リソースマネージャ(Resman)は何をするものですか？

使用ソフトウェア: VXI/VME/MXI
使用ソフトウェア・バージョン: N/A
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア:

問題:

解決策: リソースマネージャはVXIbus規格で定義されたユーティリティで、それが行う処理はVXIbus規格で定められております。その主なタスクはVXIメインフレームに挿入されたデバイスを認識し各デバイスが自己診断をパスしたことを確認することです。また、VXIbus上でメモリを共有したいデバイスにそのメモリを割り当てる役目もあります。ただし、VMEデバイスに関してはリソースマネージャが構成・確認するためのハードウェア/ファームウェアは所持しておりません。NI-VXIユーティリティRESMANは上記のようなリソースマネージャの一例です。

リソースマネージャの例外としてマルチフレーム リソースマネージャがあります。これは2つ以上のメインフレームが存在するシステムを構成するリソースマネージャでです。NI-VXIユーティリティRESMANはマルチフレーム リソースマネージャの一例です。RESMANはMXIbusで接続されたVXIやVMEメインフレームを構成する事ができます。

RESMANを実行する際、VXIデバイスのLEDをご確認下さい。コントローラがシステム内のVXIデバイスにアクセスする際、そのデバイスのLEDが点滅するはずです。また、MXIbusを用いた外部コントローラを使用したシステムではVXI-MXIやVME-MXIにあるMXI LEDがVXI-MXI/VME-MXIメインフレーム内に搭載されているデバイスにアクセスするたびに点滅します。

VMEデバイスをリソースマネージャで構成するにあたり

リソースマネージャはVXIデバイスのVXI構成レジスタ(A16アドレススペースの上位16Kバイト)を読み、デバイスを構成します。VMEデバイスがVXI構成レジスタに存在する場合はRESMANはVMEデバイスにアクセスし、戻り値をVXIbus基準に基づき解釈し、不正確な情報を報告します。この問題を解消するにはVMEデバイスを非VXIデバイスエディタ(Non-VXI Device Editor)のVXIteditで指定するかVMEデバイスを0xC000以下のアドレスに移動します。

RESMANがシステムをハングするのは何故？

もしRESMANがシステムをハングさせる場合、デバイスが競合している恐れがあります。x86ベースのプラットフォーム(AT-MXI、MC-MXI、VXIpc-386、VXIpc-486等)ではNI-VXIはCPUのアドレススペースをVXIのアドレススペースにマップする為に窓を使用します。しかし、これらのプラットフォーム上ではこの｢窓｣がメモリ領域の上位にあります。この領域は他のデバイス(イーサネットカードやメモリマネージャ等)も使用しますので、これらのデバイスとメモリの競合を起こしている可能性があります。この様な問題を解消するにはGetting StartedマニュアルのTroubleshooting項をご覧下さい。

VMEシャーシにVMEデバイスしか挿入されていない環境ではRESMANを実行する必要はありますか？

いいえ。RESMANはVXIbusユーティリティでVMEデバイスには何の処理も行いません。しかし、RESMANはVME-MXIデバイスにとても重要な処理を行います。これは各VME-MXIのウィンドウレジスタをメインフレームにバスアクセスできるように構成することです。もし1台しかメインフレームを所有していない場合、システムのどのデバイスにアクセスする前に、VME-MXIの0xAレジスタに0x4700を書き込み、その後に0x6000を0xC、0xE、0x10各レジスタに書き込む必要があります。もし2台以上のメインフレームを構成する場合、VXI-MXI/VME-MXiウィンドウマップ レジスタに関してのドキュメントをVXI-MXI/VME-MXIユーザマニュアルかナショナルインスツルメンツウェブサイトより入手してください。見つからない場合はナショナルインスツルメンツ技術サポートまでお尋ねください。

RESMANを使用しメインフレームを構成する場合、VMEデバイスの情報をVXIリソースエディタ プログラムの非VXIデバイスエディタ(Non-VXI Device Editor) - VXItedit/VXIedit -で入力してください。RESMAN実行時にVMEデバイスのこれらの情報(VXI/VMEアドレススペースのアドレス範囲等)はシステムリソースに保持されます。

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報告日時: 08/23/1996
最終更新日: 10/20/2000
ドキュメントＩＤ: 0OM7OT52