入力値の平方根を計算します。

xが負の場合、xが複素数の場合を除いて、平方根はNaNになります。xが行列の場合、この関数はxの行列平方根を取り込みます。コネクタペーンには、この多態性関数のデフォルトのデータタイプが表示されます。

メモ 平方根関数に偶数の指数の単位を持つ値を配線すると、分数指数の単位がサポートされていないため配線が壊れます。たとえば、15m²の入力値は有効ですが、15m3は有効ではありません。


icon

入力/出力

  • cdbl.png x

    xは、スカラ、数値の配列またはクラスタ、数値のクラスタの配列などにできます。

  • idbl.png sqrt(x)

    sqrt(x)は、x が整数の場合倍精度浮動小数点数になります。

    xが0より小さい場合、xが複素数の場合を除いてsqrt(x)は数値以外の値 (NaN) です。xx = a + bi の形式の場合、 つまり、 x が複素数の場合、 関数は振幅と位相を次の式で定義します。 ここで、 |x| は x の振幅、 arg(x) は x の位相です。 arg(x) = arctan2(b,a)

    メモ この関数を、指定したタイプのデータを出力するように手動で構成できます。出力データタイプを指定するには、関数を右クリックして、プロパティを選択してオブジェクトプロパティダイアログボックスを表示します。出力構成ページで表記法アイコンをクリックして、目的のデータタイプを選択します。出力データタイプが構成されていることを示すために、関数の出力端子に青い強制ドットが表示されます。
  • この関数に行列データを入力として配線すると、その行列データタイプと動作するサブVIを含むVIは関数を置換します。結果のVIは同じアイコンで表示されますが、行列固有のアルゴリズムを含みます。この入力から行列の接続を解除しても、ノードはVIのままの状態で残ります。他のデータタイプを入力として配線して、元の関数を復元します。データタイプを関数に配線し、そのデータタイプによって基本的な数学演算に失敗する場合は、関数は空の行列またはNaNを返します。

    詳細については、「行列平方根」VIを参照してください。

    固定小数点の詳細

    符号付き固定小数点値をこの関数に配線する場合、関数は符号付き数値を浮動小数点数に変換し、平方根演算を実行します。デフォルトは、オーバーフローを回避できるように平方根のワード整数長さを構成します。ただし、平方根の精度は無限になる可能性があるため、常に丸め込みの状態が発生します。固定小数点数データのオーバーフローまたは丸め込みの処理方法は、数値ノードプロパティダイアログボックスで設定できます。

    FPGAモジュールの詳細

    以下の説明は、このオブジェクトをFPGA VIで使用する場合に適用されます。

    メモ 以下の詳細は、LabVIEW FPGAモジュールのバージョンごとに変更される場合があります。
    シングルサイクルタイミングループ サポートされていません。
    Usage この関数を単精度浮動小数点データタイプと使用する場合、リソース使用、レイテンシ、およびシングルサイクルタイミングループのサポートへの影響については、 単精度浮動小数点データタイプを使用するおよび FPGA設計で使用するデータタイプを決定する トピックを参照してください。
    タイミング sqrt(x)小数部分ワード長がxの値の半分より大きい場合、この関数が必要とするクロックサイクルはsqrt(x)のビット数に比例します。それ以外の場合、この関数は、xのビット数に比例するクロックサイクルを必要とします。
    リソース 一般に、この関数は、xsqrt(x)のうちデータタイプが大きいほうのビット数に比例するFPGAリソースを必要とします。この関数で固定小数点データタイプを使用する場合、オーバーフローモードと丸め込みモードによってリソースが影響を受ける可能性があります。
    メモ また、「高スループット平方根」関数を使用して、FPGAターゲットで固定小数点数学および解析を行うこともできます。

    サンプルプログラム

    LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\Numerics\Numeric Functions.vi