PCIe-6363 仕様
- 更新日2023-02-17
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PCIe-6363 仕様
定義
保証された仕様は、記載された動作条件下における各モデルの性能を示し、モデル保証の対象となります。
特性は、記載された動作条件下における各モデルの使用に関連する値を示しますが、モデル保証の対象外です。
- 標準仕様は、大部分のモデルが満たす性能です。
- 公称仕様は、設計、適合性試験、または補足試験に基づく属性を示します。
仕様は、特に記載がない限り標準です。
条件
仕様は、特に注釈がない限り、25℃で有効です。
アナログ入力
チャンネル数 | 32シングルエンドまたは16差動 | ||||||||
ADC分解能 | 16ビット | ||||||||
DNL | ミッシングコードなしを保証 | ||||||||
INL | 「AI絶対確度」セクションを参照。 | ||||||||
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タイミング分解能 | 10 ns | ||||||||
タイミング確度 | サンプルレートの50 ppm | ||||||||
入力カプリング | DC | ||||||||
入力レンジ | ±0.1 V、±0.2 V、±0.5 V、±1 V、±2 V、±5 V、±10 V | ||||||||
アナログ入力用最大動作電圧 (信号 + コモンモード) | AI GNDの±11 V | ||||||||
CMRR (DC~60 Hz) | 100 dB |
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入力バイアス電流 | ±100 pA | ||||||||||||||||||
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小信号帯域幅 (-3 dB) | 1.7 MHz |
入力FIFOサイズ | 2,047サンプル | ||||||
スキャンリストメモリ | 4,095エントリ | ||||||
データ転送 | DMA (スキャタ/ギャザ)、プログラムI/O | ||||||
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過電圧状態での入力電流 | ±20 mA (最大、AIピンあたり) |
レンジ | ステップの±60 ppm (フルスケールステップで±4 LSB) | ステップの±15 ppm (フルスケールステップで±1 LSB) |
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± 10 V、±5 V、±2 V、±1 V | 1 μs | 1.5 μs |
±0.5 V | 1.5 μs | 2 μs |
±0.2 V、±0.1 V | 2 μs | 8 μs |
アナログトリガ
トリガ数 | 1 | ||||||||||||||
ソース | AI <0..31>、APFI <0,1> | ||||||||||||||
機能 | 開始トリガ、基準トリガ、一時停止トリガ、サンプルクロック、変換クロック、サンプルクロックタイムベース | ||||||||||||||
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分解能 | 16ビット | ||||||||||||||
モード | アナログエッジトリガ、ヒステリシスによるアナログエッジトリガ、アナログウィンドウトリガ | ||||||||||||||
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確度 | レンジの±1% | ||||||||||||||
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AI絶対確度 (保証)
公称レンジ (正のフルスケール) (V) | 公称レンジ (負のフルスケール) (V) | 残差ゲイン誤差 (読み取り値のppm) | 残差オフセット誤差 (レンジのppm) | オフセット温度係数 (レンジのppm/℃) | ランダムノイズ、σ (μVrms) | フルスケールでの絶対確度 (μV) |
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10 | -10 | 48 | 13 | 21 | 315 | 1,660 |
5 | -5 | 55 | 13 | 21 | 157 | 870 |
2 | -2 | 55 | 13 | 24 | 64 | 350 |
1 | -1 | 65 | 17 | 27 | 38 | 190 |
0.5 | -0.5 | 68 | 17 | 34 | 27 | 100 |
0.2 | -0.2 | 95 | 27 | 55 | 21 | 53 |
0.1 | -0.1 | 108 | 45 | 90 | 17 | 33 |
