Archived: NI 6534のオンボードメモリにはどの程度のデータを保存できるのでしょうか。

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ハードウェア: Digital I/O (DIO)>>High-Speed>>PCI-6534

問題: NI 6543には64MBのオンボードメモリが存在しますが,具体的に何点のデータを保存することができるのでしょうか。

解決策: 8,16,32ビットいずれのデータを転送する場合でも,各32MBのメモリを最大限に使用することができます。入出力それぞれ個別に,32ビット(4バイト)幅の場合は約800万点,16ビット(2バイト)の場合は約1600万点,8ビット(1バイト)の場合は約3200万点のデータを保存することができます。

詳細:
NI 6533(DIO-32HS)とNI 6534の相違点は,6534には32MBのオンボートメモリが2系統搭載されており,それぞれ入力専用,出力専用となります。コンピュータのバス転送速度が間に合わない場合,オンボードメモリにデータを保存しておくことにより高速で信頼性の高い安定した入出力レートを確保することができます。データを出力する際には,データをオンボードメモリに蓄積した後,オンボードメモリより連続してデータを出力することができ,コンピュータのバスに対する負荷を軽減することができます。

大抵の用途においてはNI 6534はNI 6533よりも高いパフォーマンスを得られます。例として,6533の転送レートはコンピュータのオペレーティングシステムやCPU速度,メモリ,他のデバイスによるバス使用率などに依存します。6534のオンボードメモリを使用すれば転送レートは概ねコンピュータの性能には依存せずに済みます。

32MB未満の有限データ出力(Single Strobed Operation)においては確実に指定した転送レートを得ることができます。6534のオンボードメモリは最大出力レートを増加することはありませんが,出力レートの信頼性を高めます。最大出力レートに関しては6533/6534のデータシートに記載されております。データシートはカタログか,以下のリンクにあるオンラインカタログをご利用下さい。

その他の点では,6534と6533は同等の機能を有しております。ソフトウェアにも互換性があり,6533から6534へ容易にアップグレードすることができます。

6534は各グループにそれぞれ32MBずつのオンボードメモリを搭載しております。すなわち6534には2つのチップが搭載されており,それぞれが連続入出力に使用されます。従って,入出力を同時に使用する動作(パターンI/O,変化検出,ハンドシェーク)を行っている際には,入出力それぞれで32MBのオンボードメモリにアクセスしております。なお,2組の32MBのメモリを結合し64MBとして使用することはできません。

なお,仕様上の転送レートがはデータ量32MB未満の連続入出力1群のみ行った場合にのみ保証されます。連続入出力を2つ以上同時に行い出力幅が16ビットを上回ったり,データ量が32MBを超える場合には転送レートは保証されません。ただし,これらの場合においても6534は6533と比較し遙かに高い転送レートと信頼性を得ることができます。


関連リンク: NI 653X User Manual 高速デジタルI/O

添付:





報告日時: 05/09/2001
最終更新日: 11/30/2005
ドキュメントID: 298CGF9M