SystemLink自社開発テスト運用ソリューション

概要

テストは、製品開発や製造プロセスにおいて重要な役割を担っています。より良い製品やサービスに対する需要が高まる中、より迅速にイノベーションを起こせない組織は競争力を維持できません。信頼性の高い製品を提供し、新しいイノベーションを導入するには、政府の規制や安全規制に準拠したうえで、製品の設計と製造プロセスを改善するためにチームが利用できる洞察をすばやく獲得できるようにテストインフラストラクチャをセットアップする必要があります。

 

ビッグデータは製品設計や運用上の最大の課題を解決する機会をもたらしますが、テストシステムによって生成されたデータを処理し、理解するためのツールがある場合にのみ、その価値が発揮されます。この領域での成功は、テスト運用ソリューションにかかっています。

内容

理想ソリューション現状

テスト装置を使用している製造元や製品エンジニアは、すべての資産と生成したデータを効率的に管理する必要があります。高度なデータ解析機能を備えた堅牢なソリューションがなければ、テストデータを最大限に活用することは困難です。

現在、ほとんどの組織はExcelやCrystal Reportsなどで自社開発したテスト運用ソリューションを利用しています。シンプルなスプレッドシートを使って高度で複雑な機能を実現することはできるものの、そうした旧式のデータ解析手法では、洞察が得られるまでに膨大な時間がかかります。そうしたレガシーソリューションでは、最新のテストシステムによって生成される大量のデータを効率的に解析することはまったくできません。

 

代わりに、組織のニーズに合わせて徹底的にカスタマイズできる堅牢なソフトウェアソリューションを自社開発しようとするかもしれません。しかし、この難題に取り組むには、コストが高くつく開発リソースを一度に月単位や年単位でつぎ込む必要があります。その間、既存のソリューションを使うことになるため、製品の設計やプロセスを改善する機会を逃すおそれがあります。さらに、ソリューションのパッチ適用やアップグレードは継続的に発生する時間のかかる作業です。

ほとんどの自社開発ソリューションもデータサイロを生み出すため、組織のチーム間でテストデータを共有するのが困難になります。また、データにインデックスを付けて検索可能にすることができない場合があります。多くのソリューションは一般的なテストハードウェアと互換性もなく、未校正の装置やテストエラーを監視しません。

組織は、競争力を維持するために、洞察が得られるまでの時間を短縮し、確実に改善してくれるテスト運用ソリューションに投資する必要があります。理想的なテストソリューションがあれば、以下の重要なタスクをより確実にこなせるようになります。

  • テストデータを収集して保存する
  • 組織全体でテストデータにアクセスできるようにする
  • 大量のデータを解析して有益な洞察を効果的に獲得する 
  • テスト装置を管理して、適切に校正が行われ、利用率が最適化されるようにする

SystemLink™ソフトウェア紹介

テスト運用のさまざまな課題に対処するために、NIはSystemLinkソフトウェアを開発しました。SystemLinkは、組織がシステムの健全性を管理し、テストワークフローを改善できるようにする、機能豊富な自動化ソリューションです。SystemLinkは、エンジニアリングおよび製造のユースケースを対象とした、費用対効果の高いカスタマイズ可能な総合テスト運用プラットフォームとして設計され、テストプロセス、装置、結果の解析、レポート作成を合理化して、そのスピードと効率を高めます。

SystemLinkサーバWebインタフェース

SystemLinkは、SystemLinkサーバから始まります。SystemLinkサーバはテスト環境の運用の基盤であり、そこにデータが安全に保存されます。そこから、チームのセキュリティプロトコルに従って、さまざまなユーザの役割、権限、アクセスを管理できます。各テストシステムの健全性状態を表示および監視することもできます。

