InsightCM™ Enterprise​を​IT​インフラ​に​統合​する

概要

プラント​システム​や​設備​が​安全​かつ​確実​に​機能​する​に​は、​運用​と​保守​が​要​となり​ます。​運用​と​保守​の​担当​者​が​データ​を​効果​的​に​収集​し​て​設備​の​パフォーマンス​を​向上​させる​ため​に​必要​と​する​の​は、​InsightCM​で​収集​した​設備​状態​の​データ​と​運用​データ​を​統合​する​機能​です。​大抵​の​場合、​こうした​統合​は​既に​配備​さ​れ​て​いる​既存​IT​インフラ​を​使用​し​て​実施​する​必要​が​あり​ます。​設備​状態​の​データ​と​運用​データ​を​適切​に​統合​する​に​は、​必要​な​コンピュータ​ハードウェア​の​プラニング、​インフラ​の​ネットワーク​接続、​ユーザ​および​デバイス​認証​の​把握、​および​構成、​サポート、​ライセンス​について​の​理解​が​重要​に​なり​ます。

内容

推奨​さ​れる​システム​構成

InsightCM Server​は、​Windows Server​で​実行​中​の​標準​サーバ​上​で​実行​する​よう​に​設計​さ​れ​てい​ます。​相互​に​通信​する​独立​した​一連​の​プロセス​によって、​デバイス​と​ユーザ​の​管理​や​解析​など​を​実行​し​ます。​データ​は​MongoDB​に​格納​さ​れ​て​おり、​オプション​で​TDMS​ファイル​に​データ​を​エクスポート​する​こと​が​可能​です。​ハードウェア​ドライブ​として​SSD​を​使用​し、​RAM​を​追加​する​こと​で、​サーバ​の​パフォーマンス​を​最適​化​でき​ます。

InsightCM Server​に対して​推奨​さ​れる​システム​構成
10​台​未満​の​NI​監視​デバイス​で​構成​さ​れる​システム 50​台​未満​の​NI​監視​デバイス​で​構成​さ​れる​システム 50​台​以上​の​NI​監視​デバイス​で​構成​さ​れる​システム
  • Windows 10 Professional(64​ビット)、​または​Windows 7 Professional Service Pack 1(64​ビット)1
  • 2.2 GHz/​4​コア​の​プロセッサ
  • 16 GB​の​RAM
  • OS、​プログラム​の​インストール、​データファイル​保存​用​に​500 GB​以上​の​ディスク​容量​を​備え​た、​1​台​の​物理​ハード​ドライブ
  • Windows Server 2016​または​2012 R22
  • 2.2 GHz/​8​コア​の​プロセッサ
  • 16 GB​の​RAM
  • 2​台​の​物理​ハード​ドライブ
    • OS​および​プログラム​の​インストール用に​250 GB​以上​の​ディスク​容量
    • データファイル​の​保存用に​1 TB​以上​の​ディスク​容量
  • Windows Server 2016​または​2012 R22
  • 3 GHz/​16​コア​の​プロセッサ
  • 32 GB​の​RAM
  • 2​台​の​物理​ハード​ドライブ
    • OS​および​プログラム​の​インストール用に​250 GB​以上​の​ディスク​容量
    • データファイル​の​保存用に​2 TB​以上​の​ディスク​容量

注  OSIsoft PI System​ソフトウェア​で​InsightCM Server Enterprise Gateway Toolkit​アド​オン​を​使用​する​場合、​OSIsoft PI Asset Framework(AF)​クライアント​を​インストール​する​必要​が​あり​ます。

1 NI​の​ソフトウェア​は​SHA-256​証明書​で​署名​さ​れ​てい​ます。​Windows 7 SP1、​Windows Embedded Standard 7 SP1、​および​Windows Server 2008 R2 SP1​の​場合、​SHA-256​を​サポート​する​に​は​Microsoft​の​更新​プログラム​が​必要​です。​セキュリティ​アップデート​の​インストール​方法​について​は、​Microsoft KB3033929を​参照​し​て​くだ​さい。

2 NI​の​ソフトウェア​では、​VC2015 Runtime​と.NET 4.6.2​を​インストール​し​ます。​Windows 8.1​および​Windows Server 2012 R2​では、​インストール​を​サポート​する​ため​に​Microsoft​の​更新​プログラム​が​必要​です。​更新​プログラム​を​インストール​する​方法​について​は、KB2919442およびKB2919355を​参照​し​て​くだ​さい。

 

