スキャンインタフェースモードでsbRIO-9632/9642の内蔵アナログ出力が誤った値を出力する可能性について



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 3.6
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
NI-RIO 3.6.0、3.6.1、4.0.0、または13.0をスキャンインタフェースプログラミングモードで使用すると、Single-Board RIOデバイスの内蔵アナログ出力から誤った値が出力されるのはなぜでしょうか。

解決策:
内蔵アナログ出力を備えたSingle-Board RIOデバイス(sbRIO-9632/9642)をスキャンインタフェースプログラミングモードで使用した場合に影響を与えるNI-RIOドライバの重大な問題が発見されました。 この問題は、FPGAモードまたはハイブリッドプログラミングモードでsbRIO-9632/9642を使用しているアプリケーションには影響しません。 スキャンインタフェースモードでは、内蔵アナログ出力チャンネルがコマンドで渡された値とは大きく異なる電圧を出力する可能性があります。場合によっては、コマンドで出力電圧をゼロまたは小さな値に設定しても、大きな電圧が出力されることがあります。 デバイスの使用方法によっては、この問題が人や機材に危害を及ぼす可能性があります。

この問題を解決するため、sbRIO-9632またはsbRIO-9642の内蔵アナログ出力をご使用のユーザの方はこのパッチを必ずインストールしてください。 NI-RIO 13.0を使用している場合は、「LabVIEW RTターゲット用NI-RIOパッチ(2013年11月)」を適用してください。 NI-RIO 3.6.0、3.6.1、または4.0.0を使用しており、これらのNI-RIOバージョン用のパッチをまだ適用していない場合は、「sbRIO-9632/9642をNI-RIO 3.6.0、3.6.1、および4.0で使用するためのNI-RIOパッチ」を適用してください。

メモ: NI-RIOバージョン2.4から3.5を使用した場合は、この問題による影響が多少異なります。 技術サポートデータベース5BRFHTFL: sbRIO-963x/964xでアナログ出力が誤った値を出力する可能性についてを参照してください。

メモ: この問題は、NI-RIO 3.5.1、NI-RIO 4.1、NI-RIO 12.0、NI-RIO 12.1、およびNI-RIO バージョン13.1以降には影響を与えません。

NI-RIO 13.0を使用している場合は、パッチはいくつかの他の修正とバンドルされています。 NI更新サービス、またはドライバと更新: LabVIEW RTターゲット用NI-RIOパッチ(2013年11月)からパッチをダウンロードしてください。

以下の手順を実行し、2013年11月のパッチがホストマシンにインストールされているかどうか確認します。
  1. <National Instruments>RT Images\NI-RIO Miteディレクトリに移動します。
  2. そのディレクトリに13.0.1というフォルダがあり、そのフォルダの中にmite.cdfというファイルが含まれていることを確認します。
NI-RIO 3.6.0、3.6.1、または4.0.0を使用している場合、パッチは単一インストーラであり、ご使用のマシン上のNI-RIOの該当バージョン(3.6.0、3.6.1、または4.0.0)すべてを更新します。 NI更新サービス、またはドライバと更新: sbRIO-9632/9642をNI-RIO 3.6.0、3.6.1、および4.0で使用するためのNI-RIOパッチからパッチをダウンロードしてください。

以下の手順を実行し、NI-RIO 3.6.0、3.6.1、または4.0.0パッチがホストマシンにインストールされているかどうか確認します。
  1. Measurement & Automation Explorer (MAX)を起動し、リモートシステムを展開します。
  2. ターゲットを展開し、「ソフトウェア」を右クリックしてソフトウェアの追加と削除を選択します。
  3. RSS (NI-RIO 4.0 or NI-RIO 3.6.x with NI Scan Engine Support)を選択します。
  4. ターゲットにインストールするソフトウェアを表示し、NI-RIO IO Scanのバージョンが1.6.0.1、1.6.1.1、または2.0.1であることを確認します。
このパッチには、スキャンインタフェースプログラミングモード使用時にSingle-Board RIOデバイスにデプロイされる更新されたビットファイルと、ターゲットにソフトウェアをインストールするための更新された推奨ソフトウェアセット(RSS)が含まれています。 ターゲット上の問題を修正するには、MAXを使用してソフトウェアを再インストールする必要があります。 ソフトウェアの再インストール中は、更新前にターゲットにインストールされたNI-RIO IO Scanを含むRSSは、ホストで使用できなくなり、グレー表示になることに注意してください。 これは、パッチを適用したソフトウェアをターゲットデバイスにインストールするとすぐに解決します。

ターゲット(スキャンインタフェースモードを使用する場合)にパッチがインストールされたことを確認するには、以下の手順を実行します。
  1. MAXを起動してリモートシステムを展開します。
  2. ターゲットを展開し、ソフトウェアを展開します。
  3. NI-RIO 13.0を使用している場合:
    • NI-RIO IO Scanのバージョンが13.0.1以降であることを確認します。
  4. NI-RIO 3.6.0、3.6.1、または4.0.0を使用している場合:
    • NI-RIO IO Scanのバージョンが1.6.0.1、1.6.1.1、または2.0.1であることを確認します。
    • これ以降バージョンのIO Scan(IO Scan 13.0.0を除く)はこの問題に影響されません。
このたびは大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 National Instrumentsでは、今後ともお客様のご満足と当社の製品に対するご信頼を維持できるよう全力を尽くしてまいります。

パッチをダウンロードできない場合や、他にご質問等がございましたら、サポートまでお問い合わせください。

関連リンク:
ドライバと更新: LabVIEW RTターゲット用NI-RIOパッチ(2013年11月)
ドライバと更新: sbRIO-9632/9642をNI-RIO 3.6.0、3.6.1、および4.0で使用するためのNI-RIOパッチ
技術サポートデータベース5BRFHTFL: sbRIO-963x/964xでアナログ出力が誤った値を出力する可能性について
技術サポートデータベース6DFC1RVQ: LabVIEW RTターゲット用NI-RIOパッチ(2013年11月) - 詳細

添付:





報告日時: 12/01/2011
最終更新日: 12/06/2013
ドキュメントID: 5RM9LTRQ