ビジョンソフトウェアのライセンスについて



使用ソフトウェア: LabVIEW Modules>>LabVIEW Vision Development Module
使用ソフトウェア・バージョン: 7.2
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
ナショナルインスツルメンツのIMAQまたは Vision VI および関数を使用したアプリケーションの開発またはデプロイ(配布)の際に必要となるライセンスは何ですか?


解決策:
このページでは、以下のライセンス形態について説明します。
最後に、一般的なライセンスエラーを説明します。



 

画像入力ソフトウェア(Vision Acquisition Software; VAS)

NI 画像入力ソフトウェアを購入すると、以下が含まれています。

  1. NI-IMAQ、NI-IMAQdx、および NI-IMAQ I/O 画像集録ドライバ
  2. 1台のコンピュータで使用できる NI-IMAQdx 用シングルライセンス

メモ: 2009年以降、レガシー IEEE 1394ドライバは NI-IMAQdx ドライバには含まれませんが、弊社のウェブサイトからダウンロードすることができます。

アクティブ化は、FireWire(IEEE 1394)、GigE(ギガビットイーサネット)、および USB(DirectShow互換)カメラに対応する NI-IMAQdx ドライバでのみ必要です。NI-IMAQおよびNI-IMAQ I/Oは、アクティブ化が不要です。

インストール後アクティブ化していない場合、NI-IMAQdx ドライバはデフォルトで45日間の評価版になります。評価期間の45日が過ぎると、NI-IMAQdx ドライバおよび関連する VI と関数は使用できなくなります。ただし、NI-IMAQ および NI-IMAQ I/O とそれらに関連するVIおよび関数は、引き続き使用できライセンスを必要としません。

一度VASのライセンスを購入すると、生涯無償でアップグレードすることができます。

メモ: 2009年7月以前では他のコンピュータにデプロイする実行ファイルに対して追加のインストーラとして NI-IMAQdx を含めた場合、それぞれのシステムに対してGigE ビジョン、Firewire (IEEE 1394 デバイス)、または USB カメラから画像集録可能にするためのVASライセンスが必要でした。2009年8月以降では、このVASライセンスは通常のVASライセンスのほかにVDM RTEによってもアクティブ化が可能です。



 


Vision開発モジュール(Vision Development Module; VDM)

NI Vision開発モジュールを購入すると、以下が含まれています。

  1. Vision Assistantを含むNI Vision開発モジュールソフトウェア
  2. モジュールに含まれるVIおよび関数を使用するためのライセンス
  3. VDMがインストールされた同コンピュータに対するVAS用シングルライセンス
  4. 1台のターゲットコンピュータ上においてVDM VIおよび関数が含まれているEXEの実行を許可するVDM RTE用シングルライセンス

インストール後アクティブ化していない場合、VDMはデフォルトで45日間の評価版になります。評価期間の45日が過ぎると、NI-IMAQとNI-IMAQ I/Oドライバおよびそれに関連するVIと関数のみが引き続き動作します。



 


Vision開発モジュールランタイムエンジン(Vision Development Module Run-Time Engine; VDM RTE) – デプロイした実行ファイルで必要

NI Vision 開発モジュールランタイムエンジン用ライセンスを購入すると、以下が含まれています。

  1. 1台のターゲットコンピュータ上においてVDM VIおよび関数が含まれているEXEの実行を許可するVDM RTE用シングルライセンス
  2. NI-IMAQ、NI-IMAQdx、およびNI-IMAQ I/O画像集録ドライバ
  3. 1台のコンピュータで使用できるNI-IMAQdx用シングルライセンス

VDMを使用したアプリケーションデプロイメントは、シングルシートライセンスに基づきます。これは、アプリケーションをデプロイした各ターゲットコンピュータに対して個別のライセンスを購入する必要があることを意味します。VDM RTE は、VDM がインストールされたコンピュータに対して必要なく、VDM RTE でアクティブ化も不要です。VDMがインストールされていてアクティブ化されていない場合、VDM VI または関数を使用した実行ファイルは実行することができず、たとえVDM RTE でアクティブ化しても無効なライセンスエラーが発生します。(下記の一般的なライセンスエラーを参照してください。)

