GPIBで計測器を接続する

このタスクを実行する際には、以下のビデオチュートリアルまたはドキュメントを参考にしてください。

Windows (USB)での構成(英語)

Windows (Ethernet/LXI)での構成(英語)

Linuxでの構成(英語)

Mac OS Xでの構成(英語)

Measurement & Automation Explorer(MAX)ユーティリティには、GPIBコントローラ用のNI-488ドライバが含まれています。MAXを使用して接続されている計測器を検索し、デバイスとの通信を行うことにより、GPIBの計測器検知と制御が簡単になります。

スタート→すべてのプログラム→National Instruments→Measurement & Automationを選択してMAXを起動します。GPIBデバイスが適切に接続されたかどうかを確認するには、「マイシステム」の下にある「デバイスとインタフェース」を展開します。

図1. MAXメインメニュー

次に、GPIBコントローラを選択し、「計測器をスキャン」をクリックします(図2)。このチュートリアルではUSB-GPIB-HSコントローラを使用します。PCI、シリアル、またはイーサネットコントローラ/変換器を使用している場合、名前が多少異なることがあります。

図2. MAXで計測器をスキャンする

ご使用のGPIBデバイスがSCPI対応である場合、構成ツリーの計測器名をクリックすると、デバイス名とアドレスがメイン画面の下部に表示されます。

図3. 計測器の「属性」タブ

ご使用のデバイスが表示されない場合は、GPIB Installation/Configuration Troubleshooter(英語)を参照してください。また、技術サポートデータベース 1UO68A5P: "Scan for Instruments" Fails in Measurement & Automation Explorerも参照してください。

MAXは、GPIB計測器とVISAで通信するために必要なリソースを作成します。左のサブディレクトリから計測器を選択し、「VISAプロパティ」タブを選択することで、デバイスのVISAリソース名を変更できます。また、「計測器と通信する」(SCPIコマンド)または「VISAテストパネルを開く」(非SCPIコマンド)をクリックすることでデバイスと通信できます。

図4. 計測器の「VISAプロパティ」タブ

VISA対話式制御を使用して通信を確認する

VISAIC(VISA Interactive Control)は、NI GPIBコントローラ製品に含まれている標準ソフトウェアユーティリティです。コンピュータからこの開発およびデバッグ用ツールを利用して、GPIB計測器と対話式通信(読み取り、書き込み、シリアルのポーリングなど)を行うことができます。VISAICユーティリティを活用することで、計測器での自動測定方法、GPIBの問題を発見する方法、機能不全の計測器を認識する方法を理解し、アプリケーション開発にかかる時間を短縮することができます。Windowsプラットフォームでは、VISAICユーティリティでオンラインヘルプを使用することができ、問題解決に必要なデバッグ情報を提供するNI-488関数やNI-488.2ルーチン、構文、エラーコード、状態変数について検索することができます。

VISAICユーティリティの使用方法およびサンプルで使用されている関数については、GPIBコントローラに付属のVISAヘルプファイルおよびNI-488.2ヘルプファイルを参照してください。次のセクションでは、VISAICユーティリティおよびGPIBの基本知識について説明します。

VISAICにアクセスするには、MAXでツール→NI-VISA→VISA対話式制御を選択します。MAXで「ソフトウェア」タブを展開し、次にNI-VISAサブディレクトリを展開し、NIvisaic.exeを右クリックして「NIvisaic.exeを起動」をクリックしてもVISAICにアクセスできます。

図5. VISAICを起動する

GPIBアドレスを迅速に決定する

VISAICが初期実行されると、システム内の全てのリソースが自動的に検索され、各リソースの計測器デスクリプタが該当するリソースタイプの下に表示されます。図7は、VISAICを開いたときのウィンドウを示しています。

図6. VISA対話式制御

電源が入っていてGPIBコントローラに接続されている計測器のみが検出されます。バスに2つ以上の計測器がある場合、1つ以外の全ての計測器の接続を解除するとその計測のアドレスがわかります。バス上の各計測器をこのように孤立させ、更新(View→Refresh)を繰り返すと、各計測器のアドレスを迅速に確認することができます。また、「Resource to Find」フィールドを使用して、各計測器をID文字列でクエリすることもできます。IDクエリについては次のセクションで説明します。

計測器との通信を確立する

計測器のGPIBアドレスが決定すると、通信を確立して計測器とのデータ送受信が正常に行われているか簡単に検証できます。ほとんどの計測器は488.2に準拠しているので、「*IDN?」コマンドを送信することで計測器のIDをクエリできます。計測器は、通常製造元の名前、モデル名、ファームウェアリビジョンを確認できる英数字文字列を返します。アドレス4にある計測器と通信するには、以下の手順に従ってください。

まず、VISAICで、通信する計測器(この場合はGPIB0 ::4::INSTR)をダブルクリックします。

これにより計測器の「VISAテストパネル」が開きます。このテストパネルを使用すると、計測器通信用のプロパティを設定するだけでなく計測器との読み取りおよび書き込みを行うことができます。

図7. VISAテストパネル

「Basic I/O」タブで「*IDN?\n」コマンドを選択します。これは488.2計測器ID用コマンド「*IDN?」の後に終端文字の「\n」が付いたものです。次に、「Write」ボタンを押してこのコマンドを計測器に送信します。最後に、「Read」ボタンを押して計測器からの応答を読み取ります。計測器はID文字列を返し、その文字列がウィンドウに表示されるはずです。また、「Query」ボタンを押すと、書き込みと読み取りの両方を自動的に実行できます。

「viRead」タブで、カウントとして100(応答の長さ)を選択し、「Execute」をクリックします。計測器はID文字列を返すはずです。

これで、計測器との通信を確認したことになります。この手順を接続されている他の計測器全てに対して実行して、通信を確認します。

図8. VISAIC viREAD

計測器、ケーブル、電力に関する問題を容易にトラブルシュートする

保守やシステム構成の変更のために、たびたび計測器の電源をオフにしたりケーブルを抜く場合があります。その後、再接続する際にエンジニアがケーブルの接続を忘れたり、計測器の電源を入れ忘れたりする場合があります。または、単にシステムの電源が何らかの理由で妨害されていたり、計測器自体に不具合が発生している場合もあります。VISAICは、バス上の計測器が接続されているか検証する上でも便利です。更新(View→Refresh)を使用するだけで、特定の計測器が割り当てられたGPIBアドレスと通信しているか確認することができます。通信していない場合は、ケーブルや電源を点検したり、計測器が正常に動作しているか確認する必要があります。

問題がある場合は、デバイスは表示されなくなります。この場合、ケーブルがきちんと接続されているかどうか、および電源や計測器が正常に動作しているかを確認する必要があります。

上記の基本機能や概念はシンプルなものですが、トラブルシューティングやGPIBシステムを正常に実行する上で非常に役立ちます。不明な問題解決や計測器との通信の確立に煩わされることなく、テストアプリケーションの開発に集中することができます。

このステップを完了後、対話式モードからプログラミングモードに速やかに移行することにより、細かいプロセスを避け、テスト開発時間を短縮できます。そこで一番役に立つのは、計測器ドライバを使用する方法です。

前へソフトウェアをインストールする
計測器ドライバをインストールする次へ