ウォッチドッグタイマ構成

ウォッチドッグタイマを制御する新規のウォッチドッグタイマオブジェクトを構成します。

ウォッチドッグタイマオブジェクトを構成することでは、ウォッチドッグタイマは開始しません。「ウォッチドッグタイマ再起動」ノードを使用して、ウォッチドッグタイマを開始してください。

1378

入力/出力

datatype_icon

必要なタイムアウト

制限時間が経過する前にウォッチドッグタイマを待機させる時間 (秒) です。

Default value: 1 s

適切なタイムアウトを設定する

適切なタイムアウト値の範囲は、各組込アプリケーションのパフォーマンス特性やアップタイム要件に応じて異なります。許容レベルのシステムジッタによってウォッチドッグタイマが時間切れにならないように、タイムアウトを十分な長さに設定する必要があります。ただし、システムのアップタイム要件を満たし、障害から早急に回復できるように、タイムアウトが長くすぎないように設定する必要があります。

datatype_icon

タイムアウト時の動作

ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にノードが実行する動作です。

メモ 一部のターゲットでは、サポートされていない動作もあります。サポートされている動作に関する情報は、リアルタイムターゲットハードウェアのドキュメントを参照してください。
datatype_icon

システムを再起動

ウォッチドッグタイマの制限時間経過時に、リアルタイムコントローラを再起動するかどうかを指定するブール値です。

True リアルタイムコントローラを再起動して、LabVIEWランタイムを再起動およびオカーレンスをトリガを無視します。
False リアルタイムコントローラを再起動しません。

Default value: False

datatype_icon

LabVIEWランタイムを再起動

ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にコントローラ上の現在のアプリケーションを再起動するかどうかを指定するブール値です。

True

コントローラ上の現在のアプリケーションを再起動して、オカーレンスをトリガを無視します。

False

コントローラ上の現在のアプリケーションを再起動しません。

Default value: False

datatype_icon

オカーレンスをトリガ

ウォッチドッグタイマの制限時間経過時に、リアルタイムコントローラまたはコントローラ上の現在のアプリケーションを再起動せずにオカーレンスをトリガするかどうかを指定するブール値です。

True リアルタイムコントローラまたはコントローラ上の現在のアプリケーションを再起動せずにオカーレンスをトリガします。
False オカーレンスをトリガしません。

Default value: False

datatype_icon

トリガプロトコル

ウォッチドッグタイマの制限時間が経過した場合のPXIバスで取るトリガ動作に使用されるプロトコルです。

active high ラインがHIGHの場合にトリガ動作をアクティブに設定します。
active low ラインがLOWの場合にトリガ動作をアクティブに設定します。
open collector オープンコレクタ出力として動作するようにトリガ動作を設定します。

Default value: active high

datatype_icon

トリガライン

ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にアサートされるPXIバスのトリガラインです。

別の場所で予約されたトリガラインを指定した場合、ウォッチドッグタイマオブジェクトは制限時間の経過時にトリガライン上の既存の値を上書きします。

none ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にいずれのトリガラインもアサートされません。
line 0 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン0をアサートします。
line 1 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン1をアサートします。
line 2 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン2をアサートします。
line 3 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン3をアサートします。
line 4 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン4をアサートします。
line 5 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン5をアサートします。
line 6 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン6をアサートします。
line 7 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン7をアサートします。
SMB line 0 ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にSMBラインをアサートします。

Default value: none

datatype_icon

VI終了時にウォッチドッグを無効にする

このノードの実行が停止する際にウォッチドッグタイマオブジェクトを無効にするかどうかを指定するブール値です。

True このノードの実行が停止する際にウォッチドッグタイマオブジェクトを無効にします。
False このノードの実行が停止する際にウォッチドッグタイマオブジェクトを無効にしません。

Default value: True

datatype_icon

エラー入力

このノードの実行前に発生したエラー状態です。

ノードは標準エラー動作に基づいてこの入力に応答します。

Standard Error Behavior

Default value: エラーなし

datatype_icon

ウォッチドッグID

ウォッチドッグタイマオブジェクトのIDです。

datatype_icon

実際のタイムアウト

制限時間が経過する前にウォッチドッグタイマが待機する実際の時間 (秒) です。

現在のターゲットが必要なタイムアウトの値をサポートする場合、実際のタイムアウト必要なタイムアウトは等しくなります。それ以外の場合、実際のタイムアウト必要なタイムアウトより大きいサポートされている次の値と等しくなります。

datatype_icon

オカーレンス

ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にアサートする、割り込み動作と関連付けられたオカーレンスです。

datatype_icon

エラー出力

エラー情報です。

ノードは標準エラー動作に基づいてこの出力を生成します。

Standard Error Behavior

Programming Patterns

複数のウォッチドッグタイマオブジェクトを作成する

通常、リアルタイムターゲットには1つのウォッチドッグタイマのみが含まれています。ただし、複数のウォッチドッグタイマオブジェクトを作成し、一度に1つのオブジェクトを使用することができます。ウォッチドッグタイマオブジェクトが実行中の場合、別のウォッチドッグタイマオブジェクトを使用するには、「ウォッチドッグタイマクリア」ノードを使用してウォッチドッグタイマオブジェクトを閉じる必要があります。

このノードを使用して、異なる操作のステートでさまざまなタイミング特性を持つアプリケーションで、別々の構成を持つ複数のウォッチドッグタイマオブジェクトを作成します。たとえば、ステートAとステートBのあるステートマシンアーキテクチャを実装する場合、ステートAではタイムアウト値が5秒であるウォッチドッグタイマオブジェクトを使用し、ステートBではタイムアウト値が10秒であるウォッチドッグタイマオブジェクトを使用することができます。