ネットワーク​に関する​要件

InsightCM Server​では、​ネットワーク​に関して​以下​の​要件​を​満たす​必要​が​あり​ます。

  • Windows​ファイア​ウォール​の​イン​バウンド/​アウト​バンド​ルール​を​使用​し​て、​次​の​ポート​を​開き​ます。
ポート タイプ 説明 詳細
82* TCP(イン​バウンド) HTTP Web​アプリケーション SSL​を​介​した​Web​アプリケーション​へ​の​接続​を​有効​に​する​場合​は​不要​です。
482* TCP(イン​バウンド) HTTPS Web​アプリケーション SSL​を​介​した​Web​アプリケーション​へ​の​接続​を​有効​に​する​場合​のみ​必要​です。
5353 UDP(イン​バウンド) InsightCM​デバイス​通信 サーバ​の​サブ​ネット​上の​デバイス​を​見つける​とき​に​使用​し​ます。 デバイス​を​追加​する​場合​は、​参照​ボタン​の​機能​に​のみ​影響​し​ます。
5672 TCP(イン​バウンド) InsightCM​内部​サービス​通信 SDK​を​使用​し​て​他の​デバイス​から​サーバ​と​通信​する​場合​のみ​必要​です。
6343** TCP(イン​バウンド) InsightCM​デバイス​通信 N/A
8002 TCP(アウト​バウンド) InsightCM​デバイス​通信 N/A
49580** TPC(アウト​バウンド) InsightCM OPC​ヒストリ​アン​通信 InsightCM Enterprise Gateway Toolkit​に​付属​の​OPC UA​サーバ​を​使用​し​て​いる​場合​のみ​必要​です。
3580 TCP(アウト​バウンド) アプリケーション​イメージ​の​実装 N/A
80 TCP(アウト​バウンド) アプリケーション​イメージ​の​実装 N/A

*IIS(Internet Information Services)​によって​構成​可能

**InsightCM​によって​構成​可能

  • Windows​ファイア​ウォール​の​イン​バウンド/​アウト​バンド​ルール​を​使用​し​て、​次​の​プログラム​が​通信​できる​よう​にし​ます。
    • C:​\Windows​\SysWOW64​に​インストール​済み​の​lkads.exe

 

ネットワーク​接続

InsightCM​は、​標準​の​ネットワーク​機器​を​使用​し​て、​分散​型​の​NI​監視​デバイス​を​InsightCM​に​接続​し​ます。​図​1​で​示す​よう​に、​クライアント​も​この​接続​を​使用​し​ます。​InsightCM​は​監視​システム​で​あり、​保護​または​制御​システム​の​一部​では​ない​ため、​InsightCM​を​保護​または​制御​ネットワーク​に​接続​する​こと​は​お​勧め​しま​せん。

 

図​1. InsightCM​の​ネットワーク​アーキテクチャ

 

重要​な​設備​について​は、​100 Mb/​s​以上​の​有線​Ethernet​機器​の​使用​を​お​勧め​し​ます。​BOP(バランス​オブ​プラント)​設備​の​場合​は、​有線​または​無線​の​どちら​でも​構​いま​せん​が、​10 Mb/​s​以上​の​ネットワーク​機器​の​使用​を​お​勧め​し​ます。


ネットワーク​の​機能​停止​や​ネットワーク​の​負荷​が​増大​した​場合​でも、​監視​デバイス​は​構成​さ​れ​た​設定​を​使用​し​て​オン​ボード​で​データ​の​収集​および​バッファリング​を​継続​でき​ます。​ネットワーク​接続​が​再開​さ​れる​と、​データ​が​InsightCM​に​送信​さ​れ​ます。​データ​を​オン​ボード​で​格納​できる​時間​は、​監視​対象​の​チャンネル​数、​サンプル​レート、​継続​時間、​データ​の​収集​頻度​によって​異​なり​ます。​内蔵​ディスク​が​いっぱい​に​なる​と、​デバイス​は​古い​データ​を​削除​し​て​最新​の​データ​を​保持​し、​ネットワーク​接続​が​再度​確立​さ​れ​た​後に​サーバ​に​送信​し​ます。​ディスク​容量、​CPU​使用​率、​および​ネットワーク​応答​時間​は、​InsightCM​を通じて​監視​する​こと​が​でき​ます。

 

ユーザ​認証

InsightCM​へ​の​アクセス​は​ユーザ​認証​によって​制御​さ​れ​ます。​会社​の​Windows Active Directory​に​接続​し、​ユーザ​の​Windows​アカウント​資格​情報​で​InsightCM​に​ログイン​し​て、​シングル​サイン​オン​環境​を​作成​でき​ます。​さらに、​Active Directory​の​ロール​を​InsightCM​内​の​権限​に​関連付ける​こと​で、​ユーザ​グループ​が​インタフェース​で​表示​および​構成​できる​ものの​権限​を​制限​する​こと​が​でき​ます。