メモ: VDM RTE は、評価版モードにはなりません。VDM RTEを評価したいお客様は、最寄りの事業所へお問い合わせください。


ボリュームライセンスマネージャ( VLM )を使用しているシステムにおいて VDM がインストールされている場合、VDMまたは VDM DDL がボリュームライセンスサーバを通してアクティブ化されている場合のみ実行ファイルを実行することができます。VDM またはVDM DDL がアクティブ化されていない場合、たとえ VDM RTE がアクティブ化されていても実行ファイルは実行できません。開発者1人のみがコンピュータでVDMライセンスにアクセスする状況では、そのコンピュータにおいて他のユーザはビジョン関数を含むEXEを実行するために、VDM または VDM DDL のいずれかが必要になります。

メモ: 2009年7月以前、NI-IMAQdx ドライバを使用している場合、VDM RTE ライセンスに加えて実行ファイルの各デプロイメントインスタンスに対して追加のVASライセンスが必要でした。2009年8月以降、NI-IMAQdx ドライバは VDM RTE ライセンスでアクティブ化することができます。そのため、VAS ライセンスを追加購入する必要はありません。

  • Vision 開発モジュール8.0以降を使用しているアプリケーションのライセンスについて 
    VDMは、開発者に VDM RTE を提供します。ビジョンアプリケーションをデプロイする際、VDM RTE は各ターゲットコンピュータで個別にインストールするか、インストーラでビジョンアプリケーションにバンドルすることができます。開発コンピュータで VDM RTE をアクティブ化する意味はありません。

    VDM をインストールする際、VDM RTE は以下のディレクトリに追加されます。<ルートディレクトリ>\Program Files\National Instruments\Vision\Run-Time Engine

    VDM RTE(8.0以降)がターゲットコンピュータでインストールされアクティブ化されていないと、30日間の評価版モードとなります。評価期間の30日が過ぎると、VDM VIまたは関数を使用している実行ファイルは動作し続けることができなくなります。


  • IMAQ Vision 7.1.1以前を使用しているアプリケーションのライセンスについて (現在サポートされておりません)
    IMAQ Vision デプロイメントエンジンは、Vision RTE が含まれているディスクでした。デプロイメントアプリケーションを実行するには、RTEがターゲットコンピュータにインストールされている必要がありました。

    シングルシートの Vision デプロイメントライセンスは、各ターゲットマシンでRTEがインストールされている必要がありました。Vision デプロイメントエンジンには1ライセンス(シリアル番号)が含まれているので、アプリケーションを1台のターゲットコンピュータにデプロイすることができました。

    Vision RTE(7.1以前)がデプロイメントシステムにインストールされた場合、NI License ManagerではVisionの項目が評価版として表示されました。この項目は、“ダミー”ライセンスファイルであり、Vision RTEのライセンスもしくは動作に影響を与えませんでした。そのため、ライセンスが期限切れ、または非アクティブ化の状態でも NI-Vision VI または関数を使用する実行ファイルを使用し続けることができました。

    これらの旧バージョンは、現在サポートされていません。ナショナルインスツルメンツのアップグレードアドバイザを使用してアップグレードする必要があります。バージョン7.1以降で作成されたアプリケーションは、VDM RTE 2010を使用して実行することができます。


 


Vision開発モジュールデバッグデプロイメントライセンス(Vision Development Module Debug Deployment License; VDM DDL) – デプロイした実行ファイル用のオプション

VDM DDLは、デバッグが必要なアプリケーションに対して VDM RTE の代わりに使用されることを想定しています。VDM DDL がインストールされている場合、VDM RTE を使用する必要はありません。同一コンピュータに両方インストールされている場合、VDM DDL がアクティブ化されないケースではライセンスが競合する可能性があります。VDM DDL をアクティブ化するには、VDM を先にインストールする必要があります。VDMのインストール後、デバッグオプションを提供するVDM DDLをアクティブ化します。VDM の完全な開発機能が VDM DDL をインストールされたコンピュータに必要な場合、VDM ライセンスを購入する必要があります。

ボリュームライセンスマネージャ(VLM)を使用しているシステムにおいてVDMがインストールされている場合、VDM またはVDM DDL がボリュームライセンスサーバを通してアクティブ化されている場合のみ実行ファイルを実行することができます。VDM または VDM DDL がアクティブ化されていない場合、たとえ VDM RTE がアクティブ化されていても実行ファイルは実行できません。開発者1人のみがコンピュータで VDM ライセンスにアクセスする状況では、そのコンピュータにおいて他のユーザはビジョン関数を含む EXE を実行するために、VDM または VDM DDL のいずれかが必要になります。



