テキサス州オースティン - 2019年11月14日 - 自動テスト/自動計測システムの開発とパフォーマンスを加速する、ソフトウェア定義プラットフォームのプロバイダであるNI(Nasdaq:NATI)は、電気自動車(EV)パワートレインコンポーネントのHILテスト向けの新ソリューションを発表しました。
EVを可能な限り迅速に市場投入したい自動車メーカーにとって、政府の温室効果ガスの排出量の削減と燃費向上に対するプレッシャーは、ますます大きくなっています。パワートレインテストのエンジニアにとってEVへの移行は、新たなそして継続的な技術の進化を意味し、テスト要求の急激な変化とタイトなテストスケジュールへの対応が必要とされます。
NIは、従来からあるターンキーベンダーが提供する機能固定のテストシステムを使用する場合よりも、迅速かつ効率的にテストシステムの変更や機能拡張が行えるソリューションをエンジニアに提供します。今回発表するEV向けHILテストアーキテクチャを用いることにより、テストエンジニアはシステム要件を柔軟に調整し、急速に変化するテスト要件に対して必要な頻度でI/Oを変更できるため、市場投入までの時間短縮が可能です。NIの HILテストシステムは、自動車業界にてNIが得た最善策に基づくリファレンス・テストアーキテクチャで構築されています。EV向けHILテストアーキテクチャは、以下の標準的な出発点を提供します。
測定対象物
l トラクションインバーター、DC/DCコンバーター、充電器などのパワートレインコンポーネント
EV向けHILリファレンス・テストアーキテクチャの特徴
高性能EV HILテストシステムの構築のためには、複数のベンダーによる共同開発が必要です。NIは、OPAL-RTなどの企業と連携し、高度なeHS電気ソルバーと電気機械ライブラリを使用して、シームレスで忠実なモデル統合を実現します。OPAL-RTモデルとテストシステムをシームレスに統合することで、テストの開発時間を短縮しながら結果の解像度を高め、設計サイクルを短縮し、テストデータからより良い洞察を得ることができます。
OPAL-RTでCTO兼CEOを務めるJean Belanger氏は、次のように述べています。 「このコラボレーションにより、自動車の主要コンポーネントを全てカバーできるエンドツーエンドソリューションを開発できると考えています。このコラボレーションにより、PXIやCompactRIOといった、実績のあるNIハードウェアプラットフォームを用いたFPGAベースの電気ソルバーの開発が容易になり、最先端のHILテクノロジーへの注力を維持することが可能です」
さらにNIは、お客様にとって最適なツールが連携して機能するために、HILワークフロー全体におけるツールチェーンの統合にも投資しています。
EV向けHILリファレンス・テストアーキテクチャと、ワークフロー統合に対するNIの投資は、テスト要求の変化が激しい新技術向けのHILテストにおいて最適なアプローチです。ユーザが柔軟に構築できるNIのオープンなプラットフォームは、検証チームのテスト開発時間短縮と、テストカバレッジの拡大を支援し、急速に変化する自動車技術の革新ペースへの追従に貢献します。
NIについて
NI(ni.com)は、現在だけでなく将来をも見据えたエンジニアリングの課題解決をサポートする、高性能な自動テスト/計測システムを開発しています。NIのソフトウェア定義のプラットフォームは、モジュール式ハードウェアと拡大を続けるエコシステムから構成されており、このオープンなプラットフォームを採用することにより、優れたアイデアを具現化できます。
詳細はこちらをご参照ください(EV Powertrain Test)。
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NI(ni.com)は、現在だけでなく将来をも見据えたエンジニアリングの課題解決をサポートする、高性能な自動テスト/計測システムを開発しています。NIのソフトウェア定義のプラットフォームは、モジュール式ハードウェアと拡大を続けるエコシステムから構成されており、このオープンなプラットフォームを採用することにより、優れたアイデアを具現化できます。