InsightCM​を​構成​し​て​Windows​アカウント​の​資格​情報​を​使用​できる​よう​に​する​方法​について​は、​こちら​を​ご覧​くだ​さい。

 

デバイス​と​クライアント​間​の​通信

資産​監視​デバイス​と​InsightCM​間​の​認証​に​は、​セキ​ュ​ア​リモート​パスワード​(SRP)​が​使用​さ​れ​ます。​クライアントブラウザ​と​InsightCM​の​間​の​ユーザアクティビティ​は、​SSL​暗号​化​によって​保護​する​こと​が​でき​ます。

 InsightCM​を​構成​し​て​SSL​を​使用​する​方法​について​は、​こちら​を​ご覧​くだ​さい。 

 

他社​製​ソフトウェア​パッケージ​と​の​統合

他社​製​データ​ヒストリ​アン、​監視​制御/​データ​収集​(SCADA)​システム、​設備​保全​管理​システム​(CMMS)​といった​エンタープライズ​ソフトウェア​パッケージ​と​の​統合​が、​InsightCM Enterprise Gateway Toolkit​を​使う​こと​で​可能​に​なり​ます。​このアドオンを使用すれば、​タグ​付け​を​利用​し​て​計算​結果​の​データ​を​転送​する​こと​が​でき​ます。​OPC UA​プロトコル​を​使用​し​て​多数​の​ソフトウェア​パッケージ​に​転送​した​り、​OSIsoft​社​の​PI System​に​直接​転送​した​り​する​こと​が​可能​です。​InsightCM​によって​算出​した​特徴​を、​他の計測値やビジネスデータと組み合わせれば、​より​価値​の​高い​トレンド​や、​より​適切​な​アラーム​を​生成​できる​よう​に​なり、​予算​の​策定、​ダウン​タイム​の​スケジューリング、​予備​部品​や​保守​要員​に関する​判断​材料​として​役立てる​こと​が​でき​ます。

InsightCM Enterprise Gateway Toolkit​について、​詳​しく​は​こちら​を​ご覧​くだ​さい。

 

ライセンス

InsightCM​を​使用​する​に​は、​ソフトウェア​ライセンス​が​必要​です。 InsightCM​は、​予算​に​応​じ​た​様々​な​ライセンス​オプション​を​提供​し​てい​ます。​InsightCM Server​では、​サブ​スク​リ​プ​ション​ライセンス​または​無期限​ライセンス​を​ご​用意​し​てい​ます。​InsightCM​を​使用​する​に​は、​全て​の​ユーザ​に​1​回​限り​の​ユーザ​ライセンス​が​必要​です。

 

インストール​手順

適切​な​コンピュータ​ハードウェア​が​準備​でき​たら、​購入時に提供された​USB​メディア​からsetup.exeを​実行​し、​InsightCM​を​インストール​し​ます。​インストール​の​際​に​は​管理者​権限​が​必要​です。​また、​ほとんど​の​場合、​再​起動​が​必要​です。

ソフトウェア​が​インストール​でき​たら、初期​設定​チェック​リストを​参照​し​て、​InsightCM​の​設定、​デバイス​の​追加、​および​システム​の​状態​を​確認​し​ます。

 

推奨​さ​れる​バックアップ

InsightCM​の​データ​は​サーバ​に​格納​さ​れ​て​いる​ため、​エンタープライズ​クラス​の​定期​的​な​バックアップ​を​お​勧め​し​ます。​これ​が​難しい​場合​は、​サーバ​の​計画​停止​時に​手動​で​バックアップ​可能​です。​マニュアル​バックアップ​は​次​の​手順​で​行い​ます。

  1. InsightCM 3.x​の​サービス​を​停止​し​ます。
  2. InsightCM MongoDB​の​サービス​を​停止​し​ます。
  3. C:​\ProgramData​\National Instruments​\InsightCM 3.0を​バックアップ​し​ます。
  4. デフォルト​の​ProgramData​に​ない​場合​は、​データベース​の​ディレクトリ​を​バックアップ​し​ます。
  5. デフォルト​の​ProgramData​に​ない​場合​は、​ファイル​の​ディレクトリ​を​バックアップ​し​ます。
  6. C:​\Program Files​\National Instruments​\InsightCM Server 3.0を​バックアップ​し​ます。
  7. C:​\Program Files​\National Instruments​\Shared​\SMSを​バックアップ​し​ます。
  8. サービス​を​再開​し​ます。

InsightCM​の​データ​格納​場所​について、​詳​しく​は​こちら​を​ご覧​くだ​さい

 

サポート

世界​各地​の​NI​エンジニア​チーム​が​技術​サポート​を​提供​し​てい​ます。​さらに、​NI​の​パートナー​ネットワーク​が​インストール​と​構成​を​サポート​し​てい​ます。

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