 


Vision Builder for Automated Inspection(VBAI)

VBAI ライセンスには、VBAI の全機能、NI 17xx スマートカメラ用 VBAI の全機能、および VBAI ランタイムエンジンの3種類が存在します。

VBAI のライセンスは、VDM を VLM ととともに利用したシステム、もしくは複数ユーザが使用するシステムとは異なる振る舞いになります。VBAI がインストールされているがアクティブ化されていない場合でも、実行ファイルは VBAI ランタイムライセンスで実行できます。1ユーザがVBAIの全機能へのアクセスがある場合では、他のユーザはVBAIランタイムライセンスへのアクセスがあればそのマシンで実行ファイルを実行することができます。Vision Builder for Automated Inspection をご購入いただくと以下ライセンスが含まれています。

  1. VBAI がインストールされた同一コンピュータに対する VAS シングルライセンス


メモ: 2009年7月以前、NI-IMAQdx ドライバを使用している場合、VDM RTE ライセンスに加えて実行ファイルの各デプロイメントインスタンスに対して追加のVASライセンスが必要でした。2009年8月以降、NI-IMAQdx ドライバは VDM RTE ライセンスでアクティブ化することができます。そのため、VAS ライセンスを追加購入する必要はありません。



 


一般的なライセンスエラー
  • DLLが見つからないエラー 
    実行ファイルを実行する際にDLLファイルが見つからないというエラーが発生する可能性があります。この場合は、Vision ランタイムエンジンがインストールされていることを確認してください。ランタイムエンジンがインストールされているかは、コントロールパネル » プログラムの追加と削除で確認します。インストールされているプログラムのリストを確認して、NI Vision X.X Run-Time Engineのような項目が存在するかどうかを確認します。もしくは、National Instruments ソフトウェアを選択して、変更(もしくは修正)を選択しインストールされている NI ソフトウェア製品がリストされたウィンドウ内に該当項目が存在するかを確認します。

  • 無効なライセンスエラー 
    このエラーを解決するには、アクティブ化するか VDM をアンインストールします。VDM RTE は、VDM をアクティブ化したコンピュータではアクティブ化する必要はありません。しかし、VDMがインストールされているがアクティブ化されていない場合に、VDM VIまたは関数を使用している実行ファイルは実行できず無効なライセンスエラーを返します。これは、コンパイル時にアクティブ化を確認する他のNIソフトウェアの挙動とは異なり、Visionソフトウェアが実行時に製品のアクティブ化を確認するためです。Visionソフトウェアは VDM がアクティブ化されていることを確認します。VDM がインストールされていない場合には、VDM RTE がアクティブ化されていることを確認します。

  • 非ライセンスコピーエラー 
    このエラーメッセージ「This unlicensed copy of Vision may be used for demonstration purposes only(このVision非ライセンスコピーはデモ目的のみに使用されます。)」は、ターゲットマシン上でVDM RTE が正しくインストールされていない場合に発生する可能性があります。この問題を解決するには、手動で Vision ランタイムエンジンのインストーラを実行します。(たとえば、Vision開発モジュール X.X用のvisionXXrte.exe、ここでXXはVision開発モジュールのバージョンを示す)これによりエラーメッセージが発生しなくなります。バージョン8.0以降では、LabVIEWでビルドしたインストーラにVDM RTEを含めることができます。さらに、Vision 開発モジュールからのVIを使用している場合は、VAS だけでなく VDM RTE がインストールされているか確認します。


関連リンク:
製品とサービス: Vision Development Module
製品とサービス: 画像入力ソフトウェア
製品とサービス: NI Vision開発モジュールランタイムライセンス
チュートリアル: Vision Development Module Run-Time Engine Installation Walk-Through
技術サポートデータベース 23TATFL4: 従来型のNI-IMAQ, IMAQ Vision, 又は、OCRを使ってExecutableファイルを作成し分散する方法 
技術サポートデータベース 28QATDR4: NI-IMAQ と 画像入力ソフトウェアからどの関数がインストールされますか?
チュートリアル: Distributing Applications Built Using Vision Development Module
法律情報: General Purpose Software License Agreement

添付:





報告日時: 01/31/2002
最終更新日: 07/19/2017
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