専門用語：従来型NI-DAQの”チャネルクロック”にあたる、NI-DAQmxの”Convert Clock Rate”はどのように定義されていますか？

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問題: Sample rate（スキャンレート）を選択した際に、NI-DAQはどのようにしてConvert rate（チャネルレート）を選択していますか？これは、NI-DAQmx・従来型NI-DAQのどちらを使用した場合でも、同じように決定されますか？また、このConvert Rate（チャネルレート）の初期設定は、どのようにして変更することが出来ますか？

解決策: ノート：このドキュメントは、NI-DAQmxの専門用語を使用しています。したがって、NI-DAQmx用語と従来型NI-DAQ（NI-DAQ Version6.9.3以下での”NI-DAQ”と同意です）の用語を混同しないように注意してください。従来型NI-DAQ用語は括弧”（”で表しております。
従来型NI-DAQとNI-DAQmxの用語定義の違いは、NI-DAQmxのヘルプから参照していただくことができます。
スタート > プログラム > National Instruments > NI-DAQ > NI-DAQmx Help　

インターバルスキャニングは、マルチチャネルサンプリングの方法の１つですが、この方法はSample Clock（スキャンクロック）でスキャン開始を制御し、Convert Clock（チャネルクロック）でチャネル間のサンプルタイミングを制御します。

LabVIEWでは、Sample Clock（スキャンロック）をベースにしてデータ集録を行います。言い換えれば、Sample Rate（スキャンレート）を設定したときに、Convert Rate（チャネルレート）を明示的に指定していないので有れば、LabVIEWが自動的に設定します。NI-DAQとNI-DAQmxでは、この部分の選択方法が違っています。

従来型NI-DAQ　初期設定では、従来型NI-DAQは、可能な限り最速のチャネルレートを設定します。ただし、DAQのアンプに最適なセトリングタイムを与えるため、従来型NI-DAQはチャネルレートへ10[us]付加します。したがって、チャネル間遅延は以下のようになります。
10[us] + 1/DAQボードの最大サンプリングレート
しかし、スキャンレートがあまりに速い場合、例えば、チャネルレートへ自動的に10[us]の付加した時間が、スキャンレートの周期内に収まらない場合は、先の10[us]の時間を付加しません。また、チャネルクロックを、手動で設定した場合も、10[us]の時間を付加しません。

従来型NI-DAQを使用する場合は、”AI Config.vi”を使用することで、手動で”チャネル間遅延”を設定することが出来ます。もちろん、上級アナログ入力関数の”AI Clock Config.vi”を使用することでも、チャネル間遅延を設定することも出来ます。

NI-DAQmx　初期設定でNI-DAQmxは、１回のスキャンで全チャネルのスキャンが終えられる時間内で、可能な限り遅いConver Rateを設定します。これは、可能な限り長いチャネル間遅延を設定し、アンプに対して十分なセトリングタイムを与えることを意味します。セトリングタイムについては、下のリンクに示すアプリケーションノートがをご参照ください。

NI-DAQmxを使用する場合は、”DAQmx Timing Properties”を使用することで、手動でConvet Rateを設定することが可能です。

もし、Convet Rate（チャネルレート）をDAQボードの内部クロックまたは、外部クロックソースから選択した場合は、NI-DAQは設定されたレートに決定します。しかし、Sample Rate（スキャンレート）のみを、内部クロックまたは外部クロックから選択した場合は、Convet Rate（チャネルレート）を自動的に設定します。下の２つの画像ファイルは、従来型NI-DAQとNI-DAQmxの、Convet Rate（チャネルレート）の設定方法の違いを示しています。

関連リンク: データ集録用語

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