制御出力レートの制限
- 更新日2023-02-21
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制御出力が急に変化することは望ましくない場合があり、それが危険を招く制御システムも多くあります。たとえば、設定値が急激に変化すると、制御出力が非常に大きく変化する場合があります。理論上は、この大きな変化によりシステムの応答は速まりますが、同時にアクチュエータを不必要に磨耗させたり、電力要求が急増する場合があります。さらに、PIDコントローラはシステム内のノイズを増幅させ、コントローラ出力を常に変化させる可能性があります。
「PID出力レートリミッタ」VIを使用することで、コントローラ出力が急に変化する問題を回避することができます。出力のスルー(または変化レート)を出力レート(EGU/分)の値に制限するには、「PID」VIの出力値を「PID出力レートリミッタ」VIの入力(コントローラ出力)入力に配線します。
VIの最初の呼び出し時に出力値を指定するには、初期出力に値を割り当てます。「PID」VIで使用するのと同じ制御ループサイクル時間を指定するには、dt (s)入力を使用します。