1つまたは複数のサブダイアグラムを持ちますが、その順序とコンパイル結果に基づき、 1つのサブダイアグラムのみがコンパイルおよび実行されます。構文エラーのあるサブダイアグラムは、順位が下がります。LabVIEWは、構文エラーのない最初のサブダイアグラムを受け入れ、その他のサブダイアグラムを無視します。すべてのサブダイアグラムに構文エラーがある場合、このストラクチャは最後のサブダイアグラムを受け入れます。構文エラーは、壊れたワイヤなどのストラクチャ内のエラーであり、サブVIやその他の依存項目によるエラーではありません。 このストラクチャを使用すると、特定のデータタイプに対して順応性VI (.vim) のコードの一部をカスタマイズできます。また、このストラクチャをアサートタイプVIおよび関数と併せて使用し、順応性VIが許容可能なデータタイプの一部のみを受け入れるか、特定のデータタイプを拒否するようにすることもできます。

タイプ特化ストラクチャを作成した後、サブダイアグラムを追加、複製並べ替え、または削除できます。使用可能なサブダイアグラム間をスクロールするには、セレクタラベルの増分/減分矢印をクリックします。ストラクチャ内にあるオブジェクトを削除せずにストラクチャを削除することもできます。

タイプ特化ストラクチャを使用すると、コンパイル結果に基づいて、ブロックダイアグラムのコードの特定の部分を無効にできます。ユーザが定義した条件に基づいてブロックダイアグラムのコードの特定の部分を無効にするには、条件無効ストラクチャを使用します。ブロックダイアグラムの一部を無効にするには、ダイアグラム無効ストラクチャを使用します。

条件無効またはダイアグラム無効ストラクチャに切り替えるには、タイプ特化ストラクチャの枠上で右クリックし、ショートカットメニューから条件無効ストラクチャで置換またはダイアグラム無効ストラクチャで置換を選択します。


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FPGAモジュールの詳細

以下の説明は、このオブジェクトをFPGA VIで使用する場合に適用されます。

メモ 以下の詳細は、LabVIEW FPGAモジュールのバージョンごとに変更される場合があります。
シングルサイクルタイミングループ サポートあり
Usage FPGA VIでタイプ特化ストラクチャを使用すると、コンパイル時にコンパイル結果が評価され、1つのサブダイアグラムだけがコンパイルされます。
タイミング このストラクチャの開始から終了までの時間はFPGAに影響しません。
リソース タイプ特化ストラクチャの1つのサブダイアグラムだけがFPGAにコンパイルされます。アクティブではないサブダイアグラムはFPGAリソースを消費しません。タイプ特化ストラクチャもFPGAリソースを消費しません。

サンプルプログラム

LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

  • labview\examples\Malleable VIs\Type Specialization Structure\Malleable VIs - Type Specialization Structure.lvproj