PXI-2569リレーの交換

このモジュールは、メカニカルアーマチュアリレーを使用しています。

交換用リレーの注文に関しては、以下の表を参照してください。

交換用リレー 製品番号
AXICOM (タイコエレクトロニクス) (リレー製造元) IM42GR (3-1462037-1)
NIリレーキット (10リレー) 779356-01

以下の用具があることを確認します。

  • 温度調節されたはんだごて
    • 温度を371℃ (700°F) に設定 (鉛フリーはんだの場合)
    • 温度を316℃ (600°F) に設定 (鉛はんだの場合)
  • はんだ
    • 96.5/3.0/0.5すず/銀/銅はんだ (フラックスコア) (鉛フリーはんだリワーク用)
    • 63/37すず/鉛はんだ (フラックスコア) (鉛はんだリワーク用)
  • はんだ吸い取り線
  • 細いピック
  • イソプロピルアルコール
  • 綿棒
メモ NIでは、鉛フリーの基板には鉛フリーはんだを、また鉛を使用した基板には鉛はんだを使用するように推奨しています。
通知 鉛フリーのコテ台で鉛を使用しないでください。ユニットの鉛はんだによってコテ台が汚染されてしまう可能性があります。
通知 鉛フリーの組み立て部品に対して鉛はんだを使用した場合、その旨を表示してください。そうすることで、このユニットが後で鉛フリーはんだのコテ台で再加工され、コテ台が汚染されるのを防ぐことができます。

以下の手順を実行してモジュールを解体し、故障したリレーを交換します。

  1. 接地ストラップを使用したり、接地されたPXIシャーシに触れて、自分のもつ静電気を放電します。
    メモ 作業する前に、自分の静電気を放電することで、モジュールを静電気から保護することができます。
  2. 取り替えるリレーの位置を確認します。リレーの場所については、以下の図と表を参照してください。
    図 1. ベースボード


    図 2. メザニンボード


    チャンネル名リレー名チャンネル名リレー名チャンネル名リレー名チャンネル名リレー名
    CH0 K0CH25K25CH50 K50CH75K75
    CH1K1CH26K26CH51K51CH76K76
    CH2K2CH27K27CH52K52CH77K77
    CH3K3CH28K28CH53K53CH78K78
    CH4K4CH29K29CH54K54CH79K79
    CH5K5CH30K30CH55K55CH80 K80
    CH6K6CH31K31CH56K56CH81K81
    CH7K7CH32K32CH57K57CH82K82
    CH8K8CH33K33CH58K58CH83K83
    CH9K9CH34K34CH59K59CH84K84
    CH10K10CH35K35CH60K60CH85K85
    CH11K11CH36K36CH61K61CH86K86
    CH12K12CH37K37CH62K62CH87K87
    CH13K13CH38K38CH63K63CH88K88
    CH14K14CH39K39CH64K64CH89K89
    CH15K15CH40K40CH65K65CH90 K90
    CH16K16CH41K41CH66K66CH91K91
    CH17K17CH42K42CH67K67CH92K92
    CH18K18CH43K43CH68K68CH93K93
    CH19K19CH44K44CH69K69CH94K94
    CH20K20CH45K45CH70K70CH95K95
    CH21K21CH46K46CH71K71CH96K96
    CH22K22CH47K47CH72K72CH97K97
    CH23K23CH48K48CH73K73CH98K98
    CH24K24CH49K49CH74K74CH99K99
  3. ベースボードに固定しているメザニンボードの4本のネジとワッシャーおよび2つのリードカバー (ある場合) を取り外します。六角スペーサまたはベースボードは取り外しません。
    メモ このモジュールの旧バージョンでは、取り外す必要のある接着プラスチックのリードカバーがある場合があります。カバーを外した状態でも、モジュールの仕様に変更はありません。
    図 3. モジュールの分解


    1. ネジ
    2. ワッシャ
    3. リードカバー (存在する場合)
    4. 六角スペーサ
    5. ベースボード
  4. メザニンボードをベースボードから離します。
  5. 交換するリレーのボード上にある型番とシリアル番号ラベルを確認します。
    • 緑のラベルはボードの組み立てに鉛フリーはんだ (Sn 96.5Ag 3.0Cu 0.5) が使用されていることを示します。鉛フリーによる組み立ての場合、最後の型番が「L」になります。
    • 白いラベルはボードの組み立てに鉛はんだ (Sn 63Pb 37) が使用されていることを示します。
    さまざまなラベルタイプを以下の図に示します。

SMD除去機がある場合は、表面実装部品を交換する時と同じようにリレーを交換します。ない場合は、以下の手順に従ってリレーを交換します。

  1. はんだごてとはんだ吸い取り線を使用して、リレーパッドから可能な限りはんだを取り除きます。はんだごては、5秒以上リード線にあてないようにします。
    メモ パッドにはんだごてを再度あてる必要がある場合は、接続が完全に冷えた後で行います。
  2. パッドを加熱する場合は一度に一回ずつ行い、ピックを使用してパッドからリレーピンを持ち上げます。持ち上げる前に、はんだが十分溶解していることを確認します。
    通知 はんだ付けされたパッドに強い力がかかると、PCB配線が持ち上がり、ボードが破損する恐れがあります。
  3. リレーを取り外します。
  4. イソプロピルアルコールと綿棒でパッドの汚れを落とします。
  5. 新しいリレーをPCBパッドの上においてはんだ付けします。
  6. 余分なフラックス液をイソプロピルアルコールと綿棒で拭き取ります。
    通知 リレーを交換した後で拭き取る際に、フラックス除去液を使用しないでください。
ヒント リレーカウントは、故障したリレーを交換した後、NI-SWITCH ソフトフロントパネルを使用してリセットします。詳細は『Switchソフトフロントパネルヘルプ』を参照してください。