なぜ NI 9870 や NI 9871 には絶縁された外部電源が必要なのですか?



ハードウェア: Serial>>RS-232>>NI 9870, Serial>>RS-485>>NI 9871

問題:
NI 9870 や NI 9871 Cシリーズモジュールのユーザマニュアルでは、モジュールの電源には絶縁されたものが推奨されています。これはなぜ必要なのでしょうか?コントローラと同じ電源を使用してもいいでしょうか?


解決策:
モジュールとコントローラに同じ電源を使用することは推奨していません。NI 9870 と NI 9871 モジュールに搭載されているシリアルトランシーバはコントローラが供給できる以上の電力を必要とします。ナショナルインスツルメンツは安全のために絶縁された電源を使用することを推奨します。絶縁された電源とは、CompactRIO コントローラに使用している電源とは別の電源のことを指します。

これは、NI 9870 や NI 9871 モジュールと、通信している計測器がかけ離れたグラウンド・プレーンに位置していた場合、大きなコモンモード電圧が発生する可能性があるからです。コモンモード電圧は通信に影響を及ぼす場合があります。CompactRIO のコントローラはシャーシと絶縁されているため異なるグラウンド・プレーンに位置する機器を接続して発生する損傷を防止できますが、グラウンド・プレーンが共通の電源を通じて接続されていた場合、損傷が発生する恐れがあります。

モジュールとコントローラで共通の電源を使用する場合、通信するデバイスとコモンモード電圧が発生しないことを確認してください。コモンモード電圧に関する更なる情報は、ホワイトペーパー: 高電圧測定に不可欠な絶縁機能、原理と実例を詳説 を参照してください。


関連リンク:
製品とサービス: NI 9870
製品とサービス: NI 9871

ホワイトペーパー: 高電圧測定に不可欠な絶縁機能、原理と実例を詳説

添付:





報告日時: 04/27/2010
最終更新日: 03/30/2017
ドキュメントID: 58QF6QBZ