指定された計測器とオプションを使用して、指定されたNI gRPCデバイスサーバで新規のNI-SCOPEセッションを初期化します。

このVIは、指定されたNI gRPCデバイスサーバのNI-SCOPEセッションを初期化し、LabVIEWから接続します。gRPCオプションでセッション名を指定して、そのセッション名がすでにサーバに存在する場合、NI-SCOPEはエラーを返します。gRPCオプションのセッション名を空にした場合、リソース名がセッション名として使用されます。

作成されたLabVIEWセッションは、サーバ上の対応するセッションにドライバ呼び出しを転送します。


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入力/出力

  • ccclst.png gRPCオプション

    gRPCオプションには、サーバ接続に使用する情報を指定します。

  • cstr.png セッション名

    セッション名には、MeasurementLink gRPCセッションの名前を指定します。

  • cstr.png アドレス (localhost)

    アドレス (localhost)には、NI gRPCデバイスサーバのアドレスを指定します。

  • cu32.png ポート (31763)

    ポート (31763)には、NI gRPCデバイスサーバが接続を監視するポートを指定します。

  • civrn.png リソース名

    リソース名には、Measurement & Automation Explorer (MAX) でNI-SCOPE計測器に割り当てられたリソース名を指定します。たとえば、PXI1Slot3の場合、PXI1Slot3が計測器リソース名です。

    このパラメータは、PXI1Slot3,PXI1Slot4という形式のカンマ区切り文字列リストを受け付けます。この例では、1つの計測器がPXI1Slot3で、もう1つの計測器がPXI1Slot4です。
    メモ 複数の計測器を指定できるのは、それらの型番、バスタイプ、チャンネル数、オンボードメモリのサイズが同じ場合のみです。デバイスはすべて同じCompactDAQシャーシに装着されている必要があります。
    デバイスタイプ 構文
    1 NI-DAQmxデバイス myDAQmxDevice (myDAQmxDevice =デバイス名)
    2 NI-DAQmxデバイス DAQ::myDAQmxDevice (myDAQmxDevice =デバイス名)
    3 NI-DAQmxデバイス DAQ::2 (2 = デバイス名)
    4 IVI論理名またはIVI仮想名 myLogicalName (myLogicalName = 名前)

    NI-DAQmxデバイスの場合、構文は、例1に示すように、MAXで指定されているデバイス名のみです。通常、NI-DAQmxデバイスのデフォルト名は、Dev1またはPXI1Slot1です。MAXで名前を右クリックして新しい名前を入力することで、DAQmxデバイスの名前を変更することができます。

    NI-DAQmxデバイスで使用できるもう1つの構文は、例2に示すように、「DAQ::NI-DAQmxデバイス名」です。この命名規則により、従来型NI-DAQデバイス用に設計されたアプリケーションでNI-DAQmxデバイスを使用することが可能です。たとえば、アプリケーションでDAQ::1を使用する場合、MAXでNI-DAQmxデバイスの名前を1に変更し、例3が示すようにリソース名にDAQ::1を渡します。

    また、例4に示されているように、IVI構成ユーティリティで構成したIVI論理名またはIVI仮想名を渡すこともできます。論理名は特定の仮想計測器を識別します。仮想名は、特定のデバイスを認識し、セッションの初期設定を行います。

    メモ NI-DAQmxデバイス名は大文字と小文字を区別しません。ただし、論理名などのIVI名はすべて大文字と小文字が区別されます。論理名、ドライバセッション名、または仮想名をプログラムで使用する場合、使用する名前はIVI Configuration Storeファイルの名前と完全に一致する必要があり、大文字小文字も同じでなくてはなりません。
  • cstr.png オプション文字列

    オプション文字列は、セッションにおける特定のプロパティの初期値を設定します。

    以下の表は、プロパティおよびプロパティを認識するためにこのパラメータで使用する名前の一覧です。

    名前 属性定義定数 デフォルト値
    RangeCheck niScope→IVI固有属性→ユーザオプション→範囲確認 TRUE
    キャッシュ niScope→IVI固有属性→ユーザオプション→キャッシュ TRUE
    シミュレーション niScope→IVI固有属性→ユーザオプション→シミュレーション FALSE
    RecordCoercions niScope→IVI固有属性→ユーザオプション→強制値情報 FALSE
    QueryInstrStatus niScope→IVI固有設定→ユーザオプション→計測器ステータスをクエリ TRUE

    デフォルト値: "Simulate=0,RangeCheck=1,Cache=1"

    ドライバセットアップフラグを使用することで、デバイスのシミュレーション実行、デバイスセッションへのアクセサリ追加、デバイスFPGAへのビットファイルのロードが行えます。

    • デバイスをシミュレーション実行するには、シミュレーションするモデルとボードタイプを指定します。たとえば、NI 5122をシミュレーションするには、Simulate = 1, DriverSetup = Model:5122; BoardType:PXIと指定します。
    • デバイスセッションにアクセサリを添付するには、MAXでアクセサリに付けた名前を指定します。たとえば、MAXで「Dev1」という名前を付けたアクセサリをデバイスセッションに添付するには、DriverSetup = Accessory:Dev1と指定します。
    • デバイスFPGAにビットファイルロードする手順については、「 NI-SCOPE計測器ドライバFPGA拡張を指定する」を参照してください。.

    シミュレーションの詳細については、niScope EX Simulated Acquisitionサンプルを参照してください。

    VIで使用するパラメータを確認するには、niScope EX External Amplifierサンプルを参照してください。

  • cbool.png デバイスをリセット

    デバイスをリセットには、計測器を初期化中にリセットするかを指定します。

    デフォルト値: FALSE

  • cerrcodeclst.png エラー入力

    エラー入力は、このノードの実行前に発生したエラーの状態を示します。この入力は、 標準エラー入力として機能します。

  • iivrn.png 計測器ハンドル

    計測器ハンドルは、特定の計測器セッションを認識します。

  • ierrcodeclst.png エラー出力

    エラー出力にはエラー情報が含まれます。この出力は、 標準エラー出力として機能します。