DAQmxドライバのみ対応のデバイスで従来型DAQのプログラムを実行することは可能ですか?



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 4.6.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:

今まで使用していた従来型DAQのプログラムが多数ありますが、これらはMシリーズボードで使用することはできないのでしょうか?
また、これからDAQmxに移行する際に、従来型DAQとDAQmx関数を比較する参考はありますか?



解決策:

Traditional NI-DAQ CompatibilityVIs Version 1.3 for Windows 2000/NT/XP

Mシリーズボードの様なDAQmxドライバのみ対応のデバイスで、従来型DAQのプログラムを実行するために、CompatibilityVIがあります。CompatibilityVIは互換性を自動的に持たせるVI関数ライブラリのことで、従来型DAQ関数により作成されたVIをDAQmxのみ対応のデバイス(Mシリーズ等)で使用可能にするためのものです。CompatibilityVIはインストールすると従来型DAQ VIライブラリの一部を、従来型DAQとDAQmx対応用のライブラリ関数に置き換えます。
これらのライブラリは、使用するデバイスが対応しているDAQドライバを認識して内部で自動的に従来型DAQとDAQmxの使い分けをします。


この機能を使用される上でいくつかの注意点があります。

  • 従来型DAQでサポートされている関数である必要があります。
  • AI、AO、スタティックDIOに対応しておりますが、カウンタには対応しておりません。
  • 信号調節器(SCXIやSCC)には対応しておりません。
  • Real-Timeアプリケーションには対応しておりません。
  • WindowsOSでのみ対応しております。(DAQドライバのバージョンは通常対応しているバージョンと同様になります。)
  • インストーラとヘルプファイルは英語版のみとなります。

    DAQmxのデバイス名の取り扱い方法が従来型DAQと異なりますので、DAQmx対応デバイスを従来型DAQ関数から使用する場合はMeasurement&Automation Explorerから、DAQmxデバイス名を番号のみに変更する必要があります。例えば、「Dev1」を「1」と変更する必要があります。

    インストール方法は、zipファイルを解凍するとsetup.exeが出てきますのでそれを実行します。 Compatibility VIsは、DAQmx関数との併用も可能です。

    Readme.txt (Installation Instructions (2KB))
    CompatibilityVIs.chm  (Help file (124KB))
    CompatibilityVIsLV7_0.zip (Help file (124KB))
    CompatibilityVIsLV7_1.zip (LV 7.1 Installation Files (3.676MB))


    従来型DAQとDAQmx関数の比較、入れ替えのための参考情報

    従来型DAQのカウンタ機能など、CompatibilityVIでサポートされていない機能は
    手動でDAQ関数を従来型からDAQmxに入れ替える必要があります。

    以下の関連リンクは、関数の基本部分を照らし合わせるための技術情報となります。



  • 関連リンク:

    ドライバと更新のダウンロード: Traditional NI-DAQ Compatibility VIs Version 1.3 for Windows 2000/NT/XP
    Developer Zone チュートリアル: Transition from Traditional NI-DAQ to NI-DAQmx
    Developer Zone チュートリアル:NI-DAQmx および従来型 NI-DAQ(レガシー)に関するFAQ
    技術サポートデータベース 30LDURMV: スキャンクロック(サンプルクロック)とチャンネルクロック(コンバートクロック)の違い



    添付:





    報告日時: 06/10/2005
    最終更新日: 12/24/2008
    ドキュメントID: 3M90CBQZ