SystemLinkのコア機能は、4つの強力なテスト管理モジュールに分かれていて、すべて直感的なWebインタフェースからアクセスできます。

  • 資産モジュール資産モジュールにより、チームはパフォーマンスとシステムの健全性データをリアルタイムで監視して確実に準拠することができます。また、1つのダッシュボードから稼働率レポートを生成したり、ソフトウェア、校正、構成ワークフローを管理したりすることもできます。これらの機能を使用することで、より正確なテスト結果が得られ、十分に活用されていないテスト資産から価値をさらに引き出すことができます。
  • テストモジュールテストモジュールにより、簡単にパラメトリックデータや波形データなどのテストデータを収集し、1箇所に保存して、表示および解析できます。テスト結果の複雑な解析が自動化されるうえに、有用な各種レポートやデータに関する洞察 (一発合格率、不良パレト、その他の重要なメトリックなど) が提供されます。時間のかかるさまざまなテスト解析が自動化され、テスト結果の視覚化方法をカスタマイズできるため、洞察が得られるまでの時間が短縮されます。このモジュールにより、チームは根本原因解析の実行、ボトルネックの解消、プロセスの効率の自動監視と向上をすばやく行うことができます。
  • TDM DataFinderモジュールTDM DataFinderモジュールにより、チームはどこからでもテストデータにアクセスして管理、検索できるようになり、テストデータ管理が簡素化されます。このツールを使用すると、新しいテストデータのクリーニング、整理、検証を自動化できます。その後、テクニカルデータ管理ストリーミング (TDMS) ファイル形式により、そのデータにインデックスを付けて、組織全体で検索できるようにすることが可能です。そうすると、そのデータをLabVIEW、DIAdem、TestStandなどのソフトウェアで利用できるようになります。SystemLinkは、こうした高度な検索機能とネットワーク上のデータリポジトリによって、テストデータのサイロを過去のものにすることができます。
  • ソフトウェア構成モジュールソフトウェア構成モジュールにより、すべてのテスト装置が適切なソフトウェアで最新の状態に維持されます。このツールを使用すると、ソフトウェア構成を複製し、世界中に分散しているテスト資産へのリモートデプロイメントを自動化できます。インストールが自動化されるため、更新を完了するために各デバイスに物理的にアクセスする必要がなくなります。それどころか、テストワークフローが中断されないように、低アクティビティ時にスケジュールすることができます。

製品テストの場合は、ソフトウェアソリューションが業務の遂行にどのように役立つかを検討します。チームにとって最適な決定を下せるように、SystemLinkと自社開発ソリューションが、ユーザエクスペリエンス、システムの健全性の管理、データ管理、解析、総合ROIの点でどのように異なるかを見ていきましょう。

SystemLink統合管理インタフェース

 

自社開発ソリューションでは同じような機能を実現するために複数のプログラムやプラットフォームを利用しなければならない場合がありますが、SystemLinkはそうしたすべての強力なツールを一元化して使いやすいエクスペリエンスを実現します。そのため、テスト運用管理の対象となるツールが複数になることでもたらされる深刻な非効率性と急な学習曲線が解消されます。

カスタムダッシュボード作成

SystemLinkのメリットの1つとして、テストに関する固有の広範なニーズに対応したカスタムダッシュボードを簡単に作成できます。新しいテスト装置、ソフトウェアツール、テストワークフローを運用環境に導入しても、最も関連性の高いデータに簡単にアクセスできるため、イノベーションの促進と迅速な運用改善につながります。

リモートからシステムアクセス管理 

SystemLinkでは、テストデータやシステムへのアクセスが特定の建物やラボに制限されることはありません。それどころかチームメンバーはネットワーク上のどこからでも中央ハブを介してテストシステムを管理することができます。オペレータは、共通のWebインタフェースからリモートで、テスト装置の監視、テストデータへのアクセス、ソフトウェアの更新と構成の一括プッシュ、資産利用率データや警告などの関連するすべてのシステム詳細へのアクセスを行うことができます。このインタフェースにより、世界中に分散しているテスト装置に物理的にアクセスしたり、各サイトで同じテストを再度実行したりする必要性が減ります。それどころか、SystemLinkにより、世界中の他のラボからテストデータにアクセスして、視覚化し、解析できるようになり、運用効率が向上します。

