Archived: どのようにして、NI6115とNI6120のオンボードメモリを用いて集録されたデータを蓄積し、後で読み出すことができますか?

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ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)>>S Series>>PXI-6120, Multifunction DAQ (MIO)>>S Series>>PXI-6115, Multifunction DAQ (MIO)>>S Series>>PCI-6115, Multifunction DAQ (MIO)>>S Series>>PCI-6120

問題: どのようにして、NI6115とNI6120のオンボードメモリを用いて集録されたデータを蓄積し、後で読み出すことができますか?

解決策: NI6115とNI6120の大容量なオンボードメモリは高伝送率の要素であるのに対し、PCIバスは理論的には最高で132MB/sの伝送率が可能ですが、ほとんどのシステムはせいぜい120MB/smまでの伝送率しか実現できません。また、PCIバスの帯域はさらに複数のデバイスに共有されているため、それぞれのデバイスの最高データ伝送率はさらに制限されてしまいます。そこで、NI6115とNI6120のよう大容量なオンボードメモリを備えているデバイスはこのオンボードメモリを一時的なストレージとして利用して、伝送待ちのデータを一時的に保管することができます。よって、このようなデバイスはFIFO(First-In-First-Out)バッファを用いてデータを保管するデバイスよりは高い伝送率を実現できます。

大容量なオンボードメモリは高伝送率を可能にしますが、PCIバスの帯域ではまだ制限されています。LabVIEWを使用したプログラミング環境では、有限集録を行う場合、NI-DAQ 6.9.3がNI6115とNI6120のオンボードメモリに集録されたデータを保存して、その後PCIバスで伝送します。このオプションではPCIバスの帯域制限は集録速度を低減させることなくデータ集録が可能になります。NI6115とNI6120は共に32と64MBのオンボードメモリを搭載するオプションが用意されています。ただし、プレトリガリング機能はこのモードではサポートされていません。

このオプションを使用するには、AI Config.viの割り当てモードデバイスメモリの割り当てに設定します。この場合は、まだAI Config.viでPCメモリのバッファを設定する必要はありますが、このバッファのサイズは実際のサンプル数よりも少なく設定することができます。これはOSがページロックできるメモリを制限する場合には非常に有効になります。AI Read.viは呼び出されたとき、PCバッファからデータをLabVIEWメモリに読み出します。PCバッファの最終端に着いたら、NI-DAQがAI Read.viが読み出せるように、オンボード集録メモリに保存されているデータをデバイスからPCバッファに伝送します。このプロセスはAI Read.viが要求するすべての集録データがPCIバスで伝送されるまで繰り返されます。

NI-DAQの最新バージョンのダウンロードについては以下のリンクを参照してください。

NI-6115とNI6120のオンボードメモリは有限のデータを集録する場合のみ割り当て可能です。オンボードメモリは連続集録モードをサポートしません。

関連リンク: ドライバとアップデート

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報告日時: 06/12/2002
最終更新日: 05/26/2004
ドキュメントID: 2MBBRQB5