指標配列
- 更新日2025-07-30
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n次元配列の指標にある要素または部分配列を返します。
この関数に配列を配線すると、関数は自動的にサイズ変更して、n次元配列に配線する配列の各次元の指標入力を表示します。また、関数のサイズを変更することで、要素または部分配列端子を追加できます。コネクタペーンには、この多態性関数のデフォルトのデータタイプが表示されます。

入力/出力
配列
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n次元配列では、任意のタイプのn次元配列を入力できます。 n次元配列が空の配列の場合、要素または部分配列は、配列用に定義されたデータタイプのデフォルト値を返します。
指標
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指標0..n-1には、入力配列のn次元内の場所を指す数字を指定します。LabVIEWは、配列の各次元の指標入力を自動的に提供します。
要素
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要素また部分配列は、n次元配列の要素と同じタイプです。 |
1D配列を指標付けしている場合を除いて、対応する指標入力を未配線のままに残すことで、次元上の指標付けを無効にできます。デフォルトでは、最初の次元は指標付けが有効に設定され、その他の次元は無効に設定されます。無効の場合、入力端子は黒い四角形の枠線で表示されます。有効の場合、入力端子は同じ色で表示されます。定数または制御器は、有効にする指標入力に配線できます。
たとえば、2D配列の行を指標付けする場合、最初の指標入力は有効、2番目の指標入力は無効になります。同じ2D配列を列で指標付けする場合、関数のサイズを変更して別の入力端子のセットを表示できます。次の入力のセットには、独自の対応する部分配列出力があります。デフォルトでは、指標入力端子を配線しない場合、最初の部分配列は行0、2番目の部分配列は行1などと指標付けされます。
FPGAモジュールの詳細
以下の説明は、このオブジェクトをFPGA VIで使用する場合に適用されます。
| シングルサイクルタイミングループ | サポートあり |
| Usage | なし |
| タイミング | この関数は1クロックサイクルで実行されますが、指標入力に直接定数を配線した場合はコンパイル時に選択されクロックサイクルが必要なくなります。 |
| リソース | 指標が定数でない場合、この関数は配列のサイズおよび要素のサイズに比例する量のFPGAリソースを消費します。指標が定数の場合、この関数はFPGAリソースを消費しません。 |
| メモ | 大規模な配列では、「指標配列」関数が1クロックサイクルで実行できなくなり、コンパイルエラーが発生する可能性があります。 |
範囲外の値の動作
指標が0未満、または配列の次元数よりも大きい場合、この関数は、配列に定義されたデータタイプのデフォルト値を返します。
どの指標がどの次元を指すか
LabVIEWの配列関数は行優先順で配列データにアクセスします。2D配列で、行は最初のメジャー指標です。列は最後のマイナー指標です。より大きい多元配列では、列は最後の指標として残り、この関数は、よりメジャーな指標を先頭に追加します。したがって、最初の指標はvolで、次にページ、行、列と続きます。これらの名前は指標識別子で、それ以外の意味はありません。
未配線の指標入力
指標入力を未配線にすると、単一要素ではなく、配列の部分配列を取得できます。たとえば、2D配列の列1を取得するには、列指標で1を指定し、行指標を未配線にします。
1D配列の指標入力を未配線にした場合、「指標配列」関数は配列の最初の要素を返します。
指標と複数出力との関連性
ノードを展開して、複数の要素または部分配列出力を表示すると、LabVIEWは出力ごとに指標入力セットを提供します。指標入力セットに配線した値によって、対応する出力の値が決まります。しかし、指標入力のセットに値を配線しない場合、対応する要素または部分配列出力は、元の配列内の前の要素または部分配列出力の次の要素または部分配列を返します。この関係の説明は、例のセクションを参照してください。
さまざまな入力構成の例
下の図と表は、さまざまな入力値に対するこの関数の動作を表しています。
| 出力 | 値 | コメント |
|---|---|---|
| 全指標を配線したときの要素 | 1 | --- |
| 行を配線したときの部分配列 | [1, 1, 1] | 列次元の値がない場合、指標配列は行入力で指定した行全体を返します。 |
| 指標を配線しないときの部分配列 | [2, 2, 2] | この出力は、対応する行および列入力に値が指定されていないので、関数は前の出力の直後の部分配列を返します。 |
| 列を配線したときの部分配列 | [0, 1, 2] | 行次元の値がない場合、指標配列は列入力で指定した列全体を返します。 |
配列
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指標
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要素
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