デスク​トップ​PC​をPhar Lap ETS (Real-Time) ​ターゲット​として​使用​する​ため​の​条件

概要

このドキュメントでは、LabVIEW Real-TimeとLabWindows™/CVI Real-TimeをデスクトップPCにインストールする際の要件のガイドラインを説明します。

 

LabWindowsのマークは、Microsoft Corporationからの使用許諾を得て使用しています。Windowsは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。

内容

概要 

LabVIEW Real-TimeモジュールとLabWindows/CVI Real-Time Moduleでは、Phar Lap ETSを実行しているReal-TimeターゲットとしてのデスクトップPCの使用がサポートされています。変換プロセスには、サポートされるハードウェアおよびソフトウェアの確認、ターゲットにおけるハードドライブのFAT32フォーマット、LabVIEW Real-Time Module PC Evaluatorの実行などが含まれます。各ターゲットにはLabVIEW Real-Timeデバッグ/デプロイメントライセンスが必要となります。NIは、特定のデスクトップPCではReal-Timeターゲットとして使用することをお勧めしていません。その理由には2つあります。まず、同じモデル番号でも製造元のリビジョンが異なる場合、同一のコンポーネントを持っているとは限りません。そして、NIがお客様から最適な動作についてのフィードバックをいただきたいためです。これにより、幅広いテストとハードウェアサポートが実現します。

メモ: 現時点では、NIはデスクトップPCからNI Linux Real-Timeターゲットへの変換をサポートする予定はありません。デスクトップPCからPhar Lap ETSターゲットへの変換はサポートされています。ただしNIは、Phar Lapのサポートを、cRIO用はNI 2020ソフトウェアリリースで、PXI用はNI 2022ソフトウェアリリースで終了します。詳細については、Phar Lap RT OS EOLロードマップを参照してください。

ソフトウェア/ライセンス要件

  • 開発用コンピュータ:
    • Windows用NI LabVIEW開発システム (バージョン8.0以降)
    • LabVIEW Real-Timeモジュールバージョン8.0以降またはLabWindows/CVI Real-Time Moduleバージョン8.0以降
  • RTターゲット:
  • デスクトップPC用LabVIEW Real-TimeユーティリティUSBドライブ。これは、ホストコンピュータのMeasurement & Automation Explorer (MAX) でツール→デスクトップPCユーティリティUSBドライブを作成を選択して作成できます。旧バージョンのMAXの場合は、ツール→RTディスクユーティリティを選択します。

システムハードウェア要件 

NIは、他社製コンピュータシステムの構成が時間とともに変更されないことを保証することができません。  そのため、特定の他社製システムを推奨するのではなく、LabVIEW Real-Time互換コンポーネントのリストを提供しています。  LabVIEWまたはLabWindows/CVI Real-Timeを実行するには、コンピュータシステムが以下の要件を満たす必要があります。

 

サポートれるプロセッサ: 

各Real-Timeバージョンでサポートされるプロセッサは以下の表のとおりです。LabVIEW Real-Timeバージョン7.1は、Intel® Pentium® 3およびIntel® Pentium® 4プロセッサのみをサポートしています。LabVIEW Real-Timeのそれ以降のバージョンでも、Intel® Pentium® 3およびIntel® Pentium® 4プロセッサはサポートされています。

LabVIEW Real‐Timeバージョンサポートされるプロセッサ
7.1+

Intel® Pentium® 3

Intel® Pentium® 4

8.0+

Intel® Celeron®

Intel® Pentium® M

AMD Athlon™ 64

AMD Athlon™ XP

8.5+

Intel® Core 2ファミリプロセッサ

Intel® Pentium® D

Intel® Multi-core Xeon®

AMD Multi-core Opteron®

2010+

Intel® Core i3

Intel® Core i5

Intel® Core i7

2011+

Intel® Core i3 (Sandy Bridgeアーキテクチャ)

Intel® Core i5 (Sandy Bridgeアーキテクチャ)

