NI スイッチブロックデバイスは、1つ以上のNI スイッチブロックカードをソフトウェアで1つのデバイスとして機能するよう構成されたものです。
メモ   すべてのNI スイッチブロックデバイスは、それを構成するNI スイッチブロックカードの数に関係なく同じ方法でプログラムします。

カードをデバイスとして動作させるための構成ガイドラインおよび要件については以下のセクションを参照してください。

  • NI スイッチブロックカードタイプ
  • カード組み合わせの使用例
  • マルチカードデバイス要件
  • マルチカードデバイスのトポロジ
  • NI スイッチブロックデバイスのチャンネル名規則
  • NI スイッチブロックデバイスのリレー名規則

NI スイッチブロックカードタイプ

カードにはタイプAとタイプBの2種類があり、どの信号をフロントパネルコネクタに接続するかによって異なります。カードの型番の最後の文字はカードタイプを示します。たとえば、NI 2810AはタイプAカードで、NI 2810BはタイプBカードになります。カードタイプ間の違いについては以下の図を参照してください。

以下の図は、単線式デバイスを示します。

以下の図は、2線式デバイスを示します。

カードタイプ 特性
A フロントコネクタのピンはすべてのアナログバスチャンネルおよびマトリクスの列に接続できます。タイプAカードは、NI スイッチブロックキャリア上のアナログバスラインを直接フロントコネクタに経路設定します。
B フロントコネクタのピンは、マトリクスの列のみに接続します。

カード組み合わせの使用例

アプリケーションのサイズに対してシングルカードデバイスでは足りない場合は、マルチカードデバイスの要件に基づいてマルチカードデバイスを作成します。次の使用例を参照してマルチカードデバイスの組み合わせを決定します。

カードの組み合わせ 使用例
1つのタイプAカード + 1つ以上のタイプBカード アナログバスチャンネルへ直接アクセスする必要があるアプリケーションに推奨されます。このカードの組み合わせによる一般的な使用では、アナログバスチャンネルを列に接続します。
すべてタイプBカード 列のみへの接続に推奨されます。アナログバスチャンネルは、必要に応じて信号経路に使用されますが、フロントパネルのI/Oコネクタには経路接続されません。
メモ   すべてタイプAのカードを使用することは推奨しません。NI スイッチブロックシステムで複数のタイプAカードを使用すると、同じアナログバスに重複した接続を行うことになり、信号の整合性が低下します。

マルチカードデバイス要件

  • 同じNI スイッチブロックキャリア内で異なるカードモデルを取り付けて動作させることはできますが、デバイスは同一モデルのカードのみで構成されている必要があります。たとえば、2つのNI 2811A/Bカードは1つのデバイスとして結合できますが、NI 2811A/BとNI 2816A/Bを取り付けた場合、それぞれを個別のデバイスとして動作させる必要があります。
  • マルチカードデバイスに含まれるすべてのカードは同一のNI スイッチブロックキャリアに取り付ける必要があります。スイッチシステムが複数のキャリアから構成される場合、NIではNI Switch Executiveを使用してすべてのカードを単一の仮想デバイスとして管理することを推奨しています。仮想デバイスの作成については、『NI Switch Executiveヘルプ』を参照してください。
  • マルチカードデバイスはタイプAおよびタイプBのカードを自由に組み合わせることができますが、NIではひとつのNI スイッチブロックシステムで1つ以上のタイプAカードを使用して信号を接続するパスの数を低減するように推奨しています。カード組み合わせの推奨オプションについては、このヘルプトピックのカード組み合わせの使用例を参照してください。

特定のトポロジにおけるカードの組み合わせについては、『NI スイッチヘルプ』にあるカードのデバイスブックを参照してください。

マルチカードデバイスのトポロジ

マルチカードデバイスのトポロジはそれぞれ個々のカードのトポロジの統合です。マルチデバイスでの列数は、組み合わせたカード数に1つのカードのコラム数を乗算した値です。

たとえば、単一のNI 2810A/Bカードのトポロジは単線式4×43マトリクスです。3つのNI 2810A/Bカードを使用してマルチカードデバイスを作成する場合、43列に3 (カード数) を乗算すると、このマルチカードデバイスの列数合計は129となります。この結果、このマルチカードデバイスのトポロジは単線式4×129マトリクスとなります。それぞれのカードは各行チャンネルを保守し、アナログバスチャンネルは異なるカードのチャンネルの接続に使用されます。

NI スイッチブロックデバイスのチャンネル名規則

以下の図および手順を参照して、NI スイッチブロックデバイスの行、列、およびアナログバスチャンネル名を決定します。

行チャンネル名

行チャンネル名は、cardXrYの形式でカード番号の後に行番号が続きます。ここでのXはカード番号で、Yは行番号です。カード番号は、デバイスを構成している他のカードに関連するそのカードの位置に相当します。デバイスの一番左に位置するカード番号は、1になります。

メモ   カード番号とそのカードが取り付けられているキャリアのスロット番号は必ずしも一致しません。たとえば、デバイスで一番左のカードがキャリアの3番目のスロットに取り付けられている場合、このカードはcard1になります。

列チャンネル名

列チャンネル名は、cZで表記されます。ここでのZは列番号を表します。マルチカードデバイスでの各カードの列番号は、デバイス内の一番左のカードの列番号を0として1つ前のカードの列が終わったところから再開します。個別のスイッチブロックデバイスでは、列番号は最初のリレーカードのc0から始まります。

アナログバスチャンネル名

アナログバスチャンネルは、行を搬送波アナログバスに接続します。アナログバスチャンネル名は、abXという形式で記述されます。ここで、Xはアナログバスチャンネル番号を示し、隣接する行チャンネルに対応します。同じキャリア内、または拡張ブリッジで接続された複数キャリア内のすべてのカードは、どのNI スイッチブロックデバイスに搭載されていても、アナログバスチャンネルを介して同じアナログバスに接続されます。

NI スイッチブロックデバイスのリレー名規則

以下の手順に従って、NI スイッチブロックデバイスのリレー名を決定します。

マトリクスリレー

NI スイッチブロック単線式カードのマトリクスリレー名はkcardXrYcZの形式で作成されます。ここでのcardXrYはリレーに接続する行チャンネルの名前を表し、cZはリレーに接続する列チャンネルの名前を表します。たとえば、card1r5c18に接続するリレーは、kcard1r5c18となります。card2r2c44に接続するリレーは、kcard2r2c44になります。

NI スイッチブロック2線式カード (SPST) のマトリクスリレー名は、チャンネルの各ワイヤに対し、kcardXrYcZw0およびkcardXrYcZw1の形式で作成されます。

アナログバスリレー

NI スイッチブロック単線式カードのアナログバスリレー名は、kcardXabYの形式で表記されます。ここでのcardXはカード番号を表し、abYはリレーが対応する行に接続するアナログバスチャンネル名を表します。たとえば、ab2からcard1r2に接続するリレーは、kcard1ab2となります。

NI スイッチブロック2線式カード (SPST) のアナログバスリレー名は、各ワイヤに対しkcardXabYw0およびkcardXabYw1の形式で作成されます。

メモ   すべてのNI スイッチブロックカードは単線式か2線式かにかかわらず同じ物理アナログバスに接続されます。しかしながら1つのアナログバスチャンネルに接続している特定のアナログバスラインは単線式と2線式のカードで異なります。たとえば、単線式デバイスのab0はkcard1ab0を閉じるアナログバスライン0に接続し、2線式デバイスのab0はkcard1ab0w0およびkcard1ab0w1を閉じるアナログバスライン0と1に接続します。