NI PXI-2720 独立トポロジ
- 更新日2023-02-21
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以下の図は、独立トポロジにおけるNI PXI-2720を示します。
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メモ バンク接続リレーは、隣接するバンクまたはチャンネルの内部的接続を可能にします。たとえば、2つ以上の隣接するチャンネルを接続することで、ポテンショメータ、分圧器、複数セグメントの抵抗チェーンを構成することができます。 |
接続を確立する
各8ビットチャンネルは、NI PXI-2720の1つのバンクで構成されています。たとえば、ch0はバンク0、またch1はバンク1で構成されています。NIでは、リファレンスVIのセットを作成して、ユーザ指定の抵抗値またはシミュレーションするRTD温度に基づいてリレーの開閉をプログラムで実行できるようにしました。これらのリファレンスVIについて参照するには、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「272xOverview」と入力してください。できるだけ容易にプログラミングを行えるよう、NIではこのリファレンスVIのセットを使用するよう推奨しています。これらのリファレンスVIを使用しない場合、接続チャンネルVI/関数の代わりに下位リレー制御VI/関数を使用するよう推奨しています。DAQmxリレーAPIでは単一のドライバ呼び出しによって複数のリレーを閉じることができます。これはチャンネルAPIを使用した場合よりも高速です。バンクリレーが閉じている場合、対応する抵抗はリレーの低抵抗に並列に配置され、通常ゼロΩシャントになります。指定バンク内の8つのバンクリレーのいずれかを閉じると、そのバンクの抵抗が小さくなります。
たとえば、以下の手順ではNI-SWITCHリレーAPIを使用してバンク0の最大抵抗を短絡し、バンク0とバンク1を直列につなぎます。
- 「niSwitchリレー制御」VIを呼び出し、b0r7およびリレーを閉じるを入力してb0r7を閉じます。
- 「niSwitchリレー制御」VIを呼び出し、bc01およびリレーを閉じるを入力してbc01を閉じます。
下に示すように、NI-SWITCHチャンネルAPIを使用して同じ操作を行うことができます。
- 「niSwitchチャンネルを接続」VIを呼び出し、b0およびb0r7と入力してb0->b0r7を接続します。
- 「niSwitchチャンネルを接続」VIを呼び出し、b0およびb1と入力してb0->b1を接続します。
各バンクは、最初はバンク端子まで高インピーダンス (開) 状態です。希望の出力チャンネルを有効にするには、まずバンクリレー (bN) を接続する必要があります。
各バンクには、バンクの一連の8つの直列リレーを完全にバイパスするシャントリレーが含まれます。bN->bNshunt (たとえば、b0->b0shuntまたは下位kb0shunt) のシャントリレーを閉じると、バンク全体が低抵抗 (通常0 Ω) になります。これにより、NI PXI-2720モジュールは最小減衰で信号を通過させることができます。
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メモ 8つのすべてのバンクリレーとシャントリレーを閉じる必要はありません。この方法で複数のバンクを構成するとNI PXI-2720の許容電力を超えることができます。 |
4ピンフロントパネルのテストコネクタは、偶数-奇数の隣接するバンクペアのどれにも接続することができ、これらの2つのバンク (たとえばb0からb1、b2からb3、b4からb5) の抵抗測定 (または電圧測定) を行うことができます。16ビットNI 272xモジュールでは、これによりDMMとオフセット補正抵抗 (NI PXI-4070、NI PXI-4071、またはNI PXI-4072) を一緒に使用することで、チャンネル抵抗測定を行うことができます。一対のバンクをテストリードに接続するには、testN->testoutのコマンドを使用して適切なテストリレーを閉じます。たとえば、バンク0と1における抵抗の測定には、test0->testoutおよびtest1->testoutを呼び出します。バンク2と3では、test1->testoutおよびtest2->testoutを呼び出します。有効なテストリレー接続については、デバイスのハードウェア図を参照してください。
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メモ 複数対のテストリレーを閉じると、バンク間に低インピーダンスのパスが発生します。これらの低インピーダンスパスが検査対象デバイスを損傷する場合や、NI PXIe-2727の電流仕様を超える原因になる場合、NIでは37ピンDSUBコネクタを切断することを推奨しています。 |
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メモ NI PXI-2720の各チャンネルは、初期化、リセット、および最初の電源投入時に「開」状態になります。「niSwitchリセット」および「niSwitch全チャンネルを接続解除」VI、または「niSwitch_reset」および「niSwitch_DisconnectAll」関数は、すべてのリレーを切断し、結果として各チャンネルの回路は開いた状態になります。 |
ピン配列
以下の図は、NI PXI-2720のピン配列を示します。
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メモ 「接続なし」ピンには接続しないでください。 |