
4 AI+ 正のアナログ入力信号およびTEDSデータ。
5 グレー NC 接続なし。この端子に信号を接続しないでください。
*ワイヤカラーは、NIから販売されているSHM125M I/Oケーブルの色です。他社製のケーブルワイヤの色は異なる場合があります。
注記 IP65/IP67要件を満たすために、M12コネクタをケーブルに接続する、またはコネクタにキャップを取り付ける必要があります。水、埃、汚れがある場合は、付属のプラスチックキャップで未使用のコネクタを塞いでください。

電源コネクタのピン配列

以下の図は、電源INコネクタのピン配列を示しています。

図 3. 電源コネクタのピン配列


表 2. 信号の説明
ピン番号 ワイヤカラー* 信号 説明
1 V 正電圧ライン
2 Aux2 非FieldDAQデバイスに電力を供給するオプションライン
3 C コモン。負電圧ライン
4 Aux1 非FieldDAQデバイスに電力を供給するオプションライン
5 グレー シャーシグランド。この端子は内部でC端子に接続されています。
*ワイヤカラーは、NIから販売されているM125F電源ケーブルの色です。他社製のケーブルワイヤの色は異なる場合があります。

イーサネットポート

FD-11634には、2つの8ピンXコードM12イーサネットポート (0と1) があります。

シールド付きイーサネットストレートケーブルまたはイーサネットクロスケーブルをいずれかのイーサネットポートと使用して、デバイスをコンピュータホスト、NI Linux Real-Timeコントローラ、別のFieldDAQデバイス、または同じサブネット上のネットワーク接続に接続できます。さまざまなトポロジでこれらのポートを使用する方法については、「トポロジオプション」を参照してください。

図 4. イーサネットコネクタのピン配列


表 3. 信号の説明
ピン番号 ワイヤカラー ギガビットイーサネット信号 高速イーサネット信号
1 オレンジ/白 BI_DA+ TX+
2 オレンジ BI_DA- TX-
3 緑/白 BI_DB+ RX+
4 BI_DB- RX-
5 茶/白 BI_DD+ 接続なし
6 BI_DD- 接続なし
7 青/白 BI_DC+ 接続なし
8 BI_DC- 接続なし

イーサネットポートを使用して、FieldDAQデバイスを出荷時のデフォルト設定にリセットすることができます。詳細については、「FieldDAQを出荷時のデフォルト設定にリセットする」参照してください。

使用していないときはイーサネットポートをキャップで塞ぎます。

ケーブルのピン配列

SHM125M-BNCFおよびSHM125M-BNCF-RAケーブルは、FD-11634と一緒に使用できます。

以下の図に、ケーブルのM12およびBNCコネクタのピン配列を示します。

図 5. SHM125M-BNCFおよびSHM125M-BNCF-RAケーブルのピン配列


表 4. 信号の説明
M12コネクタピン番号 BNCコネクタ ワイヤカラー 信号 説明
1 NC 接続なし。この端子に信号を接続しないでください。
2 BNCシールド AI- 負のアナログ入力信号およびTEDSリターン。
3 NC 接続なし。この端子に信号を接続しないでください。
4 BNCピン AI+ 正のアナログ入力信号およびTEDSデータ。
5 グレー NC 接続なし。この端子に信号を接続しないでください。
注記 M12-BNCケーブルをFieldDAQデバイスと使用する場合は、ESDの取り扱い上の注意を厳守してください。

FieldDAQデバイスでこれらのケーブルを使用する方法については、「SHM125M-BNCF Cable Safety, Environmental, and Regulatory Information」または「SHM125M-BNCF-RA Cable Safety, Environmental, and Regulatory Information」を参照してください。

入力特性

チャンネル数 8アナログ入力チャンネル
絶縁 チャンネルとシャーシ間のガルバニック絶縁
入力電圧レンジ (AI+~AI-) ±10 V±1 V
ADC分解能 24ビット
ADCタイプ デルタシグマ (アナログプレフィルタ付き)
サンプルモード 同時
入力カプリング ソフトウェアで選択可能なAC/DC
TEDSサポート IEEE 1451.4 TEDS Class I
TEDS容量性駆動 5,000 pF
表 5. タイムベース (fM)
周波数 13.1072 MHz12.8 MHz12.288 MHz10.24 MHz
確度 ±30 ppm (最大)

