NI 5114/5122/5124/5142/5152/5153/5154 トリガフィルタ

LFおよびHF除去フィルタ

NI 5114/5122/5124/5142/5152/5153/5154には、すべてのアナログトリガソースで使用できる「LF除去」および「HF除去」の2種類のフィルタがあります。これらは、トリガカプリングオプションとして定義されます。両フィルタとも単極で、カットオフ周波数は50 kHzに設定されています。

LF除去の例

LF除去の使用例には、ラインサイクルノイズが存在する中、455 kHz IF信号でトリガする場合です。50または60 Hzライン信号の振幅が顕著な場合、455 kHz信号に対してトリガおよびタイミングエラーが起こります。そのため、この信号をトリガとして使用するのは困難です。50 kHzのハイパスフィルタを使用することで、50または60 Hz成分は約60 dB減衰するため、集録のジッタの性能およびトリガの安定性が大幅に向上します。

HF除去の例

HF除去の使用例には、遷移状態でのオーバーシュートおよびリンギングを含む高周波数の信号成分が存在する中、1 kHzシグマデルタ積分器からの出力でトリガする場合です。この高周波数成分がトリガのしきい値を超えると、トリガが誤って認識されます。50 kHzのローパスフィルタを使用することで、高周波数成分、ノイズ、およびオーバーシュートが除去されて、ノイズの無いトリガソースを使用することができます。