NI-RFSG 1.6.0ドライバ使用時のPXIe 5673, 5673E and 565x デバイスの精度について



ハードウェア: Modular Instruments>>RF Measurement Devices>>PXIe-5673

問題:
PXIe-5673 、PXIe-5673E 、PXI/PXIe-565x のデバイスにおいてNI-RFSG 1.6.0 ドライバを使用時に内部周波数確度、側波帯イメージ抑圧、搬送波抑圧が仕様基準を満たしていない可能性があります。

解決策:
このドライバに関して2つの問題点があります。

問題 1:
内部周波数基準の確度
NI-RFSG ドライバ 1.6.0 の影響によりまれに PXI/PXIe-565x の内部温度センサが誤った基準温度で解釈してしまい内部周波数の PLL (Phase Lock Loop) の温度補正に影響を与えてしまいます。これにより内部周波数基準に+/- 3ppm 程度のずれが生じます。外部周波数基準を使用した場合の影響はありません。

問題 2:
側波帯イメージ抑圧と搬送波抑圧
NI-RFSG ドライバ 1.6.0 の影響によりいくつかのケースで I/Q 機能障害補償(I/Q impairment  Compensation)が正常に反映されず側波帯イメージ抑圧と搬送波抑圧が低下することがあります。この問題はユーザーの測定結果に影響を与える可能性があります。この問題はどのアプリケーションにも起こりうる問題ですが、特に搬送波周波数の設定前やハードウェアによってコミットされる前に特性をクエリされる様なアプリケーションで陥りやすい問題です。この機能障害補償の問題はいくつかのケースでセッションハンドルを閉じて新規セッションとして開いても断続的に発生する可能性があります。ナショナルインスツルメンツはこの現象がまだ再現されていない場合でもドライバのアップグレードを強く推奨いたします。

これらの問題を解決するためにシステムのアップグレード (NI-RFSG 1.6.2 or later) を行って下さい。



関連リンク: Drivers and Updates: NI-RFSG
KnowledgeBase 3L1CGULE: NI-RFSG, NI-RFSA, and RF Toolkits Installation and Example Locations
DeveloperZone Tutorial: RF & Communications Resources


添付:





報告日時: 03/05/2010
最終更新日: 04/08/2010
ドキュメントID: 574D5OGU