NIおよび他社ハードウェア/ソフトウェアサポート

SystemLinkは、汎用性の高いTDMSファイル形式を使用することで、LabVIEW、TestStand、DIAdemなどのNI製品との緊密な相互運用性を実現しています。しかし、多くの検証ラボや製造ラインでは、さまざまなベンダのハードウェアやソフトウェアを使用しています。SystemLinkは、他社のさまざまなソフトウェアおよびハードウェアテクノロジを組み込むためのツールを備えており、手動データ入力オプションと、SystemLink Webアプリケーション以外からSystemLinkデータサービスにプログラムでアクセスできるようにする多数の強力なAPI (G、HTTP、Python、.NET) を提供しています。ハードウェアに関しては、SystemLinkはすべてのNI製品とすぐに直接連携でき、SCPI準拠の他社製装置との統合も簡単です。

簡素ユーザクスエンス 

ユーザエクスペリエンスの面では、自社開発ソリューションは通常、応答性や使いやすさを損なわずに、SystemLinkと同じレベルの高度な機能を提供することはできません。テスト装置を拡張したり、他のソフトウェアツールを統合したりしても、SystemLinkのシンプルなユーザインタフェースからすべてのテストデータを管理することができます。

テストデータと装置の管理にスプレッドシートを使用している場合は、運用の全体像の可視性に限度があります。SystemLinkでは、統合ダッシュボードにより、システムの健全性に関する高度な解析結果の可視性が向上し、テストデータが集計されるため、KPIをより詳細に監視できます。SystemLinkには、上級検索や自動解析機能など、データにドリルダウンするための強力なツールもあり、テスト運用全体の概要を明確に把握するために必要なすべてが備わっています。

装置システム健全性管理

自社開発ソリューションは独自の装置ニーズに合わせてカスタマイズされていることが多いものの、テスト装置の管理や装置全体の健全性状態の監視が難しい場合があります。主な課題は、可視性の低さ、手作業によるメンテナンスワークフロー、そして高いエラー率です。

手作業によるメンテナンス校正

テストシステムを管理する場合、メンテナンスと校正は避けて通れません。しかし、多くの自社開発ソリューションでは、メンテナンスと校正はコストと時間のかかる手作業で行われます。テストオペレータはコンピュータの校正や反復的なメンテナンス作業に時間を費やさなければなりません。そうした有用なチームメンバーが代わりにその時間をテストデータの収集と解析に充てることができれば、組織を前進させるのに役立つ洞察を引き出すことができます。

ネットワークがなければ、オペレータは異なるシステムを接続して、1箇所からデータを監視、管理することができません。その結果、チームメンバーがテスト資産やシステムを順々に物理的に見て回って、健全性状態を確認したり、コンピュータを校正したり、ソフトウェアを更新したりしなければならないことがよくあります。 

ソフトウェアデプロイ

自動制御や適切なネットワーク環境がないと、ソフトウェアの更新のデプロイ時にミスが起こりやすくなる可能性があります。さらに、チームメンバーがUSBドライブなどのハードウェアを使って、地理的に分散しているコンピュータにソフトウェアをインストールする場合、ソフトウェアのデプロイメントが完了するまでに数週間から数か月かかることがあります。こうした展開により、重要なテスト活動に遅れが生じたり、プロセスエラーが原因で生産が停止したりすることさえあります。

とは言え、ここで考慮すべき問題は、手間のかかるソフトウェアのデプロイメントだけではありません。正しいバージョンのソフトウェアとハードウェアを使用していることを簡単に確認できることも必要です。ほとんどの自社開発ソリューションには、こうした構成の準拠を確保する方法がありません。さらに、手作業でソフトウェアをデプロイすると、コンピュータ間で不整合が生じる可能性があります。2人のテスト担当者が異なるバージョンのソフトウェアで同じデータを解析した場合、テストデータにエラーが生じ、製品の安全性などの問題につながる可能性があります。