Intel® Core i7 (Sandy Bridgeアーキテクチャ)

AMD Quad-Core A6シリーズAPU

2012+

Intel® Core i3 (Ivy Bridgeアーキテクチャ)

Intel® Core i5 (Ivy Bridgeアーキテクチャ)

Intel® Core i7 (Ivy Bridgeアーキテクチャ)

2014+

Intel® Core i3 (Haswellアーキテクチャ)

Intel® Core i5 (Haswellアーキテクチャ)

Intel® Core i7 (Haswellアーキテクチャ)

 

メモ 2014以降のハードウェアアーキテクチャは、LabVIEW 2018での動作についてテスト済みおよび確認済みです。NIではLabVIEWの将来のバージョンについて、新しいRT PC互換ハードウェアのテストを予定しておりません。

 

サポートれるネットチップセット:

サポートされるイーサネットチップセット付きのネットワークアダプタが必要です。アダプタはマザーボードまたはPCIに搭載されています。  ネットワークインタフェースカード (NIC) チップセットの製造元は、1つのNICでもさまざまなバージョンを同じモデル番号で提供している場合があります。一部のNICには、搭載されているチップセットと異なるモデル番号が付けられています。ご使用のNICがサポートされているか確認するには、組込チップセットのNIC仕様を確認してください。組込NICを無効化して別のNICを使用するには、BIOSで構成を変更してください。

以下の表では、モデル番号の後に製品ID (チップセットIDまたはモデルID) を示しているものがあります。対象のモデルでIDが記載されている場合は、そのIDを持つチップセットのみがサポートされることに注意してください。特定のチップセットのモデルIDについては、製品仕様を参照するか、製造元にお問い合わせください。

LabVIEW Real‐Timeバージョンサポートされるイーサネットチップセット
7.1+

Intel® 82557

Intel® 82558

Intel® 82559 "0x1229"

Intel® 82559er "0x1209"

Intel® 82551

NI PCI-8232 GPIB/ギガビットイーサネット

8.0+

Intel® 82550

Intel® 82540

Broadcom® BCM5751 "0x1677"

8.2.1+Intel® 82573
8.5+

Intel® InBusiness® 82559 "0x103A"82562em "0x2449"

Intel® 82562et "0x1039"

Intel® 82562etb "0x103B"

Intel® Pro/100 VM "0x1033、0x1034、0x1038、0x103C、0x103E"

Intel® Pro/100 VE "0x1032、0x103D"

Intel® 82801 CAM (ICH3) "0x1031、0x1035、0x1036、0x1037"

Intel® 82540EM "0x100E"

Intel® 82541EI "0x1013"

Intel® 82541EP "0x1018"

Intel® 82541GI "0x1076"

Intel® 82541GI-Mobile "0x1077"

Intel® 82541ER "0x1078"

Intel® 82573E/V "0x108B"

Intel® 82573E/V w/AMT "0x108C"

Intel® 82573L "0x109A"

8.5.1+

nVidia® nForce MCP

nVidia® nForce MCP2

nVidia® nForce MCP3

nVidia® nForce 400 MCP4

nVidia® nForce 400 MCP5

nVidia® nForce 250 MCP6

nVidia® nForce MCP7

nVidia® nForce CK804 MCP8

nVidia® nForce CK804 MCP9

nVidia® nForce 430 MCP12

nVidia® nForce 430 MCP13

nVidia® nForce MCP04

nVidia® nForce MCP55

nVidia® nForce MCP61

nVidia® nForce MCP65

8.6+

Intel® 82571xx

Intel® 82572 - Quadport

Intel® 82563EB

Intel® 82567 "0x10BE"および"0x10F5"

VLXエミュレーションイーサネット

PXIe-8234

2009+

Intel® 82574L CT "0x10D3"

Intel® 82546EB PCI-Xイーサネット"0x1010"

Intel® 82546EB PCI-Xイーサネット"0x1079"

Intel® 82545EM PCI-Xイーサネット"0x100F"

Intel® 82545GM PCI-Xイーサネット"0x1026"

