USB-6212 仕様
- 更新日2025-09-04
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USB-6212 仕様
USB-6212 仕様
ここに記載されている仕様は、USB-6212 BNC、USB-6212マスターミネーションおよびUSB-6212バネ端子に適用されます。
定義
「保証値」は、記載された動作条件下における各モデルの性能を示し、モデル保証の対象となります。
「特性値」は、記載された動作条件下における各モデルの使用に関連する値を示しますが、モデル保証の対象外です。
- 「標準値」は、大部分のモデルが満たす性能です。
- 「公称値」は、設計、適合性試験、または補足試験に基づく属性を表します。
仕様値は、特に記載がない限り、標準仕様値です。
条件
仕様値は、特に注釈がない限り、25℃で有効です。
USB-6212 ピン配列
ピン配列を使用して、USB-6212の端子に接続します。
アナログ入力
チャンネル数 | 8個の差動または16個のシングルエンド | ||||||||||||||||||
ADC分解能 | 16ビット | ||||||||||||||||||
DNL | ミッシングコードなしを保証 | ||||||||||||||||||
INL | 「 AI絶対確度表」セクションを参照。 | ||||||||||||||||||
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タイミング分解能 | 50 ns | ||||||||||||||||||
タイミング確度 | サンプルレートの50 ppm | ||||||||||||||||||
入力カプリング | DC | ||||||||||||||||||
入力レンジ | ±0.2 V、±1 V、±5 V、±10 V | ||||||||||||||||||
アナログ入力用最大動作電圧 (信号 + コモンモード) | AI GNDの±10.4 V | ||||||||||||||||||
CMRR (DC~60 Hz) | 100 dB | ||||||||||||||||||
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入力バイアス電流 | ±100 pA | ||||||||||||||||||
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小信号帯域幅 (-3 dB) | 1.5 MHz | ||||||||||||||||||
入力FIFOサイズ | 4,095サンプル | ||||||||||||||||||
スキャンリストメモリ | 4,095エントリ | ||||||||||||||||||
データ転送 | USB信号ストリーム、プログラムI/O | ||||||||||||||||||
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過電圧状態での入力電流 | ±20 mA (最大、AIピンあたり) | ||||||||||||||||||
マルチチャンネル測定用の整定時間
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標準パフォーマンスグラフ
AI絶対確度 (保証)
| 公称レンジ (正のフルスケール) | 公称レンジ (負のフルスケール) | 残差ゲイン誤差(読み取り値のppm) | 残差オフセット誤差 (レンジのppm) | オフセット温度係数 (レンジのppm/℃) | ランダムノイズ、σ (μVrms) | フルスケールでの絶対確度 (μV) | 感度 (μV) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10 | -10 | 75 | 20 | 34 | 295 | 2,710 | 118.0 |
| 5 | -5 | 85 | 20 | 36 | 149 | 1,420 | 59.6 |
| 1 | -1 | 95 | 25 | 49 | 32 | 310 | 12.8 |
| 0.2 | -0.2 | 135 | 40 | 116 | 13 | 89 | 5.2 |
ゲイン温度係数 | 7.3 ppm/℃ |
基準温度係数 | 5 ppm/℃ |
INL誤差 | レンジの76 ppm |
AI絶対確度の式
絶対確度 = 読み取り値 · (ゲイン誤差) + レンジ · (オフセット誤差) + ノイズの不確かさ
- ゲイン誤差 = 残差AIゲイン誤差 + ゲイン温度係数 · (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + 基準温度係数 · (前回の外部キャリブレーションからの温度変化)
- オフセット誤差 = 残差AIオフセット誤差 + オフセット温度係数 · (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + INL誤差
- ノイズの不確かさ = 包含係数3 σ、100ポイント平均の場合。
AI絶対確度の例
アナログ入力チャンネル上のフルスケールでの絶対確度は、以下を前提として決定されます。
- 前回の外部キャリブレーションからの温度変化 = 10℃
- 前回の内部キャリブレーションからの温度変化 = 1℃
