ウォッチドッグタイマ構成
- 更新日2023-02-17
- 8分で読める
ウォッチドッグタイマ構成
ウォッチドッグタイマを制御する新規のウォッチドッグタイマオブジェクトを構成します。
ウォッチドッグタイマオブジェクトを構成することでは、ウォッチドッグタイマは開始しません。「ウォッチドッグタイマ再起動」ノードを使用して、ウォッチドッグタイマを開始してください。
入力/出力

必要なタイムアウト
制限時間が経過する前にウォッチドッグタイマを待機させる時間 (秒) です。
Default value: 1 s
適切なタイムアウトを設定する
適切なタイムアウト値の範囲は、各組込アプリケーションのパフォーマンス特性やアップタイム要件に応じて異なります。許容レベルのシステムジッタによってウォッチドッグタイマが時間切れにならないように、タイムアウトを十分な長さに設定する必要があります。ただし、システムのアップタイム要件を満たし、障害から早急に回復できるように、タイムアウトが長くすぎないように設定する必要があります。

タイムアウト時の動作
ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にノードが実行する動作です。

システムを再起動
ウォッチドッグタイマの制限時間経過時に、リアルタイムコントローラを再起動するかどうかを指定するブール値です。
| True | リアルタイムコントローラを再起動して、LabVIEWランタイムを再起動およびオカーレンスをトリガを無視します。 |
| False | リアルタイムコントローラを再起動しません。 |
Default value: False

LabVIEWランタイムを再起動
ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にコントローラ上の現在のアプリケーションを再起動するかどうかを指定するブール値です。
| True |
コントローラ上の現在のアプリケーションを再起動して、オカーレンスをトリガを無視します。 |
| False |
コントローラ上の現在のアプリケーションを再起動しません。 |
Default value: False

オカーレンスをトリガ
ウォッチドッグタイマの制限時間経過時に、リアルタイムコントローラまたはコントローラ上の現在のアプリケーションを再起動せずにオカーレンスをトリガするかどうかを指定するブール値です。
| True | リアルタイムコントローラまたはコントローラ上の現在のアプリケーションを再起動せずにオカーレンスをトリガします。 |
| False | オカーレンスをトリガしません。 |
Default value: False

トリガプロトコル
ウォッチドッグタイマの制限時間が経過した場合のPXIバスで取るトリガ動作に使用されるプロトコルです。
| active high | ラインがHIGHの場合にトリガ動作をアクティブに設定します。 |
| active low | ラインがLOWの場合にトリガ動作をアクティブに設定します。 |
| open collector | オープンコレクタ出力として動作するようにトリガ動作を設定します。 |
Default value: active high

トリガライン
ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にアサートされるPXIバスのトリガラインです。
別の場所で予約されたトリガラインを指定した場合、ウォッチドッグタイマオブジェクトは制限時間の経過時にトリガライン上の既存の値を上書きします。
| none | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にいずれのトリガラインもアサートされません。 |
| line 0 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン0をアサートします。 |
| line 1 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン1をアサートします。 |
| line 2 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン2をアサートします。 |
| line 3 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン3をアサートします。 |
| line 4 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン4をアサートします。 |
| line 5 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン5をアサートします。 |
| line 6 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン6をアサートします。 |
| line 7 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にライン7をアサートします。 |
| SMB line 0 | ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にSMBラインをアサートします。 |
Default value: none

VI終了時にウォッチドッグを無効にする
このノードの実行が停止する際にウォッチドッグタイマオブジェクトを無効にするかどうかを指定するブール値です。
| True | このノードの実行が停止する際にウォッチドッグタイマオブジェクトを無効にします。 |
| False | このノードの実行が停止する際にウォッチドッグタイマオブジェクトを無効にしません。 |
Default value: True

エラー入力

ウォッチドッグID
ウォッチドッグタイマオブジェクトのIDです。

実際のタイムアウト
制限時間が経過する前にウォッチドッグタイマが待機する実際の時間 (秒) です。
現在のターゲットが必要なタイムアウトの値をサポートする場合、実際のタイムアウトと必要なタイムアウトは等しくなります。それ以外の場合、実際のタイムアウトは必要なタイムアウトより大きいサポートされている次の値と等しくなります。

オカーレンス
ウォッチドッグタイマの制限時間経過時にアサートする、割り込み動作と関連付けられたオカーレンスです。
Programming Patterns
複数のウォッチドッグタイマオブジェクトを作成する
通常、リアルタイムターゲットには1つのウォッチドッグタイマのみが含まれています。ただし、複数のウォッチドッグタイマオブジェクトを作成し、一度に1つのオブジェクトを使用することができます。ウォッチドッグタイマオブジェクトが実行中の場合、別のウォッチドッグタイマオブジェクトを使用するには、「ウォッチドッグタイマクリア」ノードを使用してウォッチドッグタイマオブジェクトを閉じる必要があります。
このノードを使用して、異なる操作のステートでさまざまなタイミング特性を持つアプリケーションで、別々の構成を持つ複数のウォッチドッグタイマオブジェクトを作成します。たとえば、ステートAとステートBのあるステートマシンアーキテクチャを実装する場合、ステートAではタイムアウト値が5秒であるウォッチドッグタイマオブジェクトを使用し、ステートBではタイムアウト値が10秒であるウォッチドッグタイマオブジェクトを使用することができます。