Intel® 82540EP_LPイーサネット"0x101E"

Intel® 82545EMイーサネット"0x100F"

Intel® 82545GMイーサネット"0x1026"

Intel® 82572EIイーサネット"0x10B9"

Intel® 4ポートLP (2x82571EB) イーサネット"0x10BC"

2010+

Intel® PCH-LM 82577 (Hanksville) "0x10EA"

Intel® PCH-LC 82577 (Hanksville) "0x10EB"

Intel® PCH-DM 82577 (Hanksville) "0x10EF"

Intel® PCH-DC 82577 (Hanksville) "0x10F0"

Intel® 82541PI "0x107C"

2011+

Intel® 82577LM

Intel® 82579LM*

2012+

Intel® 82579LM (Lewisville)

Intel® 82579V (Lewisville)

2014+

Intel® I217-LMギガビットClarkvilleイーサネット

Intel® I217-VギガビットClarkvilleイーサネット

Intel® I210-ASギガビットイーサネット

Intel® I210-ATギガビットイーサネット

Intel® I210-CSギガビットイーサネット

Intel® I210-ISギガビットイーサネット

Intel® I210-ITギガビットイーサネット

 

*このイーサネットチップセットは、LabVIEW 2011 Real-Timeモジュールでネイティブサポートされていません。ダウンロードセクションにリンクのあるUSBユーティリティとイーサネットドライバを使用することで、サポートを追加できます。添付のドライバには重要なパッチも含まれています。これらのドライバは、すべての新しいReal-Time PCに推奨されます。ユーティリティの実行手順は、ZIPファイルに含まれているReadmeファイルに記載されています。

Intel® 82540チップセットが搭載されたボードには、NI PCI-8232 GPIB/ギガビットイーサネットが挙げられます。82550チップセットが搭載された市販ボードには、Intel Pro/100 Sがあります。

 

ハードドライブ: 

すべてのLabVIEW Real-Timeバージョンは、IDEおよびパラレルATAをサポートしています。LabVIEW 8.5以降とLabWindows/CVI RT 8.5以降は、AHCIでのみシリアルATAをサポートしています。LabVIEW Real-TimeとLabWindows/CVI RTの8.5より前のバージョンは、シリアルATAをサポートしていません。LabVIEW Real-Time 8.6.1以前は、最大126 GiBのハードドライブをサポートしています。LabVIEW Real-Time 2009以降では、最大1.99 TiBのハードドライブをサポートしています。以下のオプションにより、特定のデスクトップPCが利用できる場合があります。

  • パラレルATAドライブを増設し、BIOSでシリアルATAコントローラを無効にできる場合。
  • BIOSにシリアルATAドライブをパラレルATAドライブとして認識するような設定オプションがある場合。このオプションは「PATA」、「Legacy」、「Compatibility」のように別の名称で呼ばれている場合もあります。たとえば、Intel® 82801EB (ICH5) and Intel® 82801ER (ICH5R) Serial ATA Controller - Programmer’s Reference Manual (PRM) の第4.1項にこのモードが記載されています。すべてのBIOSがこのモードをサポートしているわけではありません (Dell Precision 360など)。UDMAモードは無効にしたほうが効果的な場合もあります。
  • AHCI、IDE、または互換/レガシーモードが利用できないか動作しない場合は、RAIDでHDDを認識させることを試してください。

 

RAM: 

LabVIEW Real-Timeは現在、4 GB (ギガバイト) までのRAMをサポートしています。Real-Time 8.5以前では、2 GBを超える容量のRAMを使用するとデプロイ時にエラーが発生します。LabVIEW Real-Time 8.5.1から2009 SP1までは、2 GB以上のRAMを搭載するシステムもサポートされていますが、Real-Timeオペレーティングシステムは2 GBまでしか使用できません。LabVIEW Real-Time 2010以降では最大4 GBが使用されます。

 

マザーボード: 

