FD-11601を取り付ける

周囲温度が75℃以下であれば、FieldDAQはどの位置付けでもあらゆる基板に取り付けることができます。

ただし、75℃以上で使用する際に正しく機能させるためには、FieldDAQデバイスを以下の図に示す基準取り付け構成で取り付ける必要があります。以下のガイドラインに従って、FieldDAQデバイスを基準取り付け構成に基づいて取り付けます。

図 9. 基準取り付け構成


  1. 取り付け方向は垂直。
  2. 厚さが少なくとも1.6 mm (0.062インチ) あり、デバイスのすべてのエッジから少なくとも76.2 mm (3インチ) のスペースがある金属面にFieldDAQデバイスを直接接続します。
  3. 「取り付け要件」の冷却空間寸法を確認します。
  4. 「取り付け要件」に従って、ケーブルの配線間隔に必要なスペースを確保します。

これらの取り付け方法のいずれかを使用する前に、FieldDAQデバイスの背面にあるシリアル番号を記録しておきます。そうすることで、MAX内で識別することができます。デバイスの取り付け完了後では、シリアル番号の確認が難しくなります。

取り付け要件

以下の冷却と配線間隔要件を満たすように、取り付けを実行する必要があります。デバイスのすべての側面には、以下の図に示すように、76.2 mm (3.00 in.) の間隔を確保してください。

図 10. 冷却空間寸法


以下の図に示すように、デバイスの前面に適切な配線間隔を確保します。

図 11. 配線間隔


FieldDAQデバイスの各側面 (側面から76.2 mm (3.00 in.) およびデバイスの背面から25.4 mm (1.00 in.) ) の周囲温度を測定してください。水平および垂直マウント構成の周囲温度位置については、以下の図を参照してください。

図 12. 周囲温度位置、水平マウント構成


図 13. 周囲温度位置、垂直マウント構成


外形寸法

詳しい寸法図と3次元モデルを参照するには、ni.com/dimensionsでFD-11601を検索してください。

デバイスを平面に直接取り付ける

衝撃や振動の多い環境では、デバイスに付いている取り付け穴を使用して、平坦で固い平面に直接FieldDAQデバイスを取り付けることを推奨します。この取り付け方法には、取り付け面に適したM5または10-32のなべ頭ねじ、またはソケットヘッドキャップスクリューを4本使用します。

以下の手順に従って、FieldDAQデバイスを平面に直接取り付けます。

  1. 表面マウント寸法を使用してデバイスを取り付ける平面を準備します。
    図 14. 表面マウント寸法


  2. デバイスを平面に合わせます。
  3. M5または10-32のネジを使用してデバイスを平面に取り付けます。最大2.5 N · m (25.0 lb · in.) のトルクでネジを締めます。
    図 15. デバイスを表面に固定する


その他の取り付け構成

基準取り付け構成以外の構成を使用する場合は、最大動作温度は85℃を低下する可能性があります。ほとんどの代替取り付け構成では、最大動作温度より10℃ (18°F) 低下しても正常に動作します。すべての取り付け構成については、取り付け要件に従ってください。

公表されている確度仕様は、代替取り付け構成では保証されていませんが、システムの電源および代替取り付け構成の熱性能によっては満たされる場合があります。

最大動作温度と確度に対する一般的な代替マウント構成の影響については、NIまでお問い合わせください。

デバイスをDINレールに取り付ける

FD-11960 DINレールマウントキットは、FieldDAQデバイスをDINレールに取り付けるためのアクセサリです。 FD-11960 DINレールマウントキットのハードウェアには、ブラケットパネル、DINレールクリップ、4本のM5 x 10 mmネジ、4本のM5ワッシャー、2本の8～32 x 1/4 in.ネジがあります。

FD-11960 DINレールマウントキットを使用して、FieldDAQデバイスをDINレールに取り付けるには、以下の手順を実行します。

  1. 付属のM5 x 10 mmネジとM5ワッシャーを使用して、FieldDAQデバイスをブラケットパネルに取り付けます。FieldDAQデバイスのアウトラインを含むブラケットパネルの前面は、FieldDAQデバイスの背面に接続する必要があります。
  2. キットに含まれている8～32 x 1/4 in.のネジを使用して、DINレールクリップをFieldDAQデバイスとブラケットパネルに取り付けます。1.3 N · m (11.5 lb · in.) の最大トルクでネジを締めます。
    図 16. FieldDAQデバイスをブラケットおよびDINレールクリップに取り付ける


    1. ブラケットパネル
    2. DINレールクリップ
    3. M5 x 10 mmネジ
    4. 8～32 x 1/4 in.ネジ
    5. M5ワッシャー
    メモ FieldDAQデバイスをDINレールに水平に取り付けることもできます。
  3. デバイスをDINレールに固定します。
    図 17. DINレールクリップのパーツ配置


    1. DINレールクリップ
    2. DINレールスプリング
    3. DINレール
図 18. FD-11960 外形寸法