ベースクロックは、他のFieldDAQデバイスをはじめ、CompactDAQ、CompactRIO、TSNネットワーク同期をサポートするその他のデバイスと同期できます。

表 6. サンプルデータレート範囲 (fs)
最小 500 S/s
最大 102.4 kS/s
サンプルデータレート (fs) 各タイムベースでサポートされているサンプルデータレートについては、以下の表を参照。
表 7. タイムベース (fM) およびサポートされるサンプルデータレート (fs)、(kS/s)
13.1072 MHz 12.8 MHz 12.288 MHz 10.24 MHz
102.4 100.0 96.0 80.0
51.2 50.0 48.0 40.0
34.133 33.333 32.0 26.667
25.6 25.0 24.0 20.0*
20.48 20.0 19.2 16.0
17.067 16.667 16.0* 13.333
12.8 12.5 12.0 10.0*
10.24 10.0 9.6 8.0
8.533 8.333 8.0* 6.667
6.4 6.25 6.0 5.0*
5.12 5.0 4.8 4.0
4.267 4.167 4.0* 3.333
3.2 3.125 3.0 2.5*
2.56 2.5 2.4 2.0
2.133 2.083 2.0* 1.667
1.6 1.563 1.5 1.25*
1.28 1.25 1.2 1.0
1.067 1.042 1.0* 0.833
0.8 0.781 0.75 0.625
0.64 0.625 0.6 0.5
メモ 2つの異なるタイムベースを使用して取得できるサンプリングレートでは、最低ノイズ (最高分解能) オプションにアスタリスク (*) が付いています。
入力インピーダンス (AI+~AI-) 1 MΩ
入力キャパシタンス (AI+~AI-) 520 pF
表 8. ACカプリング応答
-3 dB 0.53 Hz
-0.1 dB 3.48 Hz
表 9. 確度
公称入力レンジ 温度 ゲイン誤差 (読み取り値の%) DCカプリングオフセット誤差 (レンジの%、mV)
±10 V 5℃40℃ 0.05% (標準) 0.012%、1.2 mV (標準)
0.1% (最大) 0.028%、2.8 mV (最大)
-40℃85℃ 0.15% (最大) 0.0078%、7.8mV (最大)
±1 V 5℃40℃ 0.06% (標準) 0.02%、0.2 mV (標準)
0.12% (最大) 0.04%、0.4 mV (最大)
-40℃85℃ 0.2% (最大) 0.14%、1.4 mV (最大)
表 10. ACカプリング残差オフセット
5℃40℃ <5 mV (標準)
-40℃85℃ <50 mV (標準)
表 11. 安定性
入力レンジ ゲインドリフト DCカプリングオフセットドリフト
±10 V ±15 ppm/℃ ±50 μV/℃
±1 V ±20 ppm/℃ ±15 μV/℃
ゲインミスマッチ (チャンネル間、DC~40 kHz) 0.1 dB (最大)
位相ミスマッチ (チャンネル間1 kHz40 kHz) 0.017°/kHz (最大)
非線形位相 (fs = 102.4 kS/s1 kHz40 kHz) 0.18°(最大)
クロストーク (1 kHz) -120 dB
CMRR~シャーシ/アース (fin = 60 Hz) 105 dB
表 12. ブリックウォールフィルタ使用時の入力ノイズ
入力レンジ 1 kS/s 10 kS/s 102.4 kS/s
±10 V 6.0 μV RMS 9 μV RMS 25 μV RMS
±1 V 0.7 μV RMS 1.2 μV RMS 3.5 μV RMS
表 13. ブリックウォールフィルタ使用時のダイナミックレンジ (1 kHz入力周波数、-60 dBF振幅)
データレート (kS/s) ADC間引き率 入力レンジ
±10 V ±1 V
102.4 64 108 106
51.2 128 111 109
25.6 256 114 112
12.8 512 117 115
6.4 1,024 120 118
表 14. スペクトルノイズ密度 (fs = 102.4 kS/s)
±10 V入力レンジ
120 n V H z a t 1 k H z
±1 V入力レンジ
16 n V H z a t 1 k H z
図 6. スペクトルノイズ密度と周波数


