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NI 5911のマルチレコードモードでタイムアウトエラー発生やトリガに失敗する場合の対処法
NI 5911のマルチレコードモードでタイムアウトエラー発生やトリガに失敗する場合の対処法
ハードウェア: Modular Instruments>>High-Speed Digitizers (Scopes)
問題:
トリガパルス列を使用して、パルスごとに1レコードをキャプチャする複数点集録を行おうとしています。各レコードでは、トリガ間ですべてのポイントをできるだけ多くキャプチャする必要があります。NI-SCOPEのサンプルプログラムにあるマルチレコード集録を実行した場合、集録に時間がかかったり、トリガがかからずデータを取りこぼすことがあります。なぜこのような動作となるのでしょうか?
解決策:
NI 5911に搭載されているA/D変換器(ADC)のアーキテクチャでは、必要な分解能を得るために指定数よりも多い85点のパイプラインサンプリングをおこなう必要があります。これは、ADCのインラインフィルタに用いられるためで、サンプリングレートを変更しても85点という値は変わりません。
例えば、トリガパルスが10 ms周期(100 Hz)でサンプリングレートが100kS/sである場合、1回の集録で1000点集録できるように思われますが、実際には追加のサンプリングを行い、合計1085点集録しなければ1000点のデータを得ることができません。 ボードが1085点集録している間、トリガパルスは受け取れません。もし10 ms(100 Hz)でトリガを入力する場合は、各レコードのサンプル数を915点以下にする必要があります(1000サンプル - 85 パイプラインサンプル)。85点を追加集録するためにかかる0.85 ms(80 S / 100 kS/s)は、次のトリガを受け取るまでのデッドタイムとなります。サンプリングレートを高くした場合は、デッドタイムも短縮されます。
関連リンク:
添付:
報告日時: 11/13/2002
最終更新日: 06/01/2012
ドキュメントID: 2RC7RJ2H
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