- 前回の外部キャリブレーションからの温度変化 = 10℃
- 前回の内部キャリブレーションからの温度変化 = 1℃
- 読み取り値の数 = 10,000
- 包含係数 = 3 σ
ゲイン温度係数 | 13 ppm/℃ |
基準温度係数 | 1 ppm/℃ |
INL誤差 | レンジの60 ppm |
AI絶対確度の式
絶対確度 = 読み取り値 ·(ゲイン誤差)+ レンジ ·(オフセット誤差)+ ノイズの不確かさ
- ゲイン誤差 = 残差ゲイン誤差 + ゲイン温度係数 · (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + 基準温度係数 · (前回の外部キャリブレーションからの温度変化)
- オフセット誤差 = 残差オフセット誤差 + オフセット温度係数 · (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + INL誤差
- ノイズの不確かさ = (包含係数3 σ、10,000 ポイントの平均の場合)
AI絶対確度の例
たとえば、10 Vレンジでは、フルスケールでの絶対確度は以下のようになります。
- ゲイン誤差: 48 ppm + 13 ppm · 1 + 1 ppm · 10 = 71 ppm
- オフセット誤差: 13 ppm + 21 ppm · 1 + 60 ppm = 94 ppm
- ノイズの不確かさ: = 9.4 µV
- 絶対確度: 10 V · (ゲイン誤差) + 10 V · (オフセット誤差) + ノイズの不確かさ = 1,660 µV
アナログ出力
チャンネル数 | 4 | ||||||||||
DAC分解能 | 16ビット | ||||||||||
DNL | ±1 LSB | ||||||||||
単調性 | 16ビット保証 | ||||||||||
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タイミング確度 | サンプルレートの50 ppm | ||||||||||
タイミング分解能 | 10 ns | ||||||||||
出力レンジ | ±10 V、±5 V、APFI <0,1>に接続した外部基準電圧 (±) | ||||||||||
出力カプリング | DC | ||||||||||
出力インピーダンス | 0.2 Ω | ||||||||||
出力電流駆動 | ±5 mA | ||||||||||
オーバードライブ保護 | ±25 V | ||||||||||
オーバードライブ電流 | 26 mA | ||||||||||
電源投入時の状態 | ±5 mV | ||||||||||
電源投入/切断時のグリッチ | 1.5 Vピーク (200 ms) | ||||||||||
出力FIFOサイズ | 8,191サンプル (使用するチャンネルで共有) | ||||||||||
データ転送 | DMA (スキャタ/ギャザ)、プログラムI/O | ||||||||||
AO波形モード | 非周期的波形、オンボードFIFOからの周期的波形再生成モード、ダイナミックアップデートを含むホストバッファからの周期的波形再生成 | ||||||||||
整定時間、フルスケールステップ、15 ppm (1 LSB) | 2 µs | ||||||||||
スルーレート | 20 V/µs | ||||||||||
グリッチエネルギー (ミッドスケール遷移時)、±10 Vレンジ | 10 nV · s |
外部基準
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AO絶対確度 (保証)
公称レンジ (正のフルスケール) (V) | 公称レンジ (負のフルスケール) (V) | 残差ゲイン誤差(読み取り値のppm) | ゲイン温度係数(ppm/℃) | 基準温度係数(ppm/℃) | 残差オフセット誤差(レンジのppm) | オフセット温度係数 (レンジのppm/℃) | INL誤差(レンジのppm) | フルスケールでの絶対温度 (μV) |
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10 | -10 | 63 | 17 | 1 | 33 | 2 | 64 | 1,890 |
5 | -5 | 70 | 8 | 1 | 33 | 2 | 64 | 935 |
AO絶対確度の式
絶対確度 = 出力値 · (ゲイン誤差) + レンジ · (オフセット誤差)
- ゲイン誤差 = 残差ゲイン誤差 + ゲイン温度係数 · (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + 基準温度係数 · (前回の外部キャリブレーションからの温度変化)
- オフセット誤差 = 残差オフセット誤差 + オフセット温度係数 · (前回の内部キャリブレーションからの温度変化) + INL誤差
デジタルI/O/PFI
スタティック特性
