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*個別にフォントを指定している場合でも、異なる環境に、指定のフォントがない場合は文字化けになります。
LabVIEW で、「アプリケーションフォント」、「システムフォント」、「ダイアログフォントフォント」を表示するフォントを変更する方法は3つあります。
1番目の方法:LabVIEW の標準フォントの表示フォントを変更する方法
LabVIEW のスタートアップ画面、フロントパネル画面、または、ブロックダイアグラム画面のメニューバーから、ツールメニューの「オプション...」を選択し、オプションダイアログを開きます。カテゴリの中の「フォント」を選択します。画面中央上部のフォントの種類のプルダウンメニューから、「アプリケーションフォント」、「システムフォント」、「ダイアログフォント」のいずれか変更したいフォントの種類を選択し、右にある「デフォルトフォントを使用」のチェックマークを外します。「フォントスタイル」ボタンが有効になるので、「フォントスタイル」ボタンを押し、フォントダイアログで、フォントを希望のものに変更します。(それぞれのフォント設定は独立しているので、各フォントごとに設定する必要があります)
この設定で、「アプリケーションフォント」、「システムフォント」、「ダイアログフォントフォント」に設定されている部分を表示するためのフォントが変更できます。
注意:
上記の設定は、直接フォントの指定を変更するのではなく、表示のフォントを指定するだけです。たとえば、制御器のラベルがアプリケーションフォントに設定されている場合、「ラベルのフォント=アプリケーションフォント」という関係はそのままで、「アプリケーションフォント=デフォルト(指定なし:OS の設定で表示)が、「アプリケーションフォント=指定のフォントで表示」となります。結果的に、ラベルのフォント=指定のフォントでの表示となります。
※各フォントの詳しい説明は LabVIEW Help を参照してください。
(ヘルプの場所は最下段に記載されています)
2番目の方法:OS のフォント設定を変更する方法
LabVIEW は、オプションメニューのフォントの設定で「デフォルトフォントを使用」にチェックマークが入っていると、システム(OS)のフォントを使用します。したがって、OS のフォント設定を変更すると LabVIEW 上での標準のフォント(「アプリケーションフォント」、「システムフォント」、「ダイアログフォントフォント」)を表示するフォントが変更できます。Windows の場合、システムのフォントは、画面のプロパティで変更することができます。手順は次のようになります。Windows のデスクトップ上で右クリックし、プロパティーを選択します。「画面のプロパティ」ダイアログが表示されるので、デザインタブを選び、詳細設定ボタンを押します。「デザインの詳細」ダイアログが表示されるので、ダイアログ画面上部のウィンドウの中で、変更したい部分をクリックします。クリックした部分によって、「指定する部分」の項目が変わるので、希望の項目が選択できたら、その部分のフォントとサイズを変更します。
「デザインの詳細」ダイアログの「指定する部分」と LabVIEW の標準のフォントの関係
「メニュー」 ⇒ 「システムフォント」
「アクティブタイトルバー」 ⇒ 「メッセージボックス」
3番目の方法:LabVIEW の ini ファイル(構成ファイル)を変更する方法
LabVIEW は、起動時に ini ファイルを読み込み、ini ファイルに記述されている設定を反映させて起動します。ini ファイルにフォントの設定を記述することで、LabVIEW の3つの標準フォント(「アプリケーションフォント」、「システムフォント」、「ダイアログフォントフォント」)を表示するフォントを設定することができます。
LabVIEW.ini ファイルは C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW x.x にあります。また、アプリケーション(実行ファイル:EXE)作成の際には、EXE ファイルと同じフォルダに、アプリケーション名(実行ファイル名).ini というファイルが作成されます。
フォントを変更するには、メモ帳などのテキストエディタで ini ファイルを開き、以下の行を追加します。
appFont="Arial" 12 B
dialogFont="Arial" 12 B
systemFont="Arial" 13 B
上記の行を追加することによって、LabVIEW で使用されるフォントの設定を行うことができます。
記述方法:
フォントの種類(上記のとおりに記述してください) = "フォント名" 数字(フォントサイズ) 書体(B:ボールド、I:イタリック など)
デフォルトの状態では、上記のフォント設定の行が ini ファイルに記述されていませんが、上記の記述を追加することで、LabVIEW の「アプリケーションフォント」、「システムフォント」、「ダイアログフォントフォント」の各フォント設定で使用されるフォントを変更できます。また、LabVIEW のオプションダイアログにて、「デフォルトフォントを使用」のチェックを外し、フォントを変更することによっても、上記の記述が、ini ファイルに追加されます。
3番目の方法を応用することによって、EXE (実行ファイル)が実行される環境のフォントを OS により設定されているフォントから、任意のフォントに変更することができます。手順は次のようになります。LabVIEW.ini ファイルを元に、あらかじめ、アプリケーション用に上記の記述が追加された ini ファイルを作成し、プロジェクトに登録します。アプリケーションのビルド仕様を作成する際に、プロパティーシートの中のカテゴリで、「上級”を選択し、「デフォルトの LabVIEW 構成ファイルを使用 ( LabVIEW.ini ) 」のチェックマークを外し、プロジェクト中の構成ファイルを追加します。この設定を行って、EXEファイルをビルドすると指定の ini ファイルを参照して LabVIEW の実行環境が開きますので、LabVIEW で表示用に使用される「アプリケーションフォント」、「システムフォント」、「ダイアログフォントフォント」を変更することができます。
もちろん、この方法は、EXE ファイルを作成した後にそのEXEファイル用の ini ファイルを編集することでも同様です。
各フォントについてのの詳しい説明は、LabVIEWのヘルプに記述があります。以下の項目を参照してください。
LabVIEW Helpの基本性能>VIの移植とローカライズ>概念>プラットフォーム間でVIを移植する
LabVIEW8.6 のヘルプでは各フォントの違いについて図を用いて説明されています。(基本性能>フロントパネルの概要>概念>テキストの特性を参照)
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