スプリアスフリーダイナミックレンジ (SFDR)、(1 kHz-60 dBFS) >130 dBFS
表 15. 全高調波歪み (THD)
入力レンジ 1 kHz 20 Hz20 kHz 20 kHz40 kHz
±10 V -105 dB -98 dB -90 dB
±1 V -105 dB -88 dB -75 dB
表 16. 全高調波歪み + N (THD+N)
入力レンジ 20 Hz20 kHz 20 kHz40 kHz
±10 V -98 dB -90 dB
±1 V -88 dB -75 dB
表 17. 相互変調歪み (IMD)
入力レンジ SMPTE 60 Hz + 7 kHz CCIF 11 kHz + 12 kHz
±10 V -98 dB -93 dB
±1 V -98 dB -85 dB

テスト基準: SMPTE 60 Hz + 7 kHz、振幅比4:1 (0 dBFSでの総振幅)、CCIF 11 kHz + 12 kHz、振幅比1:1 (-6 dBFSでの各トーン振幅)、最大5次高調波。

IEPE

表 18. 励起電流 (ソフトウェアでオン/オフが選択可能)
最小 4 mA
標準 4.17 mA
励起ノイズ 4 nA RMS0.1 Hz40 kHz BW
表 19. 短絡回路検出
検出しきい値 (AI+~AI-) 180 mV
検出しきい値ヒステリシス 50 mV
適合電圧 23 V (最大)
メモ IEPEセンサを使用している場合は、以下の式を使用して構成がIEPE適合電圧範囲を満たしていることを確認してください。(Vbias ± Vfull-scale)0 V23 Vである必要があります。VbiasはIEPEセンサのバイアス電圧、Vfull-scaleはIEPEセンサのフルスケール電圧です。

フィルタ処理

ブリックウォールフィルタ (デフォルト)

入力遅延 36/fs + 1.5 μs
入力遅延許容値 ±100 ns
パスバンド周波数 DC~0.4 · fs
表 20. 周波数によるブリックウォールフィルタのパスバンドフラットネス
20 Hz20 kHz ±0.03 dB (最大)
20 kHz40 kHz ±0.05 dB (最大)
ストップバンド周波数 0.5 · ƒs、またはそれ以上
ストップバンド除去 ≥100 dB
エイリアスフリー帯域幅 0.5 · fs
図 7. ブリックウォールフィルタ振幅応答


バタワースフィルタ

入力遅延 「使用可能なタイムベースのバタワースフィルタ入力遅延 (fM)」の表を参照してください。
入力遅延許容値 ±100 ns
フィルタ次数 2次または4次
表 21. 使用可能なタイムベースのバターワースフィルタカットオフ周波数 (-3 dBポイント)
13.1072 MHz 12.8 MHz 12.288 MHz 10.24 MHz
4,096 Hz 4,000 Hz 3,840 Hz 3,200 Hz
2,048 Hz 2,000 Hz 1,920 Hz 1,600 Hz
1,024 Hz 1,000 Hz 960 Hz 800 Hz
512 Hz 500 Hz 480 Hz 400 Hz
256 Hz 250 Hz 240 Hz 200 Hz
128 Hz 125 Hz 120 Hz 100 Hz
表 22. 使用可能なタイムベースのバタワースフィルタ入力遅延 (fM)
タイムベース (MHz) カットオフ (Hz) 4次 2次
入力遅延 最大入力遅延 入力遅延 最大入力遅延
13.1072 4,096 436.0 μs 457.4 μs 398.7 μs 405.1 μs
2,048 537.1 μs 580.3 μs 453.3 μs 466.3 μs
1,024 740.3 μs 827.4 μs 563.1 μs 589.2 μs
512 1.1465 ms 1.3208 ms 782.9 μs 834.8 μs
256 1.9583 ms 2.3046 ms 1.2224 ms 1.3263 ms
128 3.5831 ms 4.2770 ms 2.0825 ms 2.2924 ms
12.8 4.000 446.5 μs 468.3 μs 408.2 μs 414.7 μs
2.000 549.9 μs 594.2 μs 464.2 μs 477.5 μs
1.000 758.1 μs 847.2 μs 576.5 μs 603.3 μs
500 1.1739 ms 1.3524 ms 801.6 μs 854.8 μs
250 2.0053 ms 2.3598 ms 1.2517 ms 1.3581 ms
125 3.6691 ms 4.3796 ms 2.1324 ms 2.3474 ms
12.288 3.840 465.0 μs 487.8 μs 425.1 μs 432.0 μs
1.920 572.8 μs 618.9 μs 483.5 μs 497.3 μs
960 789.6 μs 882.4 μs 600.5 μs 628.3 μs
480 1.2228 ms 1.4087 ms 834.9 μs 890.4 μs
240 2.0888 ms 2.4581 ms 1.3038 ms 1.4146 ms
120 3.8219 ms 4.5620 ms 2.2212 ms 2.4451 ms
10.24 3.200 557.7 μs 585.0 μs 509.9 μs 518.0 μs
1,600 687.0 μs 742.4 μs 579.9 μs 596.5 μs
800 947.2 μs 1.0586 ms 720.3 μs 753.7 μs
400 1.4671 ms 1.6902 ms 1.0016 ms 1.0682 ms
200 2.5063 ms 2.9494 ms 1.5643 ms 1.6972 ms
100 4.5860 ms 5.4741 ms 2.6651 ms 2.9338 ms
メモ 入力遅延は、カットオフ周波数よりさらに低い信号周波数の遅延です。最大入力遅延は、高信号周波数でのピーク遅延です。以下の図は、入力遅延が信号周波数によってどのように変化するかを示しています。詳細については、「 FD-11634 ユーザマニュアル 」を参照してください。
図 8. バターワースフィルタ振幅応答 (4次、12.8 MHzタイムベース)