システムの健全性を適切に監視しないと、このようなエラーを見過す可能性が非常に高くなり、気付くまでにかなりの時間を要することがあります。その上、システマティックエラーを発見した後では、不良データを除外するプロセスがかなり非効率になりかねません。 

システム健全性管理に対するSystemLinkアプローチ

SystemLinkでは、システムの健全性と校正の状態、および即時対応が必要な通知や警告をしっかりと監視することができます。SystemLinkにより、メンテナンスと校正のワークフローが自動化されるため、ダウンタイムを短縮して、最適な生産性を確保できるようメンテナンスをスケジュールできます。加えて、ソフトウェアを自動でデプロイできるため、新しい装置のセットアップが効率化され、エラーが減り、効率が高まります。

校正

倉庫の床掃除と同じように、テスト資産の校正は繰り返し行うプロセスですが、それよりはもう少し複雑で時間がかかるでしょう。SystemLinkの資産モジュールにより、ダウンタイムを短縮するために、校正ワークフローのスケジュール設定や自動化、診断や構成タスクのリモート実行を行うことができます。 

自社開発ソリューションを使用しているチームは、多くの場合、資産がテストデータのエラーを示した後に初めて装置が正しく校正されていないことに気が付きます。SystemLinkを使用すれば、動的なシステム健全性監視により、コストのかかる再テストを防ぐことができます。テスト資産のパフォーマンスの可視性が向上し、コンピュータの校正が必要な場合は事前に通知が届きます。また、装置の自己校正を行い、確度をテストすることも可能です。さらに、履歴監査機能により、メンテナンスに関するさまざまな指令を追跡、記録、保存して、いつでも参照することができます。

ソフトウェアデプロイメント

SystemLinkのソフトウェア構成モジュールにより、管理者はコンピュータの所に出向くことなく、複数のテスト資産にソフトウェアの更新をリモートでデプロイすることが可能です。リモートデプロイメントにより、チームメンバーはメンテナンス作業の時間を減らして、代わりに他の領域の有益な作業をすることができるようになります。また、夜間や生産の少ない時期など、適切なタイミングでそうした更新を自動的にデプロイするようスケジュールを組むこともできます。

 

SystemLinkは単に効率を向上させるだけではありません。構成の完全な準拠の確保もします。ソフトウェア構成モジュールは、更新後にすべてのテスト装置の状態をチェックし、各資産が最新のソフトウェアに更新されていて、あらかじめ設定された準拠基準に従って動作しているかどうかを確認します。このツールにより、テストシステム全体のソフトウェア構成とテストデータに関するエラーが削減されます。また、組織に大きな影響が及ぶ前に、問題に対処するのにも役立ちます。

データ管理アクセスやすさ

自社開発ソリューションによるデータ管理方法

今日、ほとんどの大企業は膨大な量のデータを生成しています。そうしたデータを適切に管理、解析しさえすれば、大きな問題を解決し、効率を向上させることができます。しかし残念ながら、多くの企業には、大規模なデータセットを効果的に処理できる堅牢なテストデータ管理システムがありません。

さらに、自社開発ソリューションに保存されているほとんどのデータは形式に一貫性がなく、メタデータや説明タグを追加する機能がなかったり、インデックス作成や検索ができなかったりします。その上、部門別やオフィス別のデータサイロが蔓延すると、情報の墓場となり、データセット間の比較や部門間のコラボレーションが著しく制限されます。また、よくあることですが、自社開発ソリューションの開発者が組織を去った場合、長期的な持続可能性も問題になります。

