USBデータ収集に関するよくある質問 (FAQ)

概要

このページでは、NI USBデータ収集 (DAQ) デバイスについてよく寄せられる質問と回答をご覧いただけます。

内容

DAQデバイスどのOS実行できますか?

NI DAQ製品は、デバイスによりますが、一般的なほとんどのOSに対応しています。詳細については、NI-DAQドライバサポートのページを参照してください。

USB DAQデバイス性能について教えください。

NI信号ストリーミングなどのUSB DAQテクノロジにより、USB経由でかつてないほどの高い性能を実現することができます。総スループットはシステムとデバイスに依存しますが、USB 2.0では、XシリーズDAQやCompactDAQなどのデバイスは最大32 MB/秒のデータスループットを維持できます。USB 3.0では、cDAQ-9179は250 MB/秒を超えるデータ転送速度を維持できます。

  • USB対応の高性能なXシリーズデバイスは、アナログ入力で最大2 MS/秒、アナログ出力で2.8 MS/秒のサンプリングレートでデータの入出力が可能です。
  • USB Xシリーズ同時サンプリングデバイスは、選択したPC (16MS/秒または32MB/秒) 上で、チャンネルあたり2 MS/秒で8つのアナログ入力すべてからデータを収集できます。
  • CompactDAQは、最大14個のI/O用スロットに対応可能で、チャンネルあたり最大1 MS/秒のアナログ入力モジュールスループットを実現できるモジュール式プラットフォームです。

USB DAQデバイスコンピュータ設置距離どの程度まで可能ですか?

USB仕様では、コンピュータとデバイスまたはハブとの距離は5mまでに制限されています。

距離が5mを超える場合は、イーサネットまたはワイヤレスDAQデバイスを使用することを推奨します。

NI USB DAQデバイスどのUSB規格対応ていますか?

すべてのNI USB DAQデバイスは、USB 2.0に対応しています。USB 2.0の転送速度は、Low-Speed (1.5 Mb/秒)、Full-Speed (12 Mb/秒)、Hi-Speed (480 Mb/秒) の3つに分類されます。NI USB DAQデバイスでは、Hi-SpeedとFull-Speedの操作モードを使用します。USB 2.0対応のFull-Speedデバイスは、USB 1.1ホストで使用しても転送速度は低下しません。ただしUSB 2.0対応デバイスは、USB 1.1ホストまたはハブで使用すると速度が制限されます。


CompactDAQは、cDAQ-9179 14スロットUSBシャーシを使用してUSB 3.0に対応しています。USB 3.0規格はSuperSpeedモードで動作し、その転送速度は5 Gb/秒になります。cDAQ-9179はUSB 2.0およびUSB 1.1とも互換性がありますが、速度はホストやハブのデータ転送速度によって制限されます。

USB DAQ製品工業環境使用できますか?

USBは、高データスループット、使い勝手の良さ、信頼性の高い通信といったメリットを備えており、工業用PC、ノートブックPC、工業用ヒューマンマシンインタフェース(HMI) などにも搭載されるようになり、工業用のバス技術として魅力的なものになりました。一部のNI製品には絶縁機能が搭載されているので、設備資産やDAQシステム、ホストPC、およびユーザを危険な電圧から守ることができます。また、パネルかDINレールのマウントオプションをお選びいただけるほか、USBケーブルが誤って抜けるのを防ぐ抜け防止機能も搭載されています。

USB DAQデバイスどのよう製品認証適合ていますか?

NI製品は、製品の安全性、電磁両立性 (EMC)、危険箇所での設置、海上での使用、RoHS (特定有害物質の使用制限)、および品質について規定した国際的な要件に準拠しています。各製品の認証情報については、NI製品の規格認証に関するWebページを参照してください。

ノートブックPCからUSBケーブル抜ける防ぐ方法ありますか?

ノートブックPCからUSBケーブルが誤って抜けるのを防ぐアクセサリをご用意しています。抜け防止アクセサリを参照してください。

XシリーズUSBデバイスとCompactDAQには、USBケーブルとDAQデバイスの接続を固定するためのロックつまみネジ付きUSBケーブルが付属しています。

NI USB DAQデバイススマートTEDSセンサ使用できますか?

