ボリュームライセンスインストーラウィザードを使用して、NI製品に対するボリュームライセンスインストーラを作成します。

利点

ボリュームライセンスインストーラウィザードにより作成されたインストーラには、以下の利点があります。

  • ライセンスを付与できるように、クライアントはNI Volume License Manager (NI VLM) に接続するように自動的に構成される
  • クライアントは、メディアを管理する必要がない
  • レポートからアクセス可能なカスタムフィールド情報をクライアントから収集できる
  • クライアントは、グループに参加する権限を要求できる
  • クライアントの権限に基づき、複数の製品が含まれているパッケージ製品から、各クライアントに正しいソフトウェアをインストールできる
  • ライセンスサポート用に管理者連絡情報をクライアントに提供できる
    メモ ボリュームライセンスインストーラウィザードの最初のページに現在の管理者情報が表示されます。この情報を変更する方法については、「管理者情報を設定する」を参照してください。

クライアントがボリュームライセンスインストーラを実行すると、インストーラはNI VLMに自動的にアクセスして以下の情報の最新版を取得します。

  • グループ情報
  • 管理者情報
  • シリアル番号
  • クライアント情報および権限

ボリュームライセンスインストーラウィザードを使用する

ボリュームライセンスインストーラの作成および配布を行うには、以下の手順を行います。

メモ クライアントに権限要求を送信させる場合は、ボリュームライセンスインストーラウィザードを実行する前にグループを定義する必要があります。詳細については、「グループを管理する」を参照してください。または、権限要求を送信しないボリュームライセンスインストーラを作成することもできます。
  1. ツール » ボリュームライセンスインストーラを作成メニュー項目を選択してウィザードを起動します。
  2. ソフトウェアソースと出力先のパスを指定し、ボリュームライセンスインストーラに名前を付けます
  3. ボリュームライセンスインストーラの配布方法を指定します
  4. ボリュームライセンスインストーラ実行時のクライアントマシンの構成方法を指定します
  5. ボリュームライセンスインストーラに対する権限要求の処理方法を指定します
  6. ボリュームライセンスインストーラに含める製品を指定します
  7. ボリュームライセンスインストーラの選択項目を確認します
  8. ボリュームライセンスインストーラをビルドします
  9. 「よくある質問」を確認した後、新規のボリュームライセンスインストーラを配布します。

ボリュームライセンスインストーラは、ネットワークの共有ドライブに配置するか、CD、DVD、USBドライブにコピーしてエンドユーザに配布できます。ソフトウェアの使用は常にNI VLMによって管理されるため、インストーラは自由に配布できます。

考慮する点

NIのボリュームライセンスによるソフトウェアの管理をより効率的に行うには、以下のようなNI VLMベストプラクティスを検討してください。

グループを使用して権限を取得する

効率を高めるため、ライセンスを明示的に承認する代わりにグループを使用します。グループを使用すると、NIソフトウェア製品へアクセスするための権限をクライアントが要求しやすくなります。さらに、グループを使用すると、複数の権限をクライアントに簡単に素早く割り当てることができます。グループの詳細については、「グループを管理する」を参照してください。

1つのメディアにつき1つのボリュームライセンスインストーラを作成する

ボリュームライセンスインストーラに含まれているソフトウェアは、クライアントが現在持っている権限と要求中の権限に基づいてインストールされるため、通常、ボリュームライセンスインストーラは1つのソースにつき1つだけ作成すればよいことになっています。この機能は、2010年8月以降にリリースされた複数のパッケージ製品で使用できます。

たとえば、以下のスクリーンショットは、NI VLMでLabVIEWプロフェッショナル開発システム、Vision Developmentモジュール、およびNI SoftMotionモジュールに対する権限を持つクライアントによるインストールの例を示しています。クライアントは、他のパッケージを評価モードでインストールするように選択できます。