チャンネル数 | 合計48、32 (P0.<0..31>)、16 (PFI <0..7>/P1、PFI <8..15>/P2) | ||||||
グランド基準 | D GND | ||||||
方向制御 | 各端子を入力または出力として個別にプログラム可能 | ||||||
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入力電圧保護 | ±20 V (最大2つのピン) |
波形特性 (ポート0のみ)
使用される端子 | ポート0 (P0.<0..31>) | ||||||
ポート/サンプルサイズ | 最大32ビット | ||||||
波形生成 (DO) FIFO | 2,047サンプル | ||||||
波形集録 (DI) FIFO | 255サンプル | ||||||
DIサンプルクロック周波数 | 0 MHz~10 MHz、システムおよびバス動作に依存 | ||||||
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データ転送 | DMA (スキャタ/ギャザ)、プログラムI/O | ||||||
デジタルラインフィルタ設定 | 160 ns、10.24 μs、5.12 ms、無効 |
PFI/ポート1/ポート2の機能
機能 | スタティックデジタル入力、スタティックデジタル出力、タイミング入力、タイミング出力 |
タイミング出力ソース | 多数のAI、AO、カウンタ、DI、DOタイミング信号 |
デバウンスフィルタ設定 | 90 ns、5.12 μs、2.56 ms、カスタム間隔、無効、プログラム可能なHIGH/LOW遷移、入力に応じて選択可能 |
推奨動作条件
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デジタルI/O特性
正方向のしきい値 (VT+) | 2.2 V (最大) |
負方向のしきい値 (VT-) | 0.8 V (最小) |
デルタVTヒステリシス (VT+ - VT-) | 0.2 V (最小) |
IIL 入力LOW電流 (VIN = 0 V) | -10 μA (最大) |
IIH 入力HIGH電流 (VIN = 5 V) | 250 μA (最大) |
汎用カウンタ
カウンタ/タイマ数 | 4 |
分解能 | 32ビット |
カウンタ測定 | エッジカウント、パルス、パルス幅、半周期、周期、2エッジ間隔 |
位置測定 | X1、X2、X4位相差出力エンコーダ (Z相対応)、2パルスエンコーダ |
出力アプリケーション | パルス、ダイナミックアップデートによるパルス列、周波数分周、等価時間サンプリング |
内部ベースクロック | 100 MHz、20 MHz、100 kHz |
外部ベースクロック周波数 | 0 MHz~25 MHz |
ベースクロック確度 | 50 ppm |
入力 | ゲート、ソース、HW_Arm、Aux、A、B、Z、Up_Down、サンプルクロック |
入力経路のオプション | 任意のPFI、RTSI、アナログトリガ、多数の内部信号 |
FIFO | 127サンプル/カウンタ |
データ転送 | 各カウンタ/タイマ専用のスキャタ/ギャザDMAコントローラ、プログラムI/O |
周波数発生器
チャンネル数 | 1 |
ベースクロック | 20 MHz、10 MHz、100 kHz |
分周率 | 1~16 |
ベースクロック確度 | 50 ppm |
位相ロックループ (PLL)
PLLの数 | 1 | ||||||
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PLLの出力 | 100 MHzタイムベース、または100 MHzタイムベースを分周した20 MHzまたは100 kHzタイムベースを含む信号 |
外部デジタルトリガ
ソース | 任意のPFI、RTSI |
極性 | ほとんどの信号がソフトウェアで選択可能 |
アナログ入力機能 | 開始トリガ、基準トリガ、一時停止トリガ、サンプルクロック、変換クロック、サンプルクロックタイムベース |
アナログ出力機能 | 開始トリガ、一時停止トリガ、サンプルクロック、サンプルクロックタイムベース |
カウンタ/タイマ機能 | ゲート、ソース、HW_Arm、Aux、A、B、Z、Up_Down、サンプルクロック |
デジタル波形生成 (DO) 機能 | 開始トリガ、一時停止トリガ、サンプルクロック、サンプルクロックタイムベース |
デジタル波形集録 (DI) 機能 | 開始トリガ、基準トリガ、一時停止トリガ、サンプルクロック、サンプルクロックタイムベース |
デバイス間トリガバス
入力ソース | RTSI <0..7> |
出力先 | RTSI <0..7> |
出力選択 | 10 MHzクロック、周波数発生器出力、多数の内部信号 |
デバウンスフィルタ設定 | 90 ns、5.12 μs、2.56 ms、カスタム間隔、無効、プログラム可能なHIGH/LOW遷移、入力に応じて選択可能 |
バスインタフェース
フォームファクタ | x1 PCI Express、規格v1.1に準拠 |
