Ubuntuに NI ドライバとソフトウェアをオフラインでインストールします。

通知 一部のNIドライバは、Linuxカーネル6.8以降のデフォルトのIOMMU設定と互換性がありません。この非互換性により、NIハードウェアの使用中に汎用ハードウェアエラーまたは内部エラーが発生します。詳細については、「Ubuntu 22.04および24.04の新規インストールまたはカーネル6.8 (またはそれ以降) のアップグレード時のドライバエラー」を参照してください。
「LinuxデスクトップにNIドライバとソフトウェアをインストールする」の手順を実行し、以下を確認します。
  • システムに対するルート権限を有していること。
  • システムがインターネットに接続されていること。
  • システムがインストール対象のオフラインシステムと同じディストリビューションで実行されていること。
  1. オンラインシステムでコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行して前提条件のソフトウェアをインストールします。
    sudo apt-get install python3 apt-mirror dpkg-dev
  2. インストールの問題を回避するために、以下のコマンドを実行して最新のシステムアップデートを適用します。
    sudo apt update

    sudo apt dist-upgrade

    メモ このコマンドを実行すると、カーネルが最新バージョンに更新される場合があります。
  3. システムを再起動してください。
  4. コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してリポジトリ登録パッケージをインストールします。
    sudo apt install ./filename.deb

    上のコマンドで、

    • filename.debは、「LinuxデスクトップにNIドライバとソフトウェアをインストールする」で選択したリポジトリ登録パッケージです。
  5. offline_deb_repo.pyスクリプトをダウンロードします。
  6. スクリプトoffline_deb_repo.pyの実行権限を変更して実行可能にするには、次のコマンドを実行します。
    chmod +x offline_deb_repo.py
  7. 目的に応じて、以下の手順を実行します。
    オプション説明
    リポジトリ全体をクローンする
    1. クローンするソースリポジトリと一致するファイルについては、/etc/apt/sources.list.d/ディレクトリのファイルを確認してください。たとえば、ファイル名がni-software-2022-focal.listの場合、スクリプトはni-software-2022-focalという名前を使用します。
    2. リポジトリに名前がない場合は、deb https://site.example.com/debian distribution component1 component2 component3という形式でaptソースエントリを指定します。例: deb https://download.ni.com/ni-linux-desktop/2022/Q1/deb/ni/focal focal ni
    3. リポジトリを複製するには、スクリプトのあるディレクトリで以下のコマンドを実行します。

      ./offline_deb_repo.py repo --collapse repo-name

      上のコマンドで、

      • repo-nameは、リポジトリの名前、または、リポジトリのaptソースエントリです。
    製品用のリポジトリを作成する
    1. コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行し、ルートキーリングにGPGキーを作成します。

      sudo gpg --generate-key

    2. プロンプトの指示に従って追加情報を入力します。

      結果は、次の例に類似しています。

      pub   rsa3072 2022-03-02 [SC] [expires: 2024-03-01]BB4931F582F3BF628815C834E5E662294857752D
      uid   First Last <email@example.com>
      sub   rsa3072 2022-03-08 [E] [expires: 2024-03-01]
    3. 2行目の長い16進数をコピーします。これはキーIDです。
    4. 以下のコマンドを実行します。

      ./offline_deb_repo.py packages --key-id key idpackage-names

      上のコマンドで、

      • key idには、前の手順でコピーしたキーIDを指定します。
      • package-namesには、リポジトリに含めるパッケージ名をスペースで区切ったリストを指定します。
    デフォルトでは、スクリプトは実行ディレクトリ内の offline_repo サブディレクトリに新しいリポジトリを複製します。別の場所を指定するには、引数 --output を使用して指定します。
  8. リポジトリをターゲットシステムにコピーします。
    メモ 誤って変更されない場所を選択します。
  9. システムにリポジトリを登録します。
    メモ NIソフトウェアを正しくインストールするには、NIが現在パッケージに署名していないため、リポジトリパッケージのGPGチェックを無効にする必要があります。以下の手順は、リポジトリを追加し、GPGチェックを無効にします。
    1. rootとして以下の場所にファイルを作成します。
      /etc/apt/sources.list.d/repo-name.list

      上のコマンドで、

      • repo-nameは、リポジトリに付ける名前です。
    2. ルートとして、ファイルに以下の内容を入力します。
      deb [signed-by=/srv/offline_repo/dists/series/key.asc] file:///srv/offline_repo series ni

      上のコマンドで、

      • seriesは、Ubuntuバージョンのjammynoble、またはfocalです。
  10. ターゲットシステムに以下の基本的なUbuntuパッケージをインストールします。
    • dkms
    • expat
    • libopenal1
    メモ NIパッケージを実行するには、これらのパッケージをインストールする必要があります。
「NI製品をインストールする (Ubuntu)」のオンラインインストール手順に従ってインストールを完了します。