また、多くの自社開発ソリューションは、手作業でデータを入力し、データをExcelスプレッドシートやデータベースソフトウェアに保存する必要があります。このようにデータを保存できるとしても、こうした制約のあるソリューションが組織のニーズの拡大に応じた拡張性を備えている可能性は低いでしょう。さらに、異なるタイプのテスト装置間で変わらずにデータを転送できたり、互換性が維持されたりする可能性も低いでしょう。 

このような制約が組み合わさると、テストデータや資産データから価値ある洞察を得ることはほとんど不可能です。この問題は、ひいては部門をまたいだ意思決定、プロセス改善、生産を遅らせることになりかねません。

データ管理アクセスやすに対するSystemLinkアプローチ

データは効果的に解析できなければ価値がありません。テストシステムがもたらすビッグデータを自社開発ソリューションで管理および解析するのは困難ですが、SystemLinkはビッグデータに適しています。複雑なデータセットのクリーニングと準備に加え、解析を目的としたデータの検索と転送を効率化し、あらゆるテスト運用に対応できる拡張性を備えています。

自社開発ソリューションはSQL Serverなどの商用データベースとTableauなどの視覚化ツールを基盤に構築できますが、こうしたアプローチでは、テスト固有の解析をサポートするのに多大な開発作業が必要になります。SystemLinkなら、テスト組織に特化したデータ管理と解析をすぐに開始できます。

データの収集と入力を自動化する強力なツールを使用すると、テストサイクルが完了した直後にテストデータを中央リポジトリに自動的に保存することができます。このプラットフォームでは、解析前にデータセットを簡単にクリーンアップして検証したり、後で使用するためにデータセットのコピーを作成したりできます。LabVIEWとTestStandはどちらもSystemLinkとすぐに連携できるので、テストデータ、計測データ、関連付けられているステップをSystemLinkサーバに自動的に保存するようセットアップすることができます。テストモジュールはこうしたデータをPostgreSQLファイル形式で保存するため、後でメタデータや他のカスタムプロパティ (製品、シリアル番号、システム、オペレータといった情報など) を使用して簡単に検索できます。波形データは、TDMSファイル形式により、3層の階層に保存できます。各ファイルをデータセット、グループ、チャンネルに分けることにより、すべてのテスト装置の波形データを理解し、区別しやすくすることが可能です。

TDM DataFinderモジュールにより、すべてのデータにインデックスを付けて、どこからでも簡単にアクセスできるようにすることができます。従来型のサイロ化されたシステムとは異なり、SystemLinkでは、設定した権限に従って、異なる部門が同じデータセットや洞察にアクセスすることが可能です。さらに、DataFinderモジュールは、ローカル検索とグローバル検索のスケールをサポートしています。異なる場所にある複数のサーバをリンクすることで、ネットワーク上のどこからでもテストデータや計測データを簡単に検索し、アクセスすることができます。

SystemLinkテストモジュールでは、さまざまな視覚化機能を利用したカスタムダッシュボードを作成して、期間やコンポーネントを問わずに、プロジェクトで最も重要なメトリックの概要をすばやく把握することが可能です。さらに、テスト結果クエリを使用して、選択した基準に基づいて結果をフィルタ処理し、個々のテストのより具体的な詳細を表示し、結果の経時比較を行うことができます。こうしたプロセスにより、根本原因や一発合格率のより効果的な解析が可能になります。また、カスタマイズ性に優れた対話型レポートでテストデータを視覚化すると、傾向や洞察を容易に発見することができます。

データ洞察変える

自社開発ソリューションによるデータ解析効率性

スプレッドシートベースのインタフェースでは、構造や設計上、テストデータや計測データを効果的に解析する機能に制限があります。データの収集、クリーニング、解析を行うためのワークフローが効率化されず、多くのチームはExcelやCrystal Reportsなどのプログラム内にあるネイティブのデータ管理および解析ツールの使用を余儀なくされます。そうしたシンプルなレポート機能で十分な場合もありますが、大規模なテストシステムから得られたデータを解析する場合は、価値ある洞察に到達するまでに長い時間がかかることがよくあります。

