このVIは次のタスクを実行します。

- 新規IVI計測器ドライバセッションを作成し、オプションで「範囲確認」、「計測器ステータスをクエリ」、「キャッシュ」、「シミュレーション」、「強制値情報」のセッションプロパティの初期状態を設定します。

- 計測器デスクリプタパラメータで指定したデバイスセッションを開きます。IDクエリパラメータがTRUE (1)に設定されている場合、この関数は計測器IDをクエリしてこの計測器ドライバに対して有効であるかを確認します。

- 「デバイスリセット」パラメータがTRUE (1)に設定されている場合、このVIは計測器を既知の状態にリセットします。

- 初期化コマンドを送信して、計測器ドライバの操作に必要な状態に計測器を設定します。

- 後に続くすべての計測器ドライバ関数の呼び出しで認識する計測器のViSessionハンドルを返します。


icon

入力/出力

  • cstr.png オプション文字列

    オプション文字列は、セッションにおける特定のプロパティの初期値を設定します。

    以下の表は、プロパティおよび属性を識別するためにこのパラメータで使用する名前の一覧です。

    RangeCheck TRUE 1
    QueryInstrumentStatus FALSE 0
    Cache TRUE 1
    Simulate FALSE 0
    RecordValueCoercions FALSE 0
    DriverSetup "": 空の文字列 ""

    この文字列形式は、次のようになります。"プロパティ名=値"。 複数のプロパティを設定する場合は、カンマで区切ります。

    このパラメータにNULLまたは空の文字列を渡した場合、プロパティのデフォルト値がセッションで使用されます。オプション文字列パラメータで値を特別に割り当てることでデフォルト値を上書きします。すべのプロパティを指定する必要はなく、任意のプロパティをそのままにすることも可能です。残されたプロパティは、デフォルト値が適用されます。

    詳細については、「 NIデジタルマルチメータをシュミレートする」を参照してください。

  • civrn.png 計測器デスクリプタ

    計測器デスクリプタには、初期化するデバイスのリソース名が含まれます。

    リソース名は、Measurement & Automation Explorer (MAX) で割り当てられます。MAXでのDMMの構成およびテストの詳細については、 関連ドキュメントの『NI デジタルマルチメータスタートアップガイド』を参照してください。有効な構文は次のとおりです。

    • NI-DAQmx名
    • DAQ::NI-DAQmx名[::INSTR]
    • IVI論理名
    注意 論理名や仮想名など、すべての計測器デスクリプタのIVI名は、大文字小文字を区別します。論理名、ドライバセッション名、または仮想名をプログラムで使用する場合、使用する名前はIVI Configuration Storeファイルの名前と完全に一致する必要があり、大文字小文字も同じでなくてはなりません。
  • cbool.png IDクエリ

    IDクエリは、初期化するデバイスがドライバでサポートされているかを確認します。NI-DMMは、このクエリを自動的に実行するため、このパラメータを設定する必要はありません。

    TRUE (デフォルト) 1 IDクエリを実行する
    FALSE 0 IDクエリをスキップする
  • cbool.png デバイスをリセット

    デバイスをリセットは、計測器を初期化中にリセットするかを指定します。

    TRUE (デフォルト) 1 デバイスをリセット
    FALSE 0 デバイスをリセットしない
  • cerrcodeclst.png エラー入力 (エラーなし)

    DO NOT EDIT HERE. Sourced by VI XML in //Measurements/DMM/niDmmComponents/nidmmDocs/.

  • iivrn.png 計測器ハンドル出力

    計測器ハンドル出力は、後に続くすべての計測器ドライバVIの呼び出しに使用するための計測器ハンドルを返します。

  • ierrcodeclst.png エラー出力

    エラー出力にはエラー情報が含まれます。エラー入力がこのVIの実行前に発生したエラーを表す場合には、エラー出力にも同じエラー情報が格納されます。そうでない場合は、このVIによるエラーのステータスを説明します。フロントパネルのエラー出力表示器を右クリックし、ショートカットメニューからエラーの説明を選択すると、エラーの詳細が表示されます。