アドオンサポートでLabVIEWとNIドライバ間の互換性を拡張

LabVIEW 2022 Q3のリリース前は、LabVIEWがメジャーリリースするたびに新しいバージョンのドライバが必要でした。常に更新されるアプリケーションにともないLabVIEWのバージョンをアップグレードしたい場合に、ドライバもアップグレードする必要がありました。 

2022 Q3から、NIはLabVIEWの最小バージョン (例えばLabVIEW 2022Q3 ) と将来のすべてのバージョンで機能する一部のドライバとツールキットをリリースしました。これにより、ドライバを新しいバージョンにアップグレードせずに、新しいバージョンのLabVIEW (LabVIEW 2023Qx など) をインストールできます。

ドライバとツールキットにおけるこの新しい形式のサポートは、LabVIEWアドオンと呼ばれます。LabVIEWアドオンは、以前のサポートとは以下の2つの点で異なります。

• VIはソースのみとしてインストールされます (つまり、VIは特定バージョンのLabVIEW用にコンパイルされません)。
• サポートは、バージョンに依存しないLabVIEWディレクトリ (LVAddons ディレクトリ) にインストールされます。

メモ:LabVIEW 2022 Q3リリースで、すべてのドライバとツールキットがこの拡張された互換性をすぐに利用できるわけではありません。アドオンのサポートに対応するドライバとそれに関連するLabVIEWバージョンのリストについては、以下のセクションを参照してください。

互換性の詳細については、下記の表をご覧ください。表に示されているドライババージョンは、記載されているLabVIEWバージョンのアドオンサポートを含む最初のバージョンです。LabVIEWの互換性に関する情報は、それぞれのドライバおよびツールキットのReadmeにも記載されています。

現在のところ、LabVIEW Real Time、LabVIEW FPGA、LabVIEW Data Supervisory ControlモジュールをLabVIEWのバージョンから独立させる計画はありません。

*NI-Digital Pattern Driver 2022 Q4のFPGAコンポーネントは、アドオンサポートを受けていませんでした。このサポートは、NI-Digital Pattern Driver 2023 Q1で追加されました。NI-Digital Pattern Driver 2022 Q4を使用すると、LabVIEW 2023以降をご利用のお客様は、NI-Digital計測器用のビットファイルをコンパイルできなくなります。LabVIEW FPGAモジュール2023以降をインストールせずにNI-Digital Pattern Driver 2022 Q4を使用しているお客様は、LabVIEW 2023以降でビットファイルをデプロイできなくなります。

一部のNIドライバではアドオンのサポートを含む予定がありません。これらのドライバでは、上記の従来のドライバ互換性要件を継続します。

アドオンのサポートが予定されていないドライバには、例として以下のものがあります。

• NI-Motion
• LabVIEW SoftMotion Module
• LabVIEW Model Interface Toolkit
• VirtualBench
• NI-WSN
• NI-PXImc