スプレッドシートベースのソリューションのほとんどはユーザエラーや未校正のテスト資産を考慮に入れていません。エラー管理が欠如していると、不良データの解析に時間を浪費し、資産を占拠してしまうため他で使用することができず、コストが高くつく再テストにつながります。同様に、ほとんどの自社開発ソリューションでは、さまざまなソースからのデータを共通の形式に自動で変換できないため、データを手作業で準備することになり、時間がかかり、エラーが発生しやすくなります。さらに、データセットが大きすぎて、そうしたツールではまったく処理できない場合があります。

また、多くの自社開発ソリューションでは、ユーザ間で解析スクリプトを共有する機能に制限があります。さらに、そうした解析スクリプトのトリガは手作業であることが多く、一貫性に欠け、新しい解析スクリプトの再作成によってエラーが持ち込まれる可能性があるだけでなく、製品設計や製造プロセスの改善に費やす時間も間違いなく失われます。

どのような解析プロセスでも、効率的であるためには、データ解析の一貫性を確保する一連の標準的なワークフローが必要です。それがなければ、制限のある解析と視覚化機能で、エンジニアリングに関する価値ある洞察を得ることは、不可能か、良くても非効率になるでしょう。

洞察られるまで時間SystemLinkによって短縮れる仕組み

SystemLinkのTDM DataFinderモジュールのAnalysis Add-Onを使用すると、テストデータをさまざまな方法で簡単に構成して解析することができます。

  • 自社開発ソリューションは多くの場合、一度に1つのソースのデータしか扱えませんが、SystemLinkはさまざまなテスト装置や複数の異なるソースのデータを再構成して統合することができます。
  • 新しいテストデータを手作業でクリーニングせずに、SystemLink内で解析用にデータを自動的にクリーニングして検証できます。
  • DIAdem、TestStand、Python、.NETと密接に連携して、解析スクリプトの作成、保存、共有、再構成を行い、複数のデータセットを一貫性を持って解析することが可能です。そうしたスクリプトをカスタムロジックで個々のファイルやデータセット全体に対して実行し、解析後すぐにPDFレポートを生成できます。
  • 解析スクリプトは、手動で実行することも、新しいデータを受信したときに特定の条件でトリガすることも、特定のスケジュールに従って自動的に実行することもできます。解析を自動化できるため、最適なタイミングでスクリプトを実行して、洞察が得られるまでの時間を短縮し、テスト装置を有効活用することが可能です。

さらに、SystemLinkで作成できるレポートは自社開発ソリューションよりも優れています。SystemLinkでは、ビッグデータを解析し、隠れた最適化の機会を発見することができます。

照明製品のトップメーカーであるCree Lightingは、SystemLinkによって既存の組織を複数のレベルでどのように改善できるかを示すすばらしい例を提供しています。2019年初頭、Cree Lightingはテストデータの管理と解析において、テストの投資利益率の最大化を妨げる課題に直面しました。競争力を維持するために、テストプロセスの可視性を高めるソリューションを必要としていました。Cree LightningはSystemLinkのユーザ普及率100%を達成すると、以下のような成功を収めました。

  • ロジスティックプロセスの技術的な問題を修復して、効率が向上した。
  • 生産現場での一発合格率が120%以上向上した。
  • SystemLinkを導入した直接的な効果として、ダウンタイムが13%削減された。

ROI解析

どのようなテスト管理システムを導入するかを決定する際には、各選択肢でどのくらいの投資利益率が見込めるかを検討します。チームが必要とする機能、導入までのスケジュール、メンテナンスの要件を考慮することで、組織に適した選択をすることができます。

