Windows 98 と 2000 での USB 問題に対するトラブルシューティング



ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)

問題: なぜ Windows 98 と 2000 コンピュータで USB DAQ のパフォーマンスが低下することがあるのでしょうか?

解決策: 本ドキュメントを読み、USB DAQ インストール問題や、遅い DAQ パフォーマンスの向上へのトラブルシュートを行ってください。

デバイスリセットに関して
通常、DAQ アプリケーション もしくは Measurement and Automation Explorer を起動させる前に USB DAQPad をパソコンに接続し電源を入れます。
もし DAQ アプリケーションがロードされた後に USB DAQPad の電源を入れた場合には、 USB DAQPad を使う前にデバイスをリセットしてください。LabVIEW をお使いになっている場合は [デバイスリセット (Device Reset.vi)] 関数、 NI-DAQ API をお使いになっている場合は、Init_DA_Brds() 関数を使う事によりソフトウェアでデバイスのリセットを行う事ができます。
Mesurement and Automation Explorerのでバスとインターフェースの項目からも従来型NI-DAQを使用している場合には従来型NI-DAQデバイスを右クリック→従来型NI-DAQ用にデバイスをリセットより、NI-DAQmxを使用している場合には使用しているデバイスを右クリック→デバイスのリセットよりデバイスをリセットすることができます。

DAQ アプリケーションがマニュアルリセットをサポートしていない場合 (例:VirtualBench)、アプリケーションが起動する前に必ず USB DAQPad の電源を入れる必要があります。


設定とパワーマネージメント
USB デバイスはプラグアンドプレイ設定とホットスワッピングをサポートします。 Windows 2000 と 98 ではパワーマネージメントをオペレーティングシステムでサポートします。
これらの機能は一般的なデバイス設定で用意されておりますが、設定での問題を防ぐためにこちらのガイドラインに従ってください。

いくつかのコンピュータでは、パワーマネージメントは USB デバイスを使う active DAQ アプリケーションと干渉します。ご使用の DAQ アプリケーションがコンピュータが自動で実行する必要がある場合、オペレーティングシステムのパワーマネージメントを無効にすることをお薦めします。

Windows 上でパワーマネージメントを無効にするためには下記を行ってください。:

  1. コントロールパネルを開き、 (スタート >> 設定 >> コントロールパネル を選択してください)。

  2. パワーマネージメントを起動し、[パワースキーム] タブを選択してください。

  3. [パワースキーム] プロンプトで、 [常にオン] を選択してください

  4. [常にオンパワースキーム設定] で下記の設定を行ってください

    • [システムスタンバイ:] [なし] を選択してください

    • [モニターの電源を切る:] どの選択でも大丈夫です

    • [ハードディスクの電源を切る:] [なし] を選択してください

    • OK ボタンをクリックしコントロールパネルを閉じてください。



  5. いくつかのシステムでは BIOS レベルでパワーマネージメントを行います。お使いのシステムの BIOS セットアップで無効にしてください。BIOS に対しての変更方法は、ご利用のシステムの文書を参照してください。

  6. スクリーンセーバーを無効にする事もお勧めします。こちらは、Windows のデスクトップ上で右クリックをしドロップダウンメニュー内から [プロパティ] を選択し、表示されたダイアログボックスの [スクリーンセーバー] タブのドロップダウンリストから [なし] を選択してください。


パフォーマンス
USB パフォーマンスは CPU 速度、メモリ構造、システムチップセット特性などのお使いになっているシステム要因に大きく依存します。USB の実行はソフトウエアで行われるため、データ集録を行っている最中に他のアプリケーションを実行するとデータ集録のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。高速 USB の実行は他のアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えることもあります。

パソコンに繋がっている全ての USB デバイスは同じ帯域幅を共有します。複数の USB デバイスを同時に使う事は DAQ アプリケーションへのパフォーマンスに影響を与えることがあります。また、パソコンの USB ホストコントローラは PCI バスに常駐するので、他の帯域幅を集約する PCI デバイスが USB のパフォーマンスに影響を与えることがあります。

USB を使うとデータは USB バス内をパケットで転送されるので、小さなもしくは正確なデータ量の転送を含む実行のタイミングはプラグイン DAQ デバイスと比べてもあまり厳密ではありません。例えば、メッセージングや割り込みが多い実行は、USB デバイスを使うとタイミングがより不定になります。

USB と PCI デバイスの両方をお使いになっている場合、ある状態の下では、割り込みのプロセスは一般的に低速です。Windows 98 で低速な割り込みプロセスが発生している場合は下記のリンクを参照してください。


DAQPad-6020E、DAQPad-6070E、DAQPad-6052Eについて
USB 用の DAQPad-6020E は、特定のアナログ入力に対して転送速度の制限があります。あるコンピュータの IEEE-1394 (ファイヤーワイヤー) アダプターは間違った FIFO サイズが使われているとの報告があります。これらの問題に関しては下記のリンクを参照してください。


関連リンク: KnowledgeBase 2YPCBJK8: PCI and USB Interrupt Issues under Windows 98
KnowledgeBase 2YPBMEK8: Troubleshooting DAQPad-6020E Issues
KnowledgeBase 2YPBQLK8: DAQPad-6070E and DAQPad-6052E Report Incorrect FIFO Sizes
一つのUSBハブに、何台までのDAQPad-6020EのUSBデバイスを接続することができますか?
一つのネットワークに、いくつまでのDAQPad-6070E IEEE-1394 (Firewire)デバイスを同時に接続することができますか?

添付:





報告日時: 06/26/2003
最終更新日: 04/04/2005
ドキュメントID: 2YPCFFK8