任意波形発生器のスタートトリガから波形出力開始迄の遅延時間



ハードウェア: Signal Sources (AWG/FG/AO)>>Arbitrary Waveform and Function Generators

問題:
任意波形発生器を使用してスタートトリガで波形を出力しようとしています。しかし、スタートトリガを入力してから波形が出力されるまで遅れがあるようです。プログラムの構成、デバイスの設定、トリガ信号の配線等に問題があるのでしょうか?それともデバイスの故障でしょうか?

解決策:

任意波形発生器(5422、5421、5441、5412、5411、5431)、任意関数発生器(5406、5402、5401)、周波数発生器(5404)は、スタートトリガから波形が出力されるまでに、仕様書に記載の遅延が発生します。各デバイスの遅延は下記のように、出力モードの設定やアップデートレートに依存します。詳しくは、各デバイスの仕様書と「NI Signal Generators Help」をご参照下さい。仕様書ならびにヘルプは、スタートメニュー>>全てのプログラム>>National Instruments>>NI-FGEN>>Documentation からご覧頂けます。


・任意波形発生器

<5422>
 Arbモード: 65サンプルクロック周期+110ns
 DDSモード: 41サンプルクロック周期+110ns


<5421>
 Arbモード
   デジタルフィルタ補間無効: 43サンプルクロック周期+110ns
   デジタルフィルタ補間有効
      補間係数2: 57サンプルクロック周期+110ns
      補間係数4: 63サンプルクロック周期+110ns
      補間係数8: 64サンプルクロック周期+110ns
 DDSモード: 40サンプルクロック周期+110ns


<5441>
 Arbモード・OSP無効
   デジタルフィルタ補間無効: 44サンプルクロック周期+110ns
   デジタルフィルタ補間有効
      補間係数2: 58サンプルクロック周期+110ns
      補間係数4: 64サンプルクロック周期+110ns
      補間係数8: 65サンプルクロック周期+110ns
 DDSモード・OSP無効: 40サンプルクロック周期+110ns

 下記設定時は上記遅延時間に下記の遅延が追加されます。
  関数発生モード: +33サンプルクロック周期
  OSP有効(FIRとCICフィルタ有効)
     実数データ処理モード: +70サンプルクロック周期
     複素データ処理モード: +73サンプルクロック周期


<5412>
 デジタルフィルタ補間無効: 43サンプルクロック周期+110ns
 デジタルフィルタ補間有効
    補間係数2: 57サンプルクロック周期+110ns
    補間係数4: 63サンプルクロック周期+110ns
    補間係数8: 64サンプルクロック周期+110ns


<5411/5431>
 Arbモード: 76サンプルクロック周期+38ns
 DDSモード: 28サンプルクロック周期+150ns


・任意関数発生器

<5406/5402>
 正弦波: 1,100ns
 方形波: 1,100ns+周期の0.5%
 その他: 900ns


<5401>
 28サンプルクロック周期+150ns


・周波数発生器

<5404>
 250μs



関連リンク:

添付:





報告日時: 10/18/2007
最終更新日: 03/10/2008
ドキュメントID: 4EH4O3YY