USB DAQとスマートトランスデューサ電子データシート (TEDS) センサを組み合わせて使用することで、設定が非常にシンプルなプラグアンドプレイDAQシステムを構築できます。NIでは、20社以上のセンサベンダと提携して、スマートTEDSセンサからのデータを解析および解釈するためのSensors Plug&Playのハードウェア/ソフトウェアを開発しています。スマートTEDSセンサ、Sensors Plug&Playのハードウェア/ソフトウェア、およびUSB DAQを組み合わせてプラグアンドプレイDAQシステムを構築するには、以下の2つの方法があります。

  1. CompactDAQシャーシを、次のいずれかのモジュールで使用します。 NI 9219、NI 9233、NI 9234NI 9237。TEDSセンサをモジュールに接続し、NI-DAQmx計測サービスソフトウェアを使用してTEDSデータを解釈し適用します。
  2. SCXI用のSCXI-1600 USB DAQ/制御モジュールを、SCXI-1520ブリッジセンサ入力モジュールおよびSCXI-1314T TEDS端子台と併せて使用します。ブリッジベースのTEDSセンサを端子台に接続し、NI-DAQmx計測サービスソフトウェアを使用してTEDSデータを解釈し適用します。
    注記:SCXIは、現在廃止されており、 すでに製造、販売されていません。また、サポートサービスも終了しています。

NI実行可能データロギングソフトウェアどのようものですか? また、使用方法教えください。

Windowsユーザ

NI-DAQmxでサポートされているすべてのNI USB DAQデバイスは、DAQExpressと呼ばれる無料のコンパニオンソフトウェアにアクセスできます。  このソフトウェアの機能の詳細については、 DAQExpress Webページを参照してください。即実行可能なデータロギングソフトウェアがもう1つ提供されています。それはFlexLogger™です。これは、短時間で簡単にデータロギングを行いたいユーザに最適です。 

LabVIEW 2015より前のソフトウェアシステムには、DAQExpressおよびFlexLoggerの代わりに使用できるSignalExpressもあります。

Mac OS/Linux OSユーザ

Mac OSとLinux OSでは、NI DAQ製品のサブセットが、NI-DAQmx Baseドライバソフトウェアでサポートされています。このソフトウェアには即実行可能なデータロギングソフトウェアが含まれているので、計測をすばやく開始することができます。

 
NI DAQExpress (左) とFlexLogger (右)

 

USB DAQデバイス使用するために、端子ケーブル別途購入する必要ありますか?

ほとんどのNI USB DAQデバイスは、ネジ留め式コネクタやBNCコネクタなど、信号接続用のアクセサリを備えています。詳細については、デバイスのモデルページを参照してください。

絶縁機能搭載USB DAQデバイスありますか?

はい、ございます。一部のCシリーズモジュールは、バンク絶縁、チャンネル/アース間絶縁、チャンネル間絶縁など、一定レベルの絶縁機能を備えています。また、USB-6215USB-6216USB-6218など、分離機能を備えたバスパワーマルチファンクションUSBデバイスもいくつかご用意しています。

計測/制御アプリケーションは、危険電圧、過渡信号、コモンモード電圧、およびグランド電位の変動などが発生する環境で使用される場合が多く、計測システムが損傷を受けたり、計測確度を損なう可能性があります。絶縁は、センサ信号を計測システムの低電圧バックプレーンから電気的に分離するため、装置やユーザの保護、耐ノイズ性の向上、グランドループの除去、コモンモード電圧除去の強化といった多くのメリットをもたらします。

NI製品は、UL規格およびCE規格認定を受けており、すべての絶縁製品は各計測カテゴリに合わせた厳しいテストによって評価されています。NIの絶縁DAQ製品は、認定に必要な間隔要件を満たし、高耐圧試験をクリアしています。

Was this information helpful?

Yes

No