- 読み取りの数 = 100
- 包含係数 = 3 σ
たとえば、10 Vのレンジでは、フルスケールでの絶対確度は以下のようになります。
- ゲイン誤差 = 75 ppm + 7.3 ppm · 1 + 5 ppm · 10 = 132 ppm
- オフセット誤差 = 20 ppm + 34 ppm · 1 + 76 ppm = 130 ppm
- ノイズの不確かさ = = 88.5 µV
- 絶対確度 = 10 V · (ゲイン誤差) + 10 V · (オフセット誤差) + ノイズの不確かさ = 2,710 µV
アナログ出力
チャンネル数 | 2 | ||||||
DAC分解能 | 16ビット | ||||||
DNL | ±1 LSB | ||||||
単調性 | 16ビット保証 | ||||||
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タイミング確度 | サンプリングレートの50 ppm | ||||||
タイミング分解能 | 50 ns | ||||||
出力レンジ | ±10 V | ||||||
出力カプリング | DC | ||||||
出力インピーダンス | 0.2 Ω | ||||||
出力電流駆動 | ±2 mA | ||||||
オーバードライブ保護 | ±30 V | ||||||
オーバードライブ電流 | 2.4 mA | ||||||
電源投入時の状態 | ±20 mV | ||||||
電源投入時のグリッチ | ±1 V (200 ms) | ||||||
出力FIFOサイズ | 8,191サンプル (使用するチャンネル間で共有) | ||||||
データ転送 | USB信号ストリーム、プログラムI/O | ||||||
AO波形モード | 非周期的波形、オンボードFIFOからの周期的波形再生成モード、ダイナミックアップデートを含むホストバッファからの周期的波形再生成 | ||||||
整定時間、フルスケールステップ、15 ppm (1 LSB) | 32 µs | ||||||
スルーレート | 5 V/µs | ||||||
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AO絶対確度 (保証)
フルスケール値での絶対確度は内部キャリブレーション後ただちに有効になり、前回の外部キャリブレーションの10℃以内でデバイスが動作していることを仮定します。
| 公称レンジ (正のフルスケール) (V) | 公称レンジ (負のフルスケール) (V) | 残差ゲイン誤差 (読み取り値のppm) | ゲイン温度係数 (ppm/℃) | 残差オフセット誤差 (レンジのppm) | オフセット温度係数 (レンジのppm/℃) | フルスケールでの絶対確度 (μV) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10 | -10 | 90 | 11 | 60 | 12 | 3,512 |
基準温度係数 | 5 ppm/℃ |
INL誤差 | レンジの128 ppm |
AO絶対確度の式
絶対確度 = 出力値 · (ゲイン誤差) + レンジ · (オフセット誤差)
- ゲイン誤差 = 残差ゲイン誤差 + ゲイン温度係数 ⋅ (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + 基準温度係数 ⋅ (前回の外部キャリブレーションからの温度変化)
- オフセット誤差 = 残差オフセット誤差 + AOオフセット温度係数 · (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + INL誤差
デジタルI/OおよびPFI
スタティックデジタルI/O特性
PFI機能
機能 | スタティックデジタル入力、スタティックデジタル出力、タイミング入力、タイミング出力 |
タイミング出力ソース | 多数のAI、AO、カウンタタイミング信号 |
デバウンスフィルタ設定 | 125 ns、6.425 µs、2.56 ms、無効、HIGH/LOW遷移、入力ごとに選択可能 |
最大動作条件
IOL 出力LOW電流 | 16 mA (最大) |
IOH 出力HIGH電流 | -16 mA (最大) |
デジタル入力の特性
| レベル | 最小 | 最大 |
|---|---|---|
| VIL 入力LOW電圧 | 0 V | 0.8 V |
| VIH 入力HIGH電圧 | 2.2 V | 5.25 V |
| IIL入力LOW電流 (Vin = 0 V) | - | -10 μA |
| IIH入力HIGH電流 (Vin = 5 V) | - | 250 μA |
| 正方向のしきい値 (VT+) | - | 2.2 V |
| 負方向のしきい値 (VT-) | 0.8 V | - |
| デルタVTヒステリシス (VT+ - VT-) | 0.2 V | - |
デジタル出力の特性
汎用カウンタ/タイマ
カウンタ/タイマ数 | 2 |
分解能 | 32ビット |
カウンタ測定 | エッジカウント、パルス、半周期、周期、2エッジ間隔 |
位置測定 | X1、X2、X4位相差出力エンコーダ (Z相対応)、2パルスエンコーダ |
出力アプリケーション | パルス、ダイナミックアップデートによるパルス列、周波数分周、等価時間サンプリング |
内部ベースクロック | 80 MHz、20 MHz、0.1 MHz |