図 9. バターワースフィルタ振幅応答 (2次、12.8 MHzタイムベース)


図 10. バターワースフィルタ入力遅延 (4次、12.8 MHzタイムベース、4 kHz2 kHz1 kHzフィルタ)


図 11. バターワースフィルタ入力遅延 (4次、12.8 MHzタイムベース、500 Hz250 Hz125 Hzフィルタ)


図 12. バターワースフィルタ入力遅延 (2次、12.8 MHzタイムベース、4 kHz2 kHz1 kHzフィルタ)


図 13. バターワースフィルタ入力遅延 (2次、12.8 MHzタイムベース、500 Hz250 Hz125 Hzフィルタ)


コムフィルタ

入力遅延 5/fs + 1.5 μs
入力遅延許容値 ±100 ns
ノッチ fs2 fs3 fs、...
図 14. コムフィルタ振幅応答


時間ベーストリガ

タイプ 開始トリガ、同期パルス

タイミングと同期

プロトコル IEEE 802.1AS (1000 Base-TX (全二重) でのネットワーク同期用)
ネットワーク同期確度[1]1 I/O同期はシステムによって異なります。デバイスはライン型トポロジで接続されていると想定されています。 <1 μs
最適構成でのネットワーク同期確度[2]2 I/O同期はシステムによって異なります。1ホップを含むシステムが想定されています。 <100 ns
メモ IEEE 1588を使用するように構成されている場合、同期のパフォーマンスはこれらの仕様と異なる場合があります。

ネットワーク同期確度については、「NI-DAQmxベースのTSN同期確度の説明」を参照してください。高確度同期を達成する方法については、「NI-DAQmxベースのTSNデバイスを使用して高確度な計測を行う方法」を参照してください。

ネットワークインタフェース

ネットワークプロトコル TCP/IP、UDP
ネットワークポート使用 HTTP:80 (構成のみ)、TCP:3580; UDP:5353 (構成のみ)、TCP:5353 (構成のみ)、TCP:31415; UDP:7865 (構成のみ)、UDP:8473 (構成のみ)
ネットワークIP構成 DHCP + リンクローカル、DHCP、スタティック、リンクローカル
デフォルトのMTUサイズ 1,500バイト

イーサネット

ポート数 2個の8ピンXコードM12ポート、内部スイッチ[3]3 これにより、ライントポロジまたはネットワーク冗長が可能になります。
ネットワークインタフェース 1000 Base-TX (全二重)、1000 Base-TX (半二重)、100 Base-TX (全二重)、100 Base-TX (半二重)、10 Base-T (全二重)、10 Base-T (半二重)
通信レート 10/100/1,000 Mbps自動選択
最大ケーブル距離 1セグメントにつき100 m
1ラインあたりの最大ホップ[4]4 デフォルトのソフトウェア構成時。 15

信頼性の高いイーサネットベースのシステムの構築については、「TSNイーサネットベースの分散型測定システムの設計」を参照してください。

所要電力

表 23. 電圧入力レンジ
Vin 9 V DC~30 V DC
Vaux 30 V DC以下
表 24. デバイスの消費電力
公称 7.3 W
最大 10 W
  • デバイスの消費電力—外部センサに供給される電力を含め、デバイスが電源入力コネクタから消費する合計電力量。
  • 電流制限

