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デスクトップPCユーティリティUSBドライブ

  • 更新日2023-02-21
  • 7分で読める

デスクトップPCユーティリティUSBドライブは、ハードドライブにLabVIEW Real-TimeがインストールされていてUSBの使用が可能なデスクトップPC上での、メンテナンス操作の実行に使用します。

メモ
  • ブート可能なUSBドライブを使用する必要があります。
  • このユーティリティを作成するには、ホストコンピュータ上で管理者の特権を持っていなくてはなりません。

ホストPCまたはPXIシステムからデスクトップPCフォーマットハードドライブディスクを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. USBドライブをUSBポートへ接続します。
    メモ  デスクトップPCユーティリティUSBドライブとして使用するUSBドライブにアクセスする、すべてのアプリケーションおよびウィンドウを閉じてください。USBドライブが他の処理で使用中ではないようにしてください。
  2. MAXから、ツール→デスクトップPCユーティリティUSBドライブを作成のメニュー項目を選択します。
  3. はいをクリックし、デスクトップPCユーティリティUSBドライブの作成を確認します。
  4. 使用するユーティリティのバージョンを選択し、OKをクリックします。
  5. フォーマットするUSBドライブを選択し、デスクトップPCユーティリティUSBドライブとしてフォーマットします。OKをクリックします。
    注意  USB上のデータはすべて上書きされます。
  6. 必要に応じて、この操作が選択したUSBドライブ上のすべてのデータを破棄することを確認してください。

デスクトップPCユーティリティUSBドライブを使用するには、このドライブをリモートシステムとして使用するデスクトップPC上の空いているUSBポートに接続します。リモートデスクトップPCをオンまたは再起動します。

メモ  USBドライブからの起動を可能にするには、USBデバイスを使用するコンピュータのBIOSを設定する必要があります。ブートシーケンスを設定し、最初にUSBドライブ上のブートファイルを検索します。

デスクトップPCユーティリティUSBドライブに、以下のメニュー選択が表示されます。

  1. Boot using software installed on the hard-disk.
    ハードドライブ上にインストールされたNI Real-Timeソフトウェアを使用するシステムを起動します。ハードドライブ上にNI Real-Timeソフトウェアをインストールしていない場合、ユーティリティはシステムをセーフモードで起動し、ソフトウェアをインストールできるようにします。
  2. Boot into safe mode.
    システムをセーフモードで起動します。この選択は、システムのネットワーク設定の構成、およびシステムに対するソフトウェアのインストールに必要な最小単位のサービスを提供します。このモードは、ハードドライブ上にインストール済みのソフトウェアに利用することはできないため、ハードドライブからのソフトウェアの起動に問題がある場合には回復および構成モードとして便利です。
  3. Reset network configuration.
    システムのIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSアドレスをクリアします。ターゲットを再起動すると、ターゲットが自動IP割り当てをサポートしている場合にIPアドレスが自動的に取得されます。ターゲットが0.0.0.0のIPアドレスで起動する場合、ネットワーク設定を再構成する必要があります。
  4. Clear password.
    システムのパスワードが設定されている場合、このパスワードをクリアします。
  5. Disable LabVIEW Real-Time start-up application.
    LabVIEW Real-Timeのスタートアップアプリケーションが存在する場合、この選択はシステムの開始時にabVIEW Real-Timeのスタートアップアプリケーションの実行を回避します。このアプリケーションを無効にした後、再度使用可能にするためには、LabVIEW Real-Timeの開発環境を使用する必要があります。
  6. Format hard disk.
    システムのハードドライブを再フォーマットし、ハードドライブから直接NI Real-Timeソフトウェアを起動できるようにします。この操作はハードドライブ上にある現在のデータをすべて破棄します。システムは、フォーマット完了後にハードディスクから初めて起動する時に、セーフモードで起動します。自動IPアドレス割り当てをサポートしているターゲットで、IPアドレスが割り当てられます。自動IPアドレス割り当てをサポートしていないターゲットについては、フォーマット後に初めてハードドライブからシステムを起動すると、0.0.0.0のIPアドレスでセーフモードとして起動します。これで、システムのネットワーク設定の構成、ハードドライブへのソフトウェアのインストールを行うことができます。
  7. Evaluate system
    システムのハードウェア構成を評価し、システムがNI Real-Timeソフトウェアを実行できるかを判断します。
  8. Advanced Ethernet Options
    リアルタイムオペレーティングシステムがロードし、使用するインテルi8254xチップセットベースの追加のイーサネットデバイスを指定するホワイトリストを作成することができます。使用しないデバイスを指定するブラックリストも作成する必要があります。

    Real-Timeターゲットのc:¥ni-rt¥system¥ethernetディレクトリまたはセーフモードUSBドライブのルートディレクトリにある適切にフォーマットされたenetwhitelist.iniファイルを作成して、イーサネットのホワイトリストを有効にします。
    メモ メモ  ホワイトリストを有効にしても、すべてのインテルi8254xチップセットが動作するわけではありません。セーフモードUSBドライブでイーサネットのホワイトリストを有効にするには、USBドライブが起動時のReal-Timeターゲットにある唯一のUSBデバイスである必要があります。
  9. Reboot the system
    NIリアルタイムシステムを再起動します。
  10. Backup, Restore, or Replicate the Real-Time system
    最新のUSBフラッシュドライブを使用したNI Real-Timeシステムのバックアップ、復元、コピーオプションを提供します。