スロット互換性 | x1、x4、x8、x16 PCI Expressスロット[1] |
DMAチャンネル | 8、アナログ入力、アナログ出力、デジタル入力、デジタル出力、カウンタ/タイマ0、カウンタ/タイマ1、カウンタ/タイマ2、カウンタ/タイマ3に使用可能 |
所要電力
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電流制限
物理特性
プリント回路基板の外形寸法 | 9.9 cm × 16.8 cm (3.9 in. × 6.6 in.) (半分の長さ) | ||||||
重量 | 169 g (5.9 oz) | ||||||
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ディスクドライブ電源コネクタ | 標準ATX周辺コネクタ(非シリアルATA) |
キャリブレーション
推奨するウォームアップ時間 | 15分 |
キャリブレーション間隔 | 2年 |
最大動作電圧
最大動作電圧は、信号電圧にコモンモード電圧を加えたものです。
チャンネル/アース間 | 11 V、Measurement Category I |
Measurement Category Iは、MAINS電圧と呼ばれる配電システムに直接接続されていない回路での測定用です。MAINSは、装置に電力を供給する、危険電圧で活電状態の電源供給システムです。このカテゴリは、特別に保護された2次回路からの電圧の測定用です。この電圧測定には、信号レベル、特別装置、装置のエネルギー制限された部品、安定化低電圧ソースから電力を供給される回路、および電子機器が含まれます。
環境
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汚染度 | 2 | ||||||
最大使用高度 | 2,000 m |
室内使用のみ。
環境基準
この製品は、電気装置に関する以下の環境基準の必要条件を満たしています。
- IEC 60068-2 -1 低温 (耐寒性)
- IEC 60068-2-2 高温 (耐熱性)
- IEC 60068-2-56 温湿度 (定常状態)
安全適合標準
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の安全規格要件を満たすように設計されています。
- IEC 61010-1、EN 61010-1
- UL 61010-1、CSA C22.2 No. 61010-1
電磁両立性規格
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下のEMC規格の必要条件を満たしています。
- EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class Aエミッション、基本イミュニティ
- EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション
- AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション
- FCC 47 CFR Part 15B: Class Aエミッション
- ICES-001: Class Aエミッション
CE適合 
この製品は、該当するEC理事会指令による基本的要件に適合しています。
- 2014/35/EU、低電圧指令 (安全性)
- 2014/30/EU、電磁両立性指令 (EMC)
- 2011/65/EU、Restriction of Hazardous Substances (RoHS)
製品認証および宣言
この製品のその他の適合規格については、この製品の適合宣言 (DoC) を参照してください。NI製品の製品認証およびDoCを入手するには、ni.com/product-certificationsにアクセスして、型番または製品ラインで検索し、該当するリンクをクリックしてください。
環境管理
NIは、環境に優しい製品の設計および製造に努めています。NIは、製品から特定の有害物質を除外することが、環境およびNIのお客様にとって有益であると考えています。
環境の詳細については、「住みよい地球を作るエンジニアリング」 (ni.com/environment) を参照してください。このページには、NIが順守している環境規制および指令、およびこのドキュメントに含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。
EUおよび英国のお客様
Topic Missing
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1 一部のマザーボードでは、x16スロットがグラフィック用に予約されています。PCI Expressのガイドラインについては、ni.com/infoでInfo Codeに「pciexpress」と入力してください。
2 電流がこの仕様を超えると、セルフリセットヒューズが切れます。