外部ベースクロック周波数 | 0 MHz~20 MHz |
ベースクロック確度 | 50 ppm |
入力 | ゲート、ソース、HW_Arm、Aux、A、B、Z、Up_Down |
入力経路のオプション | PFI <0..15>、多数の内部信号 |
FIFO | 1,023 サンプル |
データ転送 | USB信号ストリーム、プログラムI/O |
周波数発生器
チャンネル数 | 1 |
ベースクロック | 10 MHz、100 kHz |
分周率 | 1~16 |
ベースクロック確度 | 50 ppm |
出力はどのPFI端子でも利用できます。
外部デジタルトリガ
ソース | PFI <0..15> |
極性 | ほとんどの信号がソフトウェアで選択可能 |
アナログ入力機能 | 開始トリガ、基準トリガ、一時停止トリガ、サンプルクロック、変換クロック、サンプルクロックタイムベース |
アナログ出力機能 | 開始トリガ、一時停止トリガ、サンプルクロック、サンプルクロックタイムベース |
カウンタ/タイマ機能 | ゲート、ソース、HW_Arm、Aux、A、B、Z、Up_Down |
バスインタフェース
電流制限
保護 | ±10 V |
所要電力
USBポートでの入力電圧 | 4.5 V~5.25 V (構成した状態) | ||||||
最大突入電流 | 500 mA | ||||||
標準電流 (無負荷時) | 320 mA (4.5 V時) | ||||||
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物理特性
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ネジ留め式端子配線 | 16 AWG~28 AWG | ||||||||
ネジ留め式端子用トルク | 0.22 N · m to 0.25 N · m(2.0 lb · in. to 2.2 lb · in.) | ||||||||
USBコネクタ | シリーズBレセプタクル | ||||||||
デバイスを掃除する場合は、乾いた布で拭いてください。
キャリブレーション
推奨するウォームアップ時間 | 15分 |
キャリブレーション間隔 | 1年 |
環境
動作温度 | 0℃~45℃ |
保管温度 | -20℃~70℃ |
湿度 | 10% RH~90% RH (結露なきこと) |
最大使用高度 | 2,000 m |
汚染度 | 2 |
室内使用のみ。
安全電圧
これらの制限未満の電圧のみを接続してください。
チャンネル/アース間 | 11 V、Measurement Category I |
Measurement Category Iは、MAINS電圧と呼ばれる配電システムに直接接続されていない回路上で実行される測定用です。MAINSは、装置に電力を供給する危険活電電源供給システムです。このカテゴリは、特別に保護された2次回路からの電圧の測定用です。そのような電圧測定には、信号レベル、特別装置、エネルギー制限された装置部分、安定化低電圧ソースから電力供給される回路、および電子装置が含まれます。
安全適合標準
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の安全規格要件を満たすように設計されています。
- IEC 61010-1、EN 61010-1
- UL 61010-1、CSA C22.2 No. 61010-1
電磁両立性
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置、無線機器、および通信端子機器に関する以下のEMC規格の必要条件を満たします。
- EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class Aエミッション、基本イミュニティ
- EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション
- EN 55022 (CISPR 22): Class Aエミッション
- EN 55024 (CISPR 24): イミュニティ
- AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション
- AS/NZS CISPR 22: Class Aエミッション
- FCC 47 CFR Part 15B: Class Aエミッション
- ICES-001: Class Aエミッション
製品認証および宣言
この製品のその他の適合規格については、この製品の適合宣言 (DoC) を参照してください。NI製品の製品認証およびDoCを入手するには、ni.com/product-certificationsにアクセスして、型番または製品ラインで検索し、該当するリンクをクリックしてください。
環境管理
NIは、環境に優しい製品の設計および製造に努めています。NIは、製品から特定の有害物質を除外することが、環境およびNIのお客様にとって有益であると考えています。
環境の詳細については、「住みよい地球を作るエンジニアリング」 (ni.com/environment) を参照してください。このページには、NIが順守している環境規制および指令、およびこのドキュメントに含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。