マザーボードには3.3 Vおよび5 Vレールが必要です。 一部のサーバクラス、工業用、またはDell製以外のマザーボードでは、NI Mシリーズボードに必要な3.3ボルトレールが搭載されていない場合があります。  マザーボードでサポートされている電源レールの説明がBIOSで提供されている場合があります。

フォーマットおよびセットアップ 

LabVIEW Real-TimeをデスクトップPCにインストールするには、以下の装備が必要となります。

  • ハードドライブがFAT32でフォーマットされたデスクトップPC。ハードドライブをパーティションで分割している場合、LabVIEW Real-Timeはアクティブなハードドライブのプライマリパーティションにある必要があります。ハードドライブをFAT32にフォーマットする方法は、Microsoft KB 313348に記載されています。
  • 3.5インチフロッピードライブ (1.44 MB) またはUSBフラッシュドライブ。NIは、FAT32ファイルシステムのUSBフラッシュドライブをお勧めします。USBフラッシュドライブは、LabVIEW Real-Time 8.2以降でのみサポートされています。
  • PS2またはUSBキーボード。LabVIEW Real-Timeのディスクフォーマットオプションを使用してデスクトップをフォーマットする際に必要です。

LabVIEW Real-Timeは2つの方法で起動できます。

  • ハードドライブ: USBフロッピードライブを使用してLabVIEW Real-Timeのディスクフォーマットを実行すると、ソフトウェアがハードドライブにインストールされます。インストール完了後は、ジッタを防止するためにBIOSでUSBを無効にしてください。USBフロッピードライブおよび/またはキーボードは、システムの初期セットアップでのみ必要です。
  • USBまたはフロッピードライブ: Real-TimeはハードドライブからではなくUSBまたはフロッピードライブから起動することもできます。この場合、LabVIEWはハードドライブにインストールされません。ただし、ハードドライブはやはりFAT32ファイルシステムで2 GBが使用可能でなければなりません。

デスクトップETSBIOS設定 

LabVIEW Real-Time 8.2.1以前およびLabWindows/CVI Real-Time 8.2.1以前では、BIOSにPCI BIOSインタフェース関数セットが含まれている必要があります。BIOSでPCI BIOSがサポートされているかどうかは、一般にデータシートに明示されていないため判断が難しい場合があります。PCI BIOSインタフェース関数セットがBIOSに含まれていないと、LabVIEW Real-TimeとLabWindows/CVI Real-TimeがPCIデバイスにアクセスできないため、通常はネットワークアダプタが構成できないというエラーが発生します。PCI BIOSをサポートしないマザーボードには、Intel® D915GEVなどがあります。LabVIEW Real-Time 8.5およびLabWindows/CVI Real-Time 8.5では、BIOSにPCI BIOSインタフェース関数セットが含まれている必要はありません。

ハイパースレッドをサポートするすべてのIntelプロセッサのBIOSで、ハイパースレッドを無効にしてください。  有効にすると、Real-Timeオペレーティングシステムはプロセッサごとに2つのコアを検出し、動作が不安定になる場合があります。レガシーUSBは、デスクトップPCユーティリティUSBドライブを検出するために有効でなければなりません。また、USBエミュレーションモードを、USBドライブをハードドライブとして認識するよう設定する必要があります。

セットアップテスト 

LabVIEW Real-Time Module PC Evaluatorを使用して既存システムの互換性をテストできます。このテストに合格したPCは、LabVIEW Real-Time 8.5 (またはそれ以降) のターゲットに変換できます。このソフトウェアをターゲットPCで使用するには、まずハードドライブをFAT32にフォーマットする必要があります。

構成手順 

基本的な構成手順については、Converting a Desktop PC to a LabVIEW Real-Time Targetを参照してください。

NIによる検証済みハードウェアコンポーネントリスト

お客様のご要望を受けて、NIは現バージョンのLabVIEW Real-Timeについて検証済みのコンポーネントを記載するページを作成しました。NIコミュニティのページであるLabVIEW Real-Time Desktop ETS Validated Hardware Component Listを参照してください。

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