    注記 電流制限を超えると、デバイスが破損する恐れがあります。入力端子とAux端子間での共有値を最大電流の10 A以下に収めてください。
    表 25. 電源IN/OUT端子
    Vin 10 A (最大)
    Vaux 10 A (最大合計、V inと合わせた値)
    推奨される外部過電流保護 16 A、スローブローヒューズ

    物理特性

    表 26. 外形寸法および重量
    外形寸法 198.5 mm × 77.4 mm × 47.1 mm (7.8 in. × 3.0 in. × 1.9 in.)
    重量 1.179 kg (2 lb9.6 oz)
    表 27. 入力接続
    数値 8
    タイプ 5ピン AコードM12コネクタ
    M12コネクタのトルク(電源、イーサネット、入力接続) 0.6 N · m (5.31 lb · in.)

    キャリブレーション

    キャリブレーション間隔 1年

    環境特性

    これらの仕様を満たす詳細については、「 FD-11634 ユーザマニュアル 」を参照してください。

    表 28. 温度
    動作時 -40℃85℃
    ストレージ -40 °C100 °C
    表 29. 湿度
    動作時 最大100%の相対湿度 (結露あり、または結露なし)
    ストレージ 最大100%の相対湿度 (結露あり、または結露なし)
    保護構造 IP65/IP67
    汚染度 4
    最大使用高度 5,000 m
    注記 FD-11634 ユーザマニュアル 』の取り付け手順に従わない場合、温度ディレーティングの原因となる可能性があります。
    注記 このドキュメントに記載された耐衝撃/振動仕様を満たすには、システムをパネルに取り付ける必要があります。
    注記 IP65/IP67要件を満たすために、M12コネクタをケーブルに接続する、またはコネクタにキャップを取り付ける必要があります。水、埃、汚れがある場合は、付属のプラスチックキャップまたはオプションの金属キャップで未使用のコネクタを塞いでください。
    注記 日の光に長時間当てないようにしてください。

    耐衝撃/振動

    表 30. 動作時振動
    ランダム 10 g RMS5 Hz2,000 Hz
    正弦 10 g5 Hz2,000 Hz
    12.4 mm最小pk-pk変位、5 Hz20 Hz
    動作時衝撃 100 g11 ms半正弦、6方向に3衝撃、合計18
    40 g6 ms半正弦、6方向に4,000衝撃、合計24,000

    環境基準

    この製品は、電気装置に関する以下の環境基準の必要条件を満たしています。

    • IEC 60068-2 -1 低温 (耐寒性)
    • IEC 60068-2-2 高温 (耐熱性)
    • IEC 60068-2-6 正弦波振動
    • IEC 60068-2-27 衝撃
    • IEC 60068-2-30 温湿度 (サイクル: 12時間 + 12時間)
    • IEC 60068-2-64 広帯域ランダム振動

    安全電圧

    FD-11637は、乾燥場所または湿潤場所での使用に適合しています。FD-11634には危険電圧を接続しないでください。「危険電圧」は、乾燥場所では30 V RMS42.4 V (最大)、または60 V DCを超える電圧、湿潤場所では22.6 V (最大) または35 V DCを超える電圧です。

    定格電圧

    必ず以下の制限内の電圧のみを接続してください。

    任意の2つのピン間 60 V DC (乾燥場所)、 35 V DC (湿潤場所)

    一時過電圧保護

    この製品は、以下に示す比較的長い時間の電源周波数過電圧に耐えるように設計されています。これらのレベルを超える電圧により、デバイスが永久的に破損するおそれがあります。

    コネクタのあらゆる2ピン間 ±30 V DC

    絶縁電圧

  • 動作電圧—機器に定格電圧が供給されているときに、絶縁被覆に連続して印加されるAC電圧またはDC電圧の最大RMS値です。
  • 過渡過電圧 (Vpk)—数ミリ秒以下の比較的短い時間で発生する過電圧状態で、振動または非振動であり、通常は大きく減衰します。
  • 耐電圧—絶縁バリアが試験されたAC電圧またはDC電圧の最大RMS値であり、通常使用時の動作電圧による電気的および機械的ストレスに絶縁被覆が耐えられることを確認するために、1分間の試験で検証されたものです。
  • 表 31. チャンネル間絶縁
    動作電圧 60 V DC (乾燥場所)、35 V DC (湿潤場所)、電源以外
    耐電圧 1,000 V RMS、5秒の耐圧試験で検証済み
    表 32. チャンネル/アース間の絶縁
    動作電圧 60 V DC (乾燥場所)、35 V DC (湿潤場所)、電源以外
    耐電圧 1,000 V RMS、5秒の耐圧試験で検証済み