テスト運用ソリューションを自社で開発する最大のメリットは、機能やユーザインタフェースの設計を完全に制御できることです。ただし、堅牢なテスト運用ソリューションをゼロから構築するには、相当なソフトウェア開発作業が必要になることを肝に銘じてください。必要な機能を実現するために必要な開発リソースがない場合、自社開発ソリューションの追求は大きな失敗につながる可能性があります。自社でテスト運用システムを開発する能力があったとしても、SystemLinkと同等のデータ管理および解析機能を開発するには、何度も開発作業を繰り返す必要があります。それよりも、NIの数十年にわたるテストシステムの経験に頼れば、そうした機能をすぐに活用する一方で、組織の変化するニーズに合わせてソフトウェアをいつでもカスタマイズすることができます。

どのテスト環境や生産環境でも、時間が非常に重要です。予期せぬ遅延は、長時間のダウンタイムと大きな経済的損失をもたらす可能性があります。こうした複雑なソフトウェアソリューションを構築するには、間違いなく何年もかかります。時間とリソースが潤沢にあって、カスタムソリューションの開発に割ける場合は、この選択肢を選ぶことができます。しかし、カスタムソリューションを構築した場合は、さらに、継続的なサポート、メンテナンス、機能の更新、セキュリティパッチが必要になります。最初のビルド以上の開発リソースを投入できないのであれば、独自ソフトウェアの作成は長期的なソリューションとしては適していません。一方、SystemLinkはメンテナンスが容易で、NIのチームがサブスクリプション期間を通してサポートと一貫した更新を提供できます。

現在のソリューションでは最適化の機会を発見できなかったり、生産や品質の基準を満たせなかったりするのであれば、わざわざコストをかけていることになります。テスト資産を追跡し、システムの健全性を管理し、テストデータを保存、解析できるテスト運用システムを開発している間、最適とは言えないソリューションで我慢し続けられるかどうかを検討することが重要です。その間にSystemLinkを導入すれば、効率を向上させ、洞察が得られるまでの時間を短縮し、早期の投資回収を確実なものにできます。 

新しいソフトウェア導入する課題

ソフトウェアソリューションがどれだけ強力でも優れた設計であっても、既存のシステムとうまく連携し、完全に普及しなければ、運用に影響を与えることはできません。新しいソリューションが長期的にプラスのROIをもたらすと確信した後でも、新しいソフトウェアを社内に導入するのはなかなか難しいものです。大規模なトレーニングやオンボーディングを行っても、従業員は現状を変えることに抵抗を感じたり、新しいシステムを学ぶことに苦痛を感じたりすることがあります。この新しいツールによってワークフローがどのように改善されるのかをチーム全員が明確に理解しない限り、懐疑的な態度や抵抗に遭う可能性があります。

テスト運用にはさまざまなツールが必要で、複雑になるため、直感的で統一されたダッシュボードを用意し、そこからテスト運用のあらゆる側面を管理できるようにすることが重要です。そうした統一されたエクスペリエンスは、学習曲線を緩和し、普及を促進するのに役立ちます。さらに、NIは、トレーニングの負担を軽減し、お客様の組織固有のニーズに合わせてすべてを確実にセットアップする、きめ細かいオンボーディングサービスを提供しています。

洞察られるまで時間SystemLink短縮する

ビッグデータは、強力な洞察によってエンジニアリングチームが製品を改善し、運用手順を向上させるのに役立つ可能性を秘めています。しかし残念ながら、多くの企業ではテスト運用やデータ管理を手作業に頼っています。それでは、手間がかかるだけでなく、コストもかかり、ミスも起きやすくなります。

SystemLinkは、包括的なテストデータと資産管理ソリューションで、データ収集、解析、システムの健全性の監視、メンテナンスワークフローを合理化します。また、テストシステムの可視性と制御性を高め、比類のないデータ解析機能と組織全体で共有できるレポートを提供します。組織が洞察を得るまでの時間を短縮し、データ駆動のより的確な意思決定を行うのを支援したいのであれば、SystemLinkが最適です。 

テストへの投資を最大限に活用するうえでSystemLinkがどのように役立つかについては、今すぐお問い合わせください