NI Volume License Managerについて

概要

NI Volume License Manager (VLM) は、ボリュームライセンスプログラム (VLP) に無償で付属する管理ツールです。このドキュメントでは、VLMを使用すべき理由と、VLMツールのしくみについて説明します。

Contents

NI VLMの利点

VLMにより、ソフトウェア資産の管理能力を高めることができます。 

  • すべてのライセンスが1つのユーティリティに保管されるので、所有するライセンスを簡単に追跡することができ、ライセンスの紛失を防いで既存のライセンスを最大限に活用することができます。たとえば、NI VLMによって管理されているライセンスの使用者がそのソフトウェアの使用を中止しても、そのライセンスが紛失することはありません。
  • ボリュームライセンスプログラムを通じて提供される拡張されたライセンスオプションを活用することで、既存のライセンスを最適化できます。たとえば、複数のオフィスにわたってさまざまなシフトを実施している場合に、コンカレントライセンスを取得してオフィス間でライセンスを共有することができます。
  • ライセンス別またはユーザ別の使用状況レポートを生成でき、独自のフィールドを含めることもできます。
  • ユーザ間でライセンスを移動できます。所有するライセンスをVLMで追跡することで、必要以上のライセンスを購入せずに済みます。
  • ユーザが出張の際にライセンスを接続解除できます。
  • エンドユーザが必要とするソフトウェアを正確に入手できるように、カスタムインストーラを作成できます。 たとえば、NIでは通常、パッケージを割引価格で提供しており、含まれているソフトウェアを個別に購入するよりもお得です。 会社でソフトウェアをパッケージで購入し、組織内に配布する際はカスタムインストーラを使用することで、費用を節約することができます。
  • オーバードラフトを有効にすることで、ライセンスの制限を超える使用が可能になります。 これにより、会社は遵守を回復するまでの間もエンドユーザの作業を継続することができます。
  • ユーザが集まって互いに学び合う機会がもたらされます。 管理者は、VLMに接続するエンドユーザのコミュニティ全体にわたって、誰が同じNIソフトウェアにアクセスしているのかを把握することができます。
  • NIソフトウェアポリシーの遵守が維持されます。  

NI VLMのしくみ

  1. VLMが、社内にある内部ネットワークのサーバにインストールされホストされます。
  2. VLMに含まれているライセンスファイル (NIから取得します) には、NIボリュームライセンス契約 (VLA) のソフトウェアライセンスが含まれています。
  3. NIソフトウェアがクライアントコンピュータにインストールされます。 
  4. クライアントコンピュータがVLMサーバに接続します。
  5. クライアントコンピュータがVLMからのライセンス許可を要求します。
  6. 管理者は、各権限要求に対して手動で許諾または拒否を行うか、またはVLMで自動的に許可要求を許諾するかを選択できます。
  7. 要求が許諾されると、クライアントにライセンスが割り当てられます (またはクライアントがグループに加わります)。
  8. NIソフトウェアをクライアントコンピュータで起動すると、実行許可が与えられているかどうかをVLMに確認します。図1は、VLMが内部ネットワークを介してどのようにNIソフトウェアを管理するのか示しています。

図1.VLMサーバが、NIソフトウェアをインストールしたクライアントコンピュータを管理

クライアントコンピュータは常時内部ネットワークに接続しているとは限りません。内部ネットワークに接続していないラボまたはノートブックのコンピュータには、VLMを使用して非接続ライセンスを発行することができます。 これにより、コンピュータではセットアップ時に定義した有効期限までソフトウェアを使用できます。

Volume License Managerの利用を開始する

初めての方は、このステップバイステップガイドを参考に、VLMをダウンロードしインストールしてください。

Volume License Managerの利用を開始する

Volume License Managerのセットアップとインストールの手順の詳細については、VLAを開始しNI Volume License Manager (VLM) をセットアップするを参照してください。