    これらのテスト回路および測定回路は、MAINSと呼ばれる電力系統システムに直接接続されている回路上での測定用には定格されていません。

    MAINSは、装置に電力を供給する、危険電圧で活電状態の電力系統システムです。この製品は、特別に保護された2次回路からの電圧の測定用に定格されています。この電圧の測定には、信号レベル、特殊装置、エネルギーが制限された装置部品、安定化低電圧源から電力を供給される回路、および電子機器が含まれます。

    危険電圧 Measurement Categories II、III、IV内で製品を信号に接続したり、測定に使用したりしないでください。また、MAINs回路での測定や、製品で許容できる以上の過渡過電圧が発生する可能性があるOvervoltage Category II、III、IVから派生した回路での測定にも使用しないでください。この製品を、アースまたは他のチャンネルに対して最大電圧が連続動作電圧を超える回路に接続しないでください。もし接続した場合は、絶縁が破損したり、無効になる可能性があります。この製品は、過渡過電圧定格までの過渡電圧であれば、絶縁破壊や絶縁破損を起こさずに耐えることができます。システムの動作電圧、ループインピーダンス、一時的な過電圧、および過渡過電圧の解析は、測定を行う前に実行する必要があります。
    危険電圧 Ne pas connecter le produit à des signaux dans les catégories de mesure II, III ou IV et ne pas l'utiliser pour des mesures dans ces catégories, ou des mesures sur secteur ou sur des circuits dérivés de surtensions de catégorie II, III ou IV pouvant présenter des surtensions transitoires supérieures à ce que le produit peut supporter. Le produit ne doit pas être raccordé à des circuits ayant une tension maximale supérieure à la tension de fonctionnement continu, par rapport à la terre ou à d'autres voies, sous peine d'endommager et de compromettre l'isolation. Le produit peut tomber en panne et son isolation risque d'être endommagée si les tensions transitoires dépassent la surtension transitoire nominale. Une analyse des tensions de fonctionnement, des impédances de boucle, des surtensions temporaires et des surtensions transitoires dans le système doit être effectuée avant de procéder à des mesures.

    安全適合標準

    この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の安全規格要件を満たすように設計されています。

    • IEC 61010-1、EN 61010-1
    • UL 61010-1、CSA C22.2 No. 61010-1
    メモ 安全保証については、製品ラベルまたは「製品認証および宣言」セクションを参照してください。

    電磁両立性規格

    この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下のEMC規格の必要条件を満たしています。

    • EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class Aエミッション、工業イミュニティ
    • EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション
    • AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション
    • ICES-001: Class Aエミッション
    メモ Group 1機器とは材料の処理または検査/分析の目的で無線周波数エネルギーを意図的に生成しない工業用、科学、または医療向け機器のことです。
    メモ 欧州、オーストラリア、ニュージーランド、およびカナダでは (CISPR 11に従って)、Class A機器は非住宅地域で使用することを目的としています。
    メモ EMC宣言および認証については、「製品認証および宣言」セクションを参照してください。
    注記 この製品を操作する際は、シールドケーブルおよびアクセサリを必ず使用してください。
    注記 指定された電磁両立性を確保するには、必ずシールドされたイーサネットケーブルを使用してください。

    製品認証および宣言

    この製品のその他の適合規格については、この製品の適合宣言 (DoC) を参照してください。NI製品の製品認証およびDoCを入手するには、ni.com/product-certificationsにアクセスして、型番または製品ラインで検索し、該当するリンクをクリックしてください。

    1 I/O同期はシステムによって異なります。デバイスはライン型トポロジで接続されていると想定されています。

    2 I/O同期はシステムによって異なります。1ホップを含むシステムが想定されています。

    3 これにより、ライントポロジまたはネットワーク冗長が可能になります。

    4 デフォルトのソフトウェア構成時。