NI CompactDAQネットワークシャーファームウェア情報

概要

cDAQ-9181、cDAQ-9183、cDAQ-9184、cDAQ-9185、cDAQ-9187、cDAQ-9188、cDAQ-9188XT、cDAQ-9189、またはcDAQ-9191をお使いの方は、このページで最新のファームウェアを確認し、インストールできます。

内容

概要

ネットワークCompactDAQシャーシ搭載のオンボードプロセッサとファームウェアにより、イーサネットネットワークとワイヤレス通信の導入がとても簡単です。このファームウェアは、性能の向上や前バージョンで見つかった問題の修正のためにアップデートされることがあります。通常、ファームウェアには下位互換性があるため、新しいファームウェアは旧バージョンのNI-DAQmxドライバと一緒に使用できます。それでも、CompactDAQシャーシを新しいバージョンのNI-DAQmxと使用するときに、ファームウェアのアップグレードが必要になることがあります。

メモ:DAQmx 19.1以降、CompactDAQ 9189/5および9187/3のファームウェアはDAQmxドライバに付随して配布されるため、単体でダウンロードすることができません。CompactDAQファームウェアは、デフォルトでNI-DAQmxドライバと一緒にインストールされないため、インストール時に手動で選択する必要があります。

各デバイスのCompactDAQファームウェアの最新バージョンを表1に示します。

現行のCompactDAQイーサネットおよびワイヤレスファームウェア

 

現行ファームウェアバージョン確認する

お使いのCompactDAQイーサネットまたはワイヤレスシャーシのファームウェアバージョンを確認するには、以下の手順に従います。

メモ: Microsoft Silverlightのインストールが必要です。

Measurement & Automation Explorerを使用する (NI-DAQmxが必要)

  1. Measurement & Automation Explorer (NI MAX) を起動します。
  2. デバイスとインタフェースを展開して、ネットワークデバイスで目的のデバイスを見つけます。
  3. デバイスを選択してファームウェアタブを表示します。
  4. 現行のファームウェアバージョンを確認します。

ファームウェアバージョンアップグレードする

シャーシのファームウェアをアップグレードする必要がある場合は、以下の手順に従ってください。ファームウェアアップグレードの続行中は、必ずシャーシに電源を投入したままにしてください。途中で電源を切ると、デバイスのファームウェアが破損することがあります。万一そうした事態が発生した場合は、この記事の手順に従ってデバイスを復元できます

メモ: Microsoft Silverlightのインストールが必要です。

メモ: cDAQ-9188でファームウェアバージョン1.0.0を使用している場合、アップグレードの際、必ずcDAQ-9188のファームウェアを使用していることを確認してください。これ以外のシャーシ用ファームウェアを使用しても、シャーシは機能しません。もし間違ってインストールしたときは、Network cDAQ Recovery Utilityを使ってデバイスを復元する必要があります。

Measurement & Automation Explorerを使用する (NI-DAQmxが必要)

  1. ファームウェアを入手する
    • cDAQ-9185/9 (DAQmx 19.1以降) またはcDAQ-9183/9187 (DAQmx 2024 Q4以降) を使用している場合は、インストール可能なソフトウェアのリストからNI‑DAQmx cDAQファームウェアを選択して、DAQmxと一緒にファームウェアもインストールします。
    • その他のシャーシまたは19.1より古いバージョンのDAQmxを使用している場合は、表1のリンク先から該当するファームウェアをダウンロードします。
  2. 必要に応じて、ダウンロードした.zipファイルから.cfgファームウェアファイルを抽出します。
  3. NI MAXを起動します。
  4. デバイスとインタフェースを展開して、ネットワークデバイスで目的のデバイスを見つけます。
  5. デバイスを選択して設定タブを表示します。
  6. ファームウェアの更新を選択します。
  7. 手順1で入手したファームウェアファイルに移動して、開くをクリックします。
    • cDAQ-9185/9 のファームウェアがDAQmxドライバと一緒にインストールされている場合は、正しいフォルダが自動で表示されます。

ファームウェア変更履歴

以下の表は、一部のファームウェアリビジョンの修正済みバグと更新に関する情報です。

cDAQファームウェアバージョン前バージョンとの違い
1.6
  • LabVIEW Real-Time 2014に合わせて構成スタックを更新
    • NI システム構成APIによるファームウェアの更新を有効化
    • Webインタフェースを更新
    • NIデバイス使用時のネットワークパフォーマンスを強化
1.7
  • オープンソースコンポーネント向けのセキュリティアップデートを実装
  • cDAQ-9191:ワイヤレス電力レベルを修正してEUの規制に準拠
1.7.1
  • cDAQ-9191:オープンソースコンポーネント向けのセキュリティアップデートを実装

 

cDAQ 9185/9189ファームウェアバージョン前バージョンとの違い
20.0
19.1
  • オープンソースの依存性に関する更新
18.6
  • FieldDAQターゲット用のサポートを追加FD-11605
  • パフォーマンスの強化
18.1
  • 信号に接続していないcDAQ 9185/9 シャーシでNI 9401モジュールを使用すると、NI MAXで実行中のタスクが永続的にハングする問題を解決
  • LabVIEW 2018に合わせてファームウェアを更新
  • NI-Sync APIのアクセスに関するサポートを追加
  • IEEE 1588-2008の同期に関するサポートを追加
  • FieldDAQターゲット用のサポートを追加FD-11614、FD-11634
17.6.1
  • 負荷が大きいときにcDAQ 9189/5 ターゲットで同期損失が発生し得る問題を緩和
17.6
  • FieldDAQターゲット用のサポートを追加FD-11603、FD-11613、FD-11637
  • NI MAXおよびWebインタフェースで、ユーザがcDAQ 9185/9 ターゲットのスタティックIPアドレスを変更できなくなる問題を解決
17.1.1
  • cDAQデバイスがLinux RTを実行するコントローラに直接接続されている場合、XNETモジュールをcDAQ 9185/9 と一緒に使用できるように修正
  • ハードウェアタイミングタスクをイーサネットcDAQターゲット上で実行中、同じターゲット上においてソフトウェアタイミングでDAQmxの読み取りを実行しようとすると40ミリ秒の遅延が発生する問題を解決
17.1
  • ファームウェアの初回リリース
シャーシファームウェアバージョン対応するNI-DAQmxバージョン
cDAQ-91811.7.1NI-DAQmx 9.3.0以降
cDAQ-9184
(2021/12/30販売終了。後継モデルはcDAQ-9185)
1.7.1NI-DAQmx 9.6.0以降
cDAQ-9188
(2021/12/30販売終了。後継モデルはcDAQ-9189)
1.7.1NI-DAQmx 9.2.0以降
cDAQ-9188XT
(2021/12/30販売終了。後継モデルはcDAQ-9189)
1.7.1NI-DAQmx 9.8.0以降
cDAQ-9185/918920.0*NI-DAQmx 17.1.0以降
cDAQ-9183/918724.8.0*NI-DAQmx 2024 Q4以降
cDAQ-9191
(2021/12/30販売終了)
1.7.1NI-DAQmx 9.4.0以降

*このファームウェアは、このバージョン以降のDAQmxドライバに付随して配布されます。