突入電流
- 更新日2025-11-21
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電流がリレーに流れる際、以下の式に示すように接点で電力損失が起こります。
P=I2Rcontact+I2Rarc
ここで、
P = リレー接点で吸収された電力
I = モジュール内の突入電流
Rarc = バウンス中にリレー接点間に存在するアーク放電の抵抗
R contact = リレー接点全体の抵抗
Rarcは熱として消散され、接点の温度を上昇させます。突入電流は瞬間的に接点に高電力が加わります。突入電流によるエネルギーは、バウンスした後、接点表面を溶解してリレー接点を閉じたまま溶着してしまう場合があります。突入電流は通常急速に定常状態に戻ります。しかし、接点でのバウンスにより、動作するたびに複数回の突入電流が流れるため、深刻な破損をもたらす原因になります。
以下の図は、電圧ソースと負荷に接続されたスイッチモジュール内のリレーを示します。Cint1、Cint2およびRcontactは、常に入力電圧に比例した突入電流を生成します。負荷の外部キャパシタンスが増加すると、接点の発熱と同様に突入電流の持続時間が増加します。負荷キャパシタンス (Cint2 and Cext ) が蓄電されている間、突入電流が流れます。
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= 時定数
この図では、Cint 2 + Cexternal = C、
= RcontactC > RcontactCint 2
Cint 2の電圧がCint 2 + Cexternalの電圧と同じでない場合にリレーを閉じると、リレー全体にリレーと関連するワイヤによる抵抗で除算された電圧差に相当する一時的突入電流が流れます。
容量性負荷の切り替え (
=RcontactC)
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モジュールへの破損を防ぐには、容量性負荷を切り替えるに説明されているように、抵抗を負荷と直列に取